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スワミジの伝記 2-41~47(『Swamiji The Manifestation』より)

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第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第41話

 ある日曜日の朝、スワミの帰依者たちはテントのために集めた防水シート素材タープリンがすべて端から端まで切り裂かれているのを見つけ、ショックを受けていた。その設営に携わったボランティアスタッフたち全員が激昂していた。
「どうしてそんなに怒っているのですか?」とスワミは尋ねた。「テントをカットした者は、今日、夜が来る前に苦しむことになるでしょう」
 ボランティアたちはスワミが怒鳴るのは見たことがあったが、誰かについてそのようにきついことを言うのは聞いたことがなく、本来の愛に満ちたグルの性格とはとても違っているように見えた。その日の夕方、電気街からやってきてたある紳士が今にも死にそうな状態で病院に搬送された。そこで彼は「ガナパティに罪を犯した。ガナパティが私を罰した」とすすり泣きはじめた。
 その場にいた人たちに彼は、日曜日のバジャン詠唱の集まりの音に我慢できず、タープリンを切り裂いたと話した。その朝、仕事に向かっていると喧嘩を起こしてしまい、相手のナイフによって腹を引き裂かれ、その切り傷は、彼がテントにつけたものとそっくりだった。電気街のメンバーたちは、このことを耳にして、その男に対して激しく怒った。スワミはこのニュースを聞くと、ヴィブーティの一包みを彼に送り、何も恐れることはないと言った。

第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第42話

 スワミの困難は、このタープリンの事件だけでは終わらなかった。ある日の深夜、電気街に25人くらいの酔っぱらった男たちがナイフや棒を武装してやってきた。
「あのスワミはどこにいる!出てこいと伝えろ!あいつを殺してやる!」と威嚇してスワミの家のほうに歩きながら、彼らは叫んでいた。スワミのことを心配した何人かの帰依者たちが、乱入者をなだめることができればと思って出て行ったが、うまくいかなかった。電気街全体が、なにかひどいことが起ころうとしていると恐怖に脅かされた。すべての人を守ろうとして、「スワミはここにいません」と帰依者たちは嘘をついた。
 まさにその時、スワミは通りへと足を踏み出した。「私がそのスワミだ。何がしたいのだ?」
「あいつを殺すんだ!」とリーダーが叫び、気持ちが昂ったその一団はガナパティ・スワミへと向かっていった。すると突然に彼らは麻痺したようにになり、動きが止まってしまった。スワミは静かに彼らに向かって歩いていった。
「あなた」と彼は暴徒の一人を指さして言った。「何がしたいのか?なぜここに来たのか?さあ、話しなさい!」
 その男は長いナイフを持っていたが、スワミが話しかけると、武器は地面に落ちてしまった。
「恐れることはありません。何がしたいのか話すように頼んでいるのです。さあ、言いなさい!」とスワミは声をあげた。男は唇を舐め、どもって言った。「あなたは弟子をこちらの居住地に送った。そして私たち全員が彼に金を渡した」
「私が弟子を送った?」とスワミは驚きながら言った。「これは何の話ですか?いいでしょう。全員、棒とナイフを置きなさい。そして座りましょう。全て私に話してください」
 男たちは武器を捨てて座ったので、群衆は大いに安堵した。彼らは自分たち全員が労働者街の者だと話した。ここ二、三カ月の間、絹の衣服を着た少年が彼らの労働者街を歩き回っていたと男たちは説明した。少年は自分がケセアのサティアナーラーヤナ・スワミの者であり、彼が自分を労働者街の人々を守るために送ったのだと話していた。彼らは全員読み書きができず無学だった。神や、崇敬の念、崇敬の賛歌については何も知らなかったが、スワミのパワーに盲目的な信心を持ったのだった。彼らの仲間の多くが、邪悪な霊に憑りつかれていて、スワミがそれを浄めることを望んでいると少年は話した。ガナパティ・スワミについて労働者街の人々は、多くのことを聞いていたのだと彼らは語った。彼らはスワミが自分たちを呼ぶかわりに、この少年の形を通してやってきたことを光栄に思った。労働者街は喜びに沸いた。少年は家から家へと回り、金銭を集め、半分はスワミのため、もう半分は費用だと話した。彼は見返りに何も渡さなかった。そしてある日突然いなくなってしまった。労働者街の人々は金が盗まれたのだと気づき、憤慨した。そして彼らは損害の復讐をするためにケセアにやってきたのだった。
 スワミは憤慨した男たちに、自分の利益のために金銭を集める弟子や代理人を誰も送っていないと静かに話した。そして再び誰かが彼らに近づいてきたとしても、けっしてその詐欺師を信じてはいけないと警告した。
「私が真実を話したと信じてくれますか」とスワミは乱入者たちに尋ねた。
「はい」と彼らは答えた。「私たちをお許しください。私たちは間違いを犯しました。私たちはあまりにも早く決めつけてしまいました」
「一つのことを約束してくれたら、私はあなたたちを許します」とスワミは言った。「もしみなさんがみなさんを害した男を許すとを約束してくれるなら、すべてを忘れましょう」
 労働者街の男たちが去った後、スワミはドワーラカを呼んで言った。「この住所のところへ行き、そこで暮らす人物をここに連れてきなさい」
 数時間後、ドワーラカが若い男を伴って戻ってきた。ガナパティ・スワミは彼を叱って言った。「もうここに住んでいてはいけません。もし留まるなら、人々は乱暴を働き、あなたを殺すでしょう。そしてもう二度とこのように愚かなことをしてはいけません」これが結末だった。スワミは彼を遠くへと去らせた。

