ブログ

スワミジの伝記 1-06-1 (『Swamiji The Manifestation』より)

カテゴリー :

最初の周期(1942-1954) サティアナーラーヤナ第6話その1

  サティアナーラーヤナが8歳になると、母親は息子にヨガーサナ(ヨガのポーズ)とプラーナーヤーマ(呼吸法)を教えはじめ、密かに練習するよう念を押した。そして彼女は、幼い息子に語り聞かせてきた「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」の物語が、いかにヨーガ・シャーストラ(聖典)と関連しているか、息子に理解させようとした。サティアナーラーヤナは母親の言葉を胸に刻み、若い僧侶向けのヴェーダの試験で出される聖典に関する問題を自身に問いかけるようになった。勉強が進むにつれ、物心がつく前から、母親が実はヨガを教えてくれていたことに気づきはじめた。

 しかし、サティアナーラーヤナの学校での問題は増える一方だった。ついにボンメーパルティの教師が、悪ふざけをするこの少年を教室に入れることを拒んだのだ。サティアナーラーヤナはアヤヴァリパレという近隣の村にある学校へ転校させられた。学校をさぼったのが原因で、毎日3マイル(約4.8キロ)の距離を徒歩で通わなければならなくなったのだ。サティアナーラーヤナが転校してから約1カ月経ったころ、ナラシンハ・シャストリは道端でアヤヴァリパレの教師と遭遇した。驚いたことに、その先生によれば息子はまだ一度もアヤヴァリパレの学校の授業に出ていないという。行動が改善したように思えた息子が、またも勝手なことをしているのを知り、サティアナーラーヤナの父親はショックを受けた。家に戻った父親は、少年の前に立ちはだかった。

「おまえは毎日、学校へ行っているのか?」と父親はたずねた。

「はい」とサティアナーラーヤナは答えた。

 ナラシンハ・シャストリはこの返答に困惑した。そこで翌朝、学校へ行くために家を出た息子のあとを追ってみることにした。ほどなくして、家からあまり遠くないところにある小川で、何人かの少年たちと一緒に楽しそうに泳いで遊んでいるサティアナーラーヤナを見つけてしまった。怒りのあまり、どうしていいかわからなくなった父親は、背を向けて家に戻った。

 学校からちょうど帰ってくるはずの時間に合わせて、サティアナーラーヤナが家に戻ってきたため、 父親はいよいよ怒りを抑えられなくなった。

「おい!」とナラシンハ・シャストリは大声を上げた。「おまえにとっては小川が学校で、水泳が勉強なんだな?」

 声を荒らげながら父親はムチを手に取り、少年を打ちはじめた。サティアナーラーヤナは泣き叫び、父親の足元に倒れこんで、やめてほしいと懇願した。

「お父さん、許してください! もう二度としません」と少年は叫んだ。「明日からはちゃんと学校へ行きます」

 翌朝、教師はすぐにサティアナーラーヤナが登校したことに気づいた。児童に目をやり、

「なんて子だ! 何日も経って、やっと学校を思い出したのかい?」と言い放った。

「私は前からずっと、毎日学校に来ています。先生には見えないんですか?」とサティアナーラーヤナは答えた。

「ははは! 本当に困った子だね」と、教師はあざ笑った。「つまり、君は毎日来ているが、私にはそれが見えない! いいだろう、教科書を手にとって、昨日勉強したところを読みなさい」。驚きと怒りが入り混じった声で、教師は言った。

 本を持てと言われたものの、サティアナーラーヤナは本を手にせず、その代わりに授業の内容をすべて、なにも見ずにすらすらと答えた。驚きのあまり、教師は青ざめた。

 怒りに声を震わせながらも、驚きを隠せない教師は尋ねた。「いつの間に、どうやって全部を読んだんだね?」

「私がどうやって勉強したか、どうして気にするんですか? 私は授業内容を理解したんですか、それともしていないんですか?」と、サティアナーラーヤナは答えを求めた。

「私の父が獰猛なナラシンハ神(半人半獣の姿をしたヴィシュヌ神の化身)に取り憑かれていることをご存知ではありませんか? それでも、父に伝えると言うんですか? 父にぶたれてできた、このアザを見てください。これを見て満足ですか?」

img20160908_19121865%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc
写真:スリ・スワミジの幼少期

(第6話その2へ続く)

PAGE TOP