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シュリーマド・バーガヴァタム 第40話

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ユディシュティラの質問への返答として、高名なブラフミンたちは答えました。「おお、皇帝ダルマラージャよ!この少年は将来、神(ブラフマ・ヴェータ)を経験した人に対して深い愛情を培うでしょう!」
そのような甘美な言葉が私たちの耳に聞こえてくるとき、なんと至福で愉快な気持ちになることでしょう!それは耳にとってとても慰みになります。
彼らは続けました。「さらに、彼は最高の真理(サティヤ・ニスタ、真実性)に確固として献身的でしょう!」
この二つの言葉、サティヤ・ニスタとブラフマ・ヴェータの中に、ユディシュティラの孫であるパリクシットの将来のすべての話は含まれます。

「市民を守ることにおいて、彼はダシャラタ王の息子、シュリラーマのようになるでしょう」
なるほど、なんと喜ばしく、すばらしいホロスコープだったのでしょう!

「慈善の点から、この少年はウシナラ王国の皇帝、シビと同様な存在になるでしょう。彼はこの上なく慈善への傾向があるでしょう。つねに貧しい人に保護を提供するでしょう。ドゥフシャンタ王の息子のバラタのように、彼は家族の栄光を強めるだけではなく、犠牲的儀式(ヤグニャとヤーガ)を執り行うことに従事する人たちすべての名声を強めるでしょう」
皇帝シビ、主シュリラーマ、そしてドゥフシャンタの息子バラタの話はこの先の話で語られることになります。

「弓に関して彼はアルジュナやカルタヴィリアルジュナと互角でしょう!」
アルジュナやカルタヴィリアルジュナの偉大さも、この先で言及されるでしょう。

「彼は火の神、アグニ・デーヴァのように打ち負かされることはないでしょう」
このアグニとは誰でしょう?火とは何でしょう?後でその詳細についても話しましょう。

「彼は徹底した性格を備え、海のように広い人になるでしょう。武勇においては彼はライオンのようでしょう!ヒマヴァンタに仕えるように、高貴な人間(サットプルシャ)は彼のもとで仕え、庇護を求めるでしょう」
ヒマヴァンについても後ほど話しましょう。

「忍耐においては彼は大地のようでしょう」
この地球の素晴らしさとは何でしょうか?このことも話しましょう。

「大地のように彼は市民に対して極めて寛容でしょう。主ブラフマのように、彼はすべての人に対して平静な感情をもつでしょう」
主ブラフマのような平静さとは何を意味しているのでしょうか?後程掘り下げましょう。

「親切心または寵愛を与えることにおいて、彼は主シヴァのようでしょう」
シヴァについても後程話しましょう。

「生きとし生けるものすべてに保護を捧げることで、彼はラクシュミー女神の夫のヴィシュヌと等しい存在になるでしょう」
今はとにかくクリシュナの物語です。その物語の深いところに進みましょう。
「彼は主シュリクリシュナの熱烈な帰依者になるでしょう。寛容とほかの高貴な特質において彼は王ランティデーヴァに等しい存在になるでしょう」
このランティデーヴァとは誰のことでしょう?どうして彼の寛容さはかなりのものだったのでしょうか?このことを話しましょうか。
「正義(ダルマ)に対する忠実さにおいて彼はヤヤーティのようになるでしょう」
ヤヤーティについても話しましょう。

「勇気において彼はバリ・チャクラヴァティに等しいでしょう」
バリについても話しましょう。
「プラフラーダのように彼はシュリクリシュナに対してこの上なく献身的な信愛をもつでしょう」
プラフラーダとは誰でしょう?このことも話しましょう。
「彼は年長者に対して深い尊敬の念をもつでしょう。彼はアシュワメーダの儀式を多く執り行うでしょう。王にとっては聖人のような人格(ラージャ・リシ)をもつ父のようになるでしょう。邪悪な者を罰するでしょう。この地球にダルマを確立するためにカリ・プルシャ(カリユガの主)を制御するでしょう。聖者の息子から自分がヘビに噛まれて死ぬということを聞き、彼はこの物質的な世界に対して計り知れない平静を培って、ヴァイクンタ(主マハーヴィシュヌの住まい)に到達するでしょう。聖賢ヴィヤーサの息子の聖賢シュカから彼は『真我の知識』について聞くでしょう。ガンジス河の岸辺で彼はこの肉体を脱ぎ捨て、恐れが存在しないところの解放の段階に達するでしょう。これが絶対的真理なのです!」

このような方法で、占星学の解説者はユディシュティラに子どものホロスコープの詳細を説明しました。彼らはユディシュティラによって与えられた贈り物を受け取り、各々の家路につきました。
一族を殺した罪を贖うために、ユディシュティラはアシュワメーダ・ヤグニャを行うことを決めました。しかし彼はこの目的のために必要な資金をもっていませんでした。彼の願いを理解し、彼の弟が主シュリクリシュナの価値ある助言に準拠し、北方へ旅し、金板とそのほか王マルットが以前置き去りにした財宝を王国に持ち帰ってきました。

統治者にはそのように誰かが放置した富について権利があります。ですから彼らは取得できたのです。この富を使って、ユディシュティラは一族を殺したことで負った罪を思い、儀式のために必要な物資を入手しました。彼は三つのアシュワメーダ・ヤーギャ(儀式)を執り行いました。
ユディシュティラの招待を受けて主クリシュナは儀式に参列し、博識なヴェーダ学者たちの助けを借りて、ユディシュティラは儀式を正しく執り行うということを保証しました。パンダヴァに幸せを運ぶためにクリシュナはそこに何カ月も滞在しました。

その後、クリシュナはユディシュティラから承諾を得て、ドラウパディーとアルジュナ、ほか彼のヤドゥ族の人々とともに親戚たちを同伴してドワーラカに発ちました。
これで第一編十二章は終わりになります。
皆さんは儀式について聞きました。回想して、何度も何度も聞くことでもっと理解するようになるでしょう。
シュリマン・ナーラーヤナ!

続く

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