第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第43話

 ある日曜日に、聖フィロメナ大学の学生たち三十人くらいがホーマにやってきた。帰依者たちは慣習に敬意を払うように言ったが、彼らは適切に振る舞うことを拒否し、タバコを吸い、土足であがってきた。儀式のあいだ、彼らは怒鳴りながら中傷をし続けた。
「どんなアシュラムだ、ここは?」彼らは叫んだ。「ただの電気労働者街じゃないか!」
「あなたはどんなスワミかい?」彼らの一人が叫んだ。「偽物のスワミさ!」もう一人が答えて笑った。
「ここに来なよ、スワミ」と彼らはあざけった。「通りに出てきなよ。何ができるか見せてくれ!」
 帰依者たちは何かが起ころうとしていると心配した。突然、スワミは学生たちに向かって歩いていった。
「私がその偽物のスワミだ。何がしたいのかな?」と彼は尋ねた。
「あなたが本当のスワミか、偽物のスワミか確かめにきたのさ」一人の学生が尊大に言った。「あなたが本物のスワミなら、テストを受けてもらうよ」
「私をテストする君は何者かな?」と尋ねた。「私を支持してくれるのですか?」
「見ろよ、これが偽スワミの話し方だよ」また別の男が批判した。
「すべての存在への教師であることを誇りにしているんだって?」と一人の学生が嘲った。
「君の家に行って、私が君の教師だと言いましたか?」スワミが尋ねた。
「あなたは話しすぎるんだ」とグループのリーダーが言った。「もし本当に力を持っているなら、炉に飛び込んでから、そこで立ってみせてくれ。そうしたら俺たち全員があなたの足を抱きしめるよ」
「あなたが私の足元に平服して、私は何を得るのだろう?」スワミはやさしく話した。
「ほらな」とその学生は嘲った。「見ろ、彼はやらないよ!勇気がないんだと認めなよ、スワミ!」
「奇跡は君のように野蛮な人を平服させるために成されるものではない」とスワミは柔らかい物腰で説明した。
「それは私に信を持つ帰依者たちを助けるために起こります。それを見るためには忍耐強く待たなくてはなりません。もし炎のなかに私が立つ姿が本当に見たいなら、シヴァラトリに来なさい。そして来るとき、崇敬の念をもって来なさい」
「今できないことを、シヴァラトリでやると豪語してるぜ!」学生は嘲笑った。
 ドワーラカと彼の友人たちは、学生たちの失礼な態度に憤慨し、彼らを追い払った。しかしドワーラカの行為はスワミを怒らせた。
「なぜ、そう短気なんです?私は彼らと話していませんでしたか?」スワミは言った。
「もう少しあなたが待っていれば、彼らは私の足元にひれ伏したのです。彼らはただの学生です。その判断において性急なだけです。たしかに本物のスワミよりも偽物のスワミがたくさんいます。それで私を疑っていたのです。そこに何の間違いがあるでしょう?彼もまた、あなたのような私の帰依者です!彼らに理解させるのが私の仕事です。二度とこのように短気にならないように!彼らが、少数であるあなたたちの敵に回っていたら、私に何ができたでしょう?あなたの行為のせいで、彼らへのレッスンは短くなってしまいました。そして彼らがあなたを傷つけないように見なければならなかったのです!」

