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スワミジの伝記 1-04 (『Swamiji The Manifestation』より)

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最初の周期(1942-1954) サティアナーラーヤナ第4話

 サティアナーラーヤナの牛好きに関する逸話は、なにも微笑ましいものだけではない。メクダトゥ滞在中に一度、大きな危険にさらされたことがある。少年はガンガという名の祖父の牝牛が大好きだったが、ある日、他の牝牛たちは草を食べに連れていかれたのに、ガンガだけ置いてきぼりになっているのを目にし、かわいそうに思って、自分でガンガを草地に連れていくことにした。ガンガが置いていかれたのは仔牛の出産を控えていたからだが、少年はそれを知らなかったのだ。

 サティアナーラーヤナは縄につないだガンガを連れ、川に沿って歩いた。このとき、村は雨季を迎えていた。そのため川の水位が高く、流れも非常に速かった。のどが渇いたガンガは、水を求め川へと突き進んだ。しかし、急に深く入ってしまったため、流れに足をすくわれそうになった。大好きな牛の命を守ろうと、怯えながらも少年は縄を必死に引っ張ったが、力不足だった。牝牛は足場を失い、少年は牛と共々、川に流されてしまったのだ。幸運にも、サティアナーラーヤナはなんとかガンガの首をつかむことができ、牛の体にしがみついたが、一緒に下流へ押し流された。少年は泣きながら祈った。

「お母さん、どうかお慈悲を、私たちを助けてください!」と少年は叫んだ。

 牝牛は必死に抵抗し、しばらくして、ガンガは川岸に近づくことができ、ついには陸に上がって、危険を脱したのだった。

続く

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