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スワミジの伝記 1-08(『Swamiji The Manifestation』より)

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最初の周期(1942-1954) サティアナーラーヤナ第8話

 1952年、サティアナーラーヤナが11歳のとき、母親が再び身籠った。妊娠中、ジャヤラクシュミーの教えは非常に深淵になった。プルシャ(至上の存在-意識、神の非具象的側面)の真髄やプラークリティ(意識の活動的エネルギー-自然)など、ウパニシャッド(真理)の知識を少年に教え始めたのだ。しかし、彼女が詳細を説明することは滅多になかった。その代わりに簡潔な言葉をまとめ、それに集中して瞑想するよう、サティアナーラーヤナに指示した。母の言葉を熟考するうちに、質問とそれに対する答えが少年の心のなかに生じた。

 熟考が深いレベルへ達するにつれ、あるひとつの疑問に悩まされるようになっていた。「自分は誰か?」。この問いを深く考えるたびに、さらに多くの問いが生じた。「自分は肉体なのか?」 少年は自問した。「肉体が成長すれば、僕自身も成長するのか? 肉体のみが成長し、自身が変わらないままだとすれば、どうして肉体と私はひとつでいられるのか? 僕と僕の肉体の関係はなんなのか?」 こうした数々の疑問に苦しめられながらも、少年は辛抱強く答えを見つけようと努力した。

 ある夜、疑問に再び苛まれていたとき、サティアナーラーヤナは首を絞められるような感覚を覚え、目を覚ました。なにかに締め付けられるような感触が首のまわりにあり、少年は震えはじめた。指先を首にすべらせ、首に2つの首飾りが巻かれた状態で自分が生まれたことを思い出した。その朝、サティアナーラーヤナにはベッドから起き上がれないほど弱っていた。原因を探ろうと父親が診察すると、首のリンパ腺が腫れ上がり、喉頭のまわりに首飾りのような形ができていた。この症状には処置の仕様がなく、父親は困惑した。

 サティアナーラーヤナの父親が息子を診察中、ジャヤラクシュミーは裏庭でトゥルシー・プージャを行っていた。祈りを捧げながら、彼女は自分の心にそっとささやいた。「生まれたときに首のまわりにあった鎖の飾りを思い出しましたか? 他に選択肢はありません。12の聖なる川で浸礼し、戻っていらっしゃい」。

 母親の言葉を聞いたサティアナーラーヤナは、心を落ち着かせ、自分の生命エネルギーを動かしはじめた。少年は徐々に、その若い神経と生命エネルギーの中枢(チャクラ)を制御できるようになり、自身の肉体から精妙体が離れたため、ベッドに横たわる少年の体は死んだように意識がなくなった。父親が叫びはじめたため、ジャヤラクシュミーが近くにやってきた。「息子のために、静かに祈りましょう。泣き叫ぶことに、どんな意味があるでしょうか?」と、彼女は夫に言った。

 そのころ、サティアナーラーヤナは精妙体の状態で、母親の教えに従い、12の聖なる川を巡った。24時間かけてバーラタカンダ(バーラタ亜大陸-インド)を回りきり、家に戻った。彼の霊が肉体に再び入ると、首のまわりの腫れが突然消えた。

 数日後、少年が元気になると、母親は今回の出来事について少年と話をした。「移り変わりゆく肉体について考えることは、あなたの生命を危険にさらします」と彼女は息子に伝えた。「時のはじめから、変化は幻影以外のなにものでもありません。従って、それは熟考すべきことではないのです。それは、近くに大切に置いておくものではありません。あなたは唯一の存在、自己なのです。自己のみを熟考し、汝を知るのです。それが唯一の方法です」。

 数週間、サティアナーラーヤナは母親の「自分自身を知れ」という言葉について深く考えた。そしてあるとき、その言葉の真の意味を理解した。「生まれ持った性質、あるいは魂の本質に関する限り、変化はありえません。姿あるものは、幻以外の何物でもないのです。あらゆる変化のもとである、自身のなかの本当の“私”が、幻を介して輝くことはありません」と母が言っていた、その言葉の本当の意味がわかったのだ。

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写真:スワミジが誕生したとき、黄金のワイヤーで結ばれた2本のネックレスが赤ん坊の首にかかっていた。ひとつはルドラクシャ(シヴァに捧げられた木の種)でできていて、もうひとつはサリグラマ(ガンダクル川で形成される黒石でネパールでは日常的に礼拝されている)だった。写真はルドラクシャの種。

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