第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第44話

 スワミをテストしようとしたのは大学生だけではなかった。ある日の午後、電気街の数人の帰依者たちがスワミに尋ねた。「先生、あなたは本当に超能力をもっているのですか?」
「超能力で何を意味しているのですか?」スワミは無邪気に尋ねた。
「ここは電気労働者街です。ここから大出力の発電機を通して電気が供給されています。その本線に触れてなお、生きていることができるでしょうか?」と一人の男が言った。
 スワミの部屋にいた帰依者たちは集まってスワミが挑戦を受けるかどうか議論を始めた。その帰依者がスワミに尋ねたことについてのニュースは急速に電気労働者街のすべての家に伝わった。
 何人かの女性がスワミのところに駆け寄ってきた。「そのような危険な行為について心配させないでください。そんなテストは考えないでください。」彼女たちは懇願した。「その力をスワミが持っていなくても、私たちが何を失うというのでしょう?」
 このすべての議論が続くなか、スワミは一人考えていた。「今、何がなされるべきか?これらの人々の多くは心を込めて、私に仕えている。しかし今、再び躓いている。しかし一方で女性たちはとても心配し、それをしないように私に頼んでいる。彼女たちの愛情を無視すべきだろうか?」
 すばやくスワミは建物のドアに駆け込み、建物の中に入っている本電線を断ち切った。スワミがそれを手に持っているあいだ、先端から火花が飛んでいた。そして電気労働者街の複数個所で停電が起こった。人々は唖然としていた。
「ろうそくをつけなさい。怖がることはありません」スワミは静かに話した。誰もが彼の足に平服し、許しを乞い願った。
「親愛なる帰依者のみなさん、私はあなたたち全員に警告します」スワミは言った。「すでに私の力について多くの証拠を与えたのに、再びあなたたちは別のテストを要求しました。そして再び私は力をあなたたちに見せました。私があなたたちの教師であるかどうか、あなたたちはまさにこの瞬間、決断をしなければなりません。目の前にあるこの力が教師でないと思うならば、すぐにここを立ち去りなさい。そこに何の危険もありません。私の祝福を完全に得ることができます。そして別の教師を探しなさい。すぐに決断しなさい!」スワミはしばらく動かなかった。
「誰も去っていきませんでした。わかりました。それでは今後、誰も立ち去る権利を持ちません。あなたたちは私をテストしました。私はそのテストを満足させました。この瞬間からあなたたちは私の中に避難所をもちます。あなたたちはもう私をテストすることはできません。これから先、すべての瞬間にあなたたちを導く権利、テストをする権利、罰する権利もまた私にあります。よく覚えておきなさい!あなたたちを守る権利も私のものです!さあ、行きなさい。」

第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第45話

当初からスワミと一緒にいたスリカンタヤですら、彼をテストする誘惑から免れなかった。スリカンタヤは気楽に言った。「あなたをテストしたいと思います。スワミ」
「それなら、どうぞ」とスワミは答えた。
「この熱くなった電気ストーブの上に立つことができますか?」とキッチンの方を指さして、スリカンタヤは言った。
「もちろん」とスワミは言って、彼の足をバーナーの上に置いた。およそ十五分のあいだ、熱されたストーブに足を置きながらスワミは帰依者と立ち話をした。
「もう足を離してもいいですよ、スワミ」とスリカンタヤは言って、テストの結果に満足していた。
「スリカンタヤ、あなたはこれをただの悪ふざけとして言いました。もちろん私もそれをそのようにしました」とスワミは足をストーブから離しながら、話した。
「しかしその悪ふざけのために、敬虔な人に十五分間の苦難を与えました。あなたの人生において、一度、一分間だけ、同様の苦痛を受けなければならないでしょう」
 スリカンタヤは震え出した。「どうかスワミ」彼は懇願した。「この過ちから私を救ってください」
「もちろんそうします。あなたはたったの一分間だけ苦しむでしょう」とスワミは言った。
 数カ月後、スリカンタヤはバスで巡礼へと出かけた。そのバスはひどい事故を起こし、多くの人が亡くなった。スリカンタヤはその悲劇からは逃れて生き延びたが、傷ついた。後になってスワミは、その出来事とともに呪いは終わったと彼に語った。

