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スワミジの伝記 2-14(『Swamiji The Manifestation』より)

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第2の周期(1954-1966) 若きスワミ 第14話

学校の教師たちは、サティアナーラーヤナに突出した知的技能があることに気づいていたが、出席率の低さと、授業中の注意力欠如が問題になっていた。とはいえ、多くの教師は彼に好意的で、そのうちのひとりが、シータラムだった。ある日、シータラムはサティアナーラーヤナが学費を滞納していることを知った。そのことについてたずねると、サティアナーラーヤナが信じられないような話をはじめた。

「学費にあてるお金は、家でもらいました」と、少年は説明した。「でも、学校へ来る途中に貧しい家族を見かけたので、彼らにそのお金を渡したんです」

サティアナーラーヤナの話が本当か、シータラムは確認してみることにした。すると驚いたことに、少年が確かに、その貧窮した家族へ自分の学費用のお金を渡していたことがわかった。教師は学校の事務所へ行き、サティアナーラーヤナの滞納金を自腹で支払った。

数日後シータラムは、同じくサティアナーラーヤナを教えている教師、クリシュナ・ラオと話をした。少年は彼らの会話を近くで立ち聞きした。

「あの少年には、すばらしい力がある」と、シータラムはクリシュナ・ラオに伝えた。

「学業に興味を示さないなら、そんな才能は無駄なものだ!」と、ラオは答えた。

これを聞いたサティアナーラーヤナはひとり微笑み、教師の方へ近づいていった。

「先生、見てください」と、彼はクリシュナ・ラオに向かって言った。「僕はバカだと、みんなが罵るんです。でも僕の力を少しだけお見せしますね。先生、どうか怖がらないでください!」

そう言ったかと思うと、サティアナーラーヤナはポケットから2本の針を取り出し、自身の両目を突いた。針はまぶたを貫通し、眼球に刺さってしまった。数秒後、彼が目から針を抜くと、目からは血の一滴すらも出ていなかった。

他の人々も、サティアナーラーヤナの能力に気づきだした。セーシャギリ・シャストリはほぼ毎日、寺院を訪れた人々を甥がどうやって助けたか、新しい話を耳にするようになった。ある日、セーシャギリ・シャストリが寺院へ行くと、甥は祈りにきていた巡礼者たちの話を聞いているところだった。少年は彼らにヴィブーティ、あるいは祝福された米を与え、心配しないよう伝えていた。その後、少年から受け取った供物を家族に与えたところ、病気が治った、仕事の機会が生まれた、結婚が決まったなど、人々から報告があった。少年からプラサーダムを受け取ることは、神から直接祝福を受けるのと同じかのようだった。その噂が町中に広まったため、サティアナーラーヤナの助けを求めて、より多くの人々が寺院を訪れるようになった。

ある日、ゴーランマという年配の女性が寺院を訪れた。彼女はサティアナーラーヤナに、自分が飼っている牝牛の乳が出なくなったと伝えた。ゴーランマは牛乳を売ったお金を頼りに、暮らしていたのだ。サティアナーラーヤナはその女性に、家に戻って、かぼちゃと胡麻を数粒用意しておいてくれれば、あとで行くと伝えた。女性の家に着いたサティアナーラーヤナは、いくつかマントラ(真言)を唱え、牝牛に少し水をかけた。「さあ、もう乳搾りができますよ」と、少年は年配の女性に伝えた。その日から、ゴーランマが自分の生活を支え、食料を買うのに必要なだけの牛乳が出るようになった。

しかし、セーシャギリ・シャストリは甥の様子を心配するようになった。サティアナーラーヤナが長い時間、放心するようになったからだ。何時間も口を大きく開けて座ったまま、神像を眺めたり、空を仰いだりしていた。その状態になると、誰も彼の意識を呼び戻せなくなったのである。サティアナーラーヤナ自身が、まわりの世界に気づいて戻ってくるのを、人々は待つしかなかった。

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写真:スリ・スワミジが内面に没入している際に撮影されたもの。深く内面に没入した高度な意識状態のまま、外的には普通に日常生活を送ることが青年期のスリ・スワミジの課題だったが、当時はまだ超越的な放心状態になってしまうことが多々あった。

続く

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