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スワミジの伝記 2-38(『Swamiji The Manifestation』より)

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第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第38話

 1964年、スワミは初の大規模なインドツアーを行った。ケーララ出身の帰依者たちの招待で、スワミはまずシャンマタ(バラモン僧の六神)の創始者アーディ・シャンカラ・バガヴァンの誕生地であるカラディーを訪れ、数軒の家を訪問した。それからコーチンへ行き、そこからケーララの人々にとってもっとも聖なる地であるグルヴァーユルへ行った。グルヴァーユルは主クリシュナ自身がドワーラカに主ナーラーヤナの神像を奉納した地と信じられている。さらにスワミは、ケーララから幼いころに住んでいた家へと旅をした。まずホテルのオーナーであり、伯母と一緒に住んでいたときに面倒を見てくれたプロデーターのスバマニ家を訪問した。スワミは彼らと少しの時間を過ごし、マイソールの自分のところを訪問するように言った。その後、自分が幼いころに托鉢を行っていた家々に行った。それぞれの家で、スワミは家主の足元に平服し、少年であった彼への親切に感謝し、同行していた人々にその家族の人々がスワミに多大な愛情を注いでくれた友人たちであると話した。すべての人が、サティアナーラーヤナの成長した姿を見て驚いたが、最高の敬意と崇敬の念をもって彼を待遇し、マイソールのスワミを訪問した際には栄誉を受けた。最後はスワミの父の家への訪問だった。
 マイロールへの帰路、ガナパティ・スワミは言った。「私はかつて自分になされたどんな小さな親切も忘れません。敬意を表すための旅行は今、終わりました。」
 マイソールへの道中に、スワミの車は事故に巻き込まれた。同乗者たちは詠唱をしていて、突然、大きな悲鳴を聞いた。運転手はすぐに車を止めたが、衝撃的なことに、車の近くに一人の少年が血の海の上に横たわっているのが見えた。
 運転手は少年を助けるために即座に車を降りようとしたが、スワミが「動いてはいけない!」と叫んだ。
 近くにいた農民たちが車の周囲へと駆け寄ってきた。
「出てこい!」とそのなかの一人が言った。「自分がしたことを見てみろ!」
 運転手は群衆が彼らを傷つけようとしていることにすくみ上がり、スワミが待つように言ってくれたことに感謝した。
「どうしたのですか?」と後部座席からスワミが言った。
「車を持っているからと言って、子どもを殺してもいいのか?出てこい!」と怒り狂った一人が叫んだ。
「自分が何を言っているのか注意しなさい」スワミは答えた。「何が起こっているのですか?なぜあなたは叫んでいるのですか?」とスワミは尋ねた。
「何が起こっているのかわからないのか?そこを見てみろ。」と、男は血まみれの少年の体の方を向きながら言った。振り向くと、彼は畏怖の念に打たれた。少年が上体を起こし、服の埃を払っていたのだ。どこにも血は見当たらなかった。スワミは車から降り、農民たちをなだめた。
 旅が再開されるとスワミは運転手に言った。「このことを注意して聞きなさい!私が何かをするようにいうとき、それが気楽に言ったものや、なぜなのかについてほんの僅かな説明や、説明なしで言ったものであったとしても、特定の行動がなされるべきか、あるいは避けられるべきなのです。今後はもっと注意して運転するようにしなさい。私は自分の力を不必要に使うことを好みません。」
 不幸なことにかつてホテル・ヴィヤーサバヴァンのオーナーであった家族は、このことを知らなかった。この一家はスワミの帰依者であり、毎日スワミに会いに来ていた。スワミは特にその家族の4歳になる少女が好きだった。彼らはチェンナイ近くの有名な巡礼中心地であるティルパティに行きたがっていた。一家はスワミに彼らの意図を話したが、スワミは自分がそうするように言うまでは、行かないようにと頼んだ。彼らは一定の期間内にティルパティを訪れる誓いを立てていて、その誓いに対する面目を心配していた。しばらくするとすぐに再び旅の支度を始め、出発前にスワミに会いたがった。訪問時、スワミはサマーディ(霊的な超越)状態にあり、彼らはスワミに会うために待つことはせずに、そのかわりティルパティに向けて出発することにしてしまった。小さな娘がぐずって泣き始め、スワミと話すために待つように両親にせがんだ。しかし彼らは彼女に静かにするように言って車に押し込んで、行ってしまったのだった。その夜、大きなトラックが彼らの車へと突っ込み、一家全員が死亡した。

続く

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