第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第46話

 とぎれないバジャンの合唱は、ときとして夜遅くまで続き、それは電気街に問題を起こし始めた。ある夜、数人の怒った若者が騒音について帰依者たちと喧嘩を始めた。スワミの身を心配して、帰依者たちはスワミを家の中に入れ、ドアに鍵をかけた。喧嘩が続くあいだ、スワミが中からドアを開けるように呼んでいるのが聞こえていた。帰依者たちを嫌がらせているならず者たちは、スワミが出てくるのを怖がっていると言い、臆病者と叫んでいた。このことによってスワミはドアを開けるようにさらに強く求めたが、帰依者たちは動かなかった。突然、強い音が聞こえると、スワミが建物の壁をすり抜けて出てきた。
「私を臆病者と呼ぶこの人々は何者だ!」とスワミは問いただした。
 誰もが麻痺したようになり言葉を失っていた。そして問題を引き起こした者たちは震えて逃げていった。
「私たちの臨在によって利益を受ける人々が、眠れないと不平を言っている!」とスワミは怒鳴った。「私を偉大なヨーギと呼ぶ人々が、私をテストし続ける!私の苦行にの力に関わらず、彼らのサトヴィックな性質の改善が見られない。ここは、いるのに相応しい場所ではない!」

第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第47話

 電気街での時代は、人々は食事やパーダ・プージャのためにスワミを家に招くのが一般的だった。ある日、王族の一人がスワミに会いにケセアにやってきて、ガナパティ・プージャをマイソール宮殿で執り行ってほしいと依頼してきた。儀式後に王室の家族はスワミに一人の発作による麻痺を持っている男を紹介した。
「スワミジ」と彼らは言った。「あなたは彼の夢に現れ、祝福を彼に与えました」
 王室の家族が愛を込めて「スワミジ」と彼を呼んだとき、ガナパティ・スワミは深く心が動かされた。彼は王室の家族たちに「スワミジ」は遠い過去における自分の名前であったと話した。
「これからは、再び私をスワミジと呼ぶべきです」と彼は言った。
 王室家族はスワミジにアシュラムのためにある土地を提示したが、すでに帰依者たちが委員会を形成し、電気街から離れて活動を続けるようにできる土地を探し始めていた。委員会のメンバーたちはいくつかの場所を見ていたが、スワミジはどの場所についても明確な答えを与えなかった。そのため彼らは探し続けていた。ある日、ついに彼らはナンジャンガード通りのチャームンディ丘(聖なる母への有名な巡礼地)の麓にある土地を見つけた。その敷地は、数年前にスワミジが自分の異母兄弟に見せていたまさにその土地だった。帰依者たちがスワミジにその場所を見つけたと話したとき、彼は即座にその土地を購入することに同意した。そして1966年3月28日、その土地はスワミジの新しいアシュラムとなった。そこは一エーカ―半の広さの人けのない土地だったが、そこはかつて確固としたダッタートレーヤの帰依者だったマイソールのマハラジャに所有されていた。
 ほとんど二カ月の間、帰依者たちは自分たちのすべての余暇を新しい土地のために費やした。スワミジは建設が行われている間、ヴィディヤランヤプラムのある家に住んだ。老いも若きもが共に働き、特にヴィディヤランヤプラムの人々がそうだった。チャームンディの森の帰依者たちはこのプロジェクトに熱心な関心を寄せ、奉仕を提供した。この間、スワミジはその土地を一日に二度、三度と訪れ、労働に自身を提供した誠実な帰依者たちのハードワークを鼓舞し祝福した。彼の新しい住処の進展を見るために、スワミジはときどき車や馬車を使ったが、ほとんどは村から6キロの距離を歩いてきた。

第三の周期へと続く

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