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シュリーマド・バーガヴァタム 第35話

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スリ・クリシュナが出発する日には、皆泣くのを我慢しました。出発の時に泣くことはそこを発つ人にとって不吉だと考えられます。悲しみをこらえられない人々は、その日以前に泣いたのでしょう。その日の朝は、誰もが自分の目が涙で濡れていないことを確かめました。目が涙で濡れていた人たちは、その場所を離れ別の部屋に行き、涙で濡れた目が他の人によって見られないようにしていました。パラマートマが出発する時に泣くことは間違っています!
クリシュナが出発する時、ドラム、ムリダンガム、ドラ、コンチ、ベーラ、ヴィ―ナ、ヴァカ、ドゥンドゥビ、ナガーラ、ベリなどの様々な吉祥な楽器が演奏されました。クル王家の女性たちは、できる限り長いあいだ彼の馬車を見続けるために、宮廷のテラスに上がりました。
領土内のすべての市民もまた、主を見るために高いところに上がりました。恥じらいの混ざった愛情で、女性たちは微笑みながら彼に花びらを降らせました。
クリシュナの親愛なる友人アルジュナは真珠の首飾りで飾られ、貴重な宝石がついている白い傘が彼の頭上に掲げられました。
ウッダヴァとサーティヤキはヴィンジャ-マラの扇で彼を扇ぎました。戦車が通りを進むにつれ市民は彼に花を降り注ぎました。降り注ぐ花とともにクリシュナは光り輝いていました!
特質を超え(ニルグナ)、幻影(マーヤ)を超える絶対の神に他ならないクリシュナは、様々な場所で、ヴェーダを唱えることを通して彼に祝福を与えているヴェーダ学者に耳を傾けました。究極の真実を表したヴェーダの祝福は彼の姿に実にふさわしいものでした。
ハスティナープラの女性たちはこれ以上ない評判のクリシュナに完全に心を奪われていました。
主の思いに精神的に没頭し、彼女たちが主について語った言葉は、誰の耳にとってもやさしいものでした。

「始まりがなく、終わりがなく、啓明と知識の姿であり、不二一元であり、三つの特質(トリグナ)を超越している『パラブラフマー』彼自身が宇宙として顕現します!

世界が解体する時(プララヤ)に、幻影(マーヤ・シャクティ)の力である遊戯は完全に静まり、すべての存在は彼と一つになります。その様な時にも、パラブラフマーは原初の姿のままであり、それは描写することができません。私たちのスリ・クリシュナはこの絶対的なパラブラフマーに他なりません!
宇宙の解体の後、至高主は名前がなく形がない原初の状態にとどまります。その状態で、彼は目に見える名前と形を作ることを決めます。そして彼はヴェーダを宇宙にもたらします。次にパラマートマは、トリグナ(三つの特質)を備え持ったプラクリティ(自然)の統括的な力として自己を確立します。このプラクリティは、パラマートマの超越的で至高のエネルギーの影響を受け、存在の中に錯覚を引き起こし、創造の欲求をその中に持ちます。
この宇宙において、卓越した賢者たちはプラーナーヤーマを行い五感を制御し、純粋な心で最高の崇敬の念をもって、至高の主の原初の姿を悟ります。そのようなパラブラフマーが私たちの目の前にいるのです!」

このように彼女たちはスリ・クリシュナについて考えていました。

「主クリシュナは、彼/彼女の能力に従ってすべての人に賞賛され、その神聖な遊戯は驚くべきほどであり、解体(プララヤ)の間に存在し、この解体の後に存在し、解体の前後と最中に何が起こるかを知っていて、至福の形であり、彼に保護を求める人々を祝福します。その至高主スリ・クリシュナは今、私たちの目の前にいます。その比類のない神聖なエネルギー、至高のエネルギーはスリ・クリシュナとして今、目に見える形で私たちの目の前に存在します!
主スリ・クリシュナのみが私たちの心を純化する能力を持っています。ヨーガの修練(ヨーガ・サーダナ)を通してでさえ、達成することはできません!」

このように彼女たちはクリシュナについて話しました。

「おお、親愛なる皆さん!秘密の真髄を説く高名な聖者はヴェーダとヴェーダンタを通して主の栄光を歌います。すべてのヴェーダは主の神聖な遊戯を賞賛します。
幻影の力をもって、パラマートマはこの宇宙を創造、維持し、破壊します。その時でさえ、彼は『私が行為者である』という行為者の感覚を持っていません。彼らに対し好き嫌いの感情どちらも持っていません。その至上のパラマートマがスリ・クリシュナとして降臨したのではないのですか?
すべての時代(ユガ)において、タモ・グナ(惰性、怠惰などの特質)で満たされている不義の人々が支配的であるとき、至高の主は世界の幸福のために純性と善性(サットヴァ・グナ)を持って化身するのではないのですか?彼は献身(バクティ)、真実、正義(ダルマ)そして慈悲を掲げます。なんと驚くべきことでしょうか!
主の中の主、ラクシュミーの夫が一族に生まれたことによって、ヤドゥー族は言い表せることができないほどの栄光を手に入れました!
彼の活動のために、ヴリジャの土地は非常に純粋になっています。おお!なんて不思議なんでしょう!ドワーラカの栄光は天国の栄光をはるかに超えています!主クリシュナのダルシャンが毎日あるドワーラカの市民は、優しい笑顔の形で降り注がれる彼の慈悲深い視線を手に入れます。
ああ、親愛なる皆さん!彼の妻たちは数限りないプージャ、ヴラタ、ホーマ、ヤグニャとその他の儀式を執り行い、至上の神を非常に喜ばせたに違いありません!
どのくらい多くの生で彼女たちはこれらの儀式を行ったのでしょうか!どれくらい多くのヤグニャとヤーギャがこの幸運を得るために執り行われたのでしょうか?それが彼女たちの今日の幸福の理由です。これが彼女らがクリシュナの唇から甘露を飲むことを授かった理由です!ヴィリジャの女性達は常にこれを探し求め、そうできないときは気を失います。
スワヤムヴァラ儀式(花嫁が花婿を選ぶ)の間、クリシュナはシシュパーラの様な強力な王を打ち負かし、結婚式の贈り物として彼の勇気を使い、ルクミニー、ジャンバヴァティー、ナグナジティと他の人々を彼の妻にしました。これらの女性は息子としてプラドュムナ、サームバ、アムバと他の子どもたちを授かりました。
さらに、彼はナラカスラを殺し、監禁されていた多く女性を解放しました。これらの女性にとって、蓮の目のようなスリ・クリシュナは彼女たちの保護者であり、夫です。甘い言葉と贈り物によってクリシュナは喜びで彼女らのハートを満たしました。彼は決してどんな家をも離れませんでした。このように、彼はすべての家に住んでいました。何て不思議なんでしょう!彼女たちは本当に幸運な存在です!」
戦車で行進しながら、スリ・クリシュナは微笑んでこれらの女性たちが話すのを見ていました。

続く

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