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シュリーマド・バーガヴァタム 第67話

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聖仙シュカは答えました。

Jitāsano jita-śvāso jita-saṅgo jitendriyaḥ
Sthūle bhagavato rūpe manaḥ sandhārayed dhiyā

完全な姿勢で座ることは、継続的な練習を通して達成されるべきです。言い換えれば、志願者は、一定の時間同じ姿勢で座ることができなければなりません。これが第一歩です。

すべての生物、無生物を支える可視の宇宙は、過去、現在、そして未来の時間がすでに経験されており、それは至高の主の肉体でもあります。この想像を絶するほど巨大な主の身体(ヴィラートルーパ)について理解しましょう。

主の総体である全宇宙は、七つの範囲(アーヴァラナ、要素)、すなわち土、水などの五大元素、アハンカーラ(自我の感覚)およびマハト・タットヴァで構成されています。至高の意識もしくは普遍的な形の所有者(ヴィラート・デーハ)は、ヒラニヤガルバです。

志願者は、ヒラニヤガルバの姿で現れたパラマートマにマインドをしっかりと定めるべきです。安定したマインドになった時に、ヒラニヤガルバを熟考するべきです。

宇宙全体を創造したヒラニヤガルバにとって、彼の両足はパーターラ(地獄の一種であり、七つの下層世界の最下位にある)ローカと呼ばれる世界です。足の甲、かかと、つま先は、ラサータラ・ローカと呼ばれる世界を構成しています。足首はマハータラ・ローカです。宇宙の軸(膝から足首までの脚の部分)はタラータラ・ローカです。

この主の二つの膝はスタラ・ローカです。両脚の太ももはアタラ・ローカとヴィタラ・ローカです。腹部はブータラ(地球)です。宇宙は臍と呼ばれる池です。

これが、聖仙が主の普遍的な姿を描く方法です。

この創造の原始的存在であるヒラニヤガルバの胸は、天空の次元(スワルガ、高次の世界)です。主の首はマハール・ローカです。口はジャナ・ローカです。主の額はタポ・ローカです。無数の頭を持っているその無限の主にとって、主の頭すべてがサティヤ・ローカです。これが聖仙が至高の主を瞑想する方法です。
(下から順番に説明する方法で、普遍的な姿における十四の惑星系が示されました)

インドラ神と他のデーヴァタ(神々)は主の無数の手を形成します。方角は、主の耳です。音声(シャブダ・タンマートラ)は、主の聴力(シュロトレーンドリヤ、音の知覚)です。

アシュヴィニー神群は、主の鼻孔です。香り(ガンダ・タンマートラ)は、主の嗅覚です(ガラーネーンドリヤ、香りの力)。主の話す力(ヴァーゲーンドリヤ)は、燃え上がる火です。

五大元素のひとつである水が、主の顎です。精妙な味覚(ラサ・タンマートラ)は、主の舌です。無限の主にとって、ヴェーダはブラフマラーンドラ(頭頂の王冠の開放部)です。死の主であるヤマ神は、主の臼歯です。

すべての人が、子孫に対して愛情の気持ちを持つのは当然のことです。愛情は、主の歯です。あらゆる存在を捉えるマヤ・シャクティ(幻想の力)は、主の魅惑的な笑顔です。私たちが見る巨大な物質的宇宙は、主のマヤ・シャクティの遊戯のまなざしです。

上唇は、至高の主の謙虚さです。貪欲は、主の下唇です。ダルマ(正義)は、主の胸です。アダルマ(不正義)は、背中です。プラジャーパティは、性器です。ミトラとヴァルナは、睾丸です。海は、主の子宮です。巨大な山は、主の骨格です。

広大な宇宙である体を持つマハーヴィシュヌにとって、河はナーディ(精妙なアストラル神経)です。樹木は、主の体毛です。風は、主の呼吸です。時間は、主の動きです。

自然の三つの特質、すなわち純粋の特質(サットヴァ・グナ)、情熱/行動の特質(ラジョ・グナ)、および惰性の特質(タモ・グナ)の影響を通じてすべての存在を創造することは、主の仕事です。

雲は、主の頭の髪の毛です。女神サンディヤ(二十四時間のサイクル、すなわち早朝、午後、夕方の三つの時間帯)は、主の衣服です。 プラクリティ(すべての創造の根源である自然)は、主の心臓です。植物の生命の避難所である月は、主のマインドです。

主は万物であり、マハト・タットヴァ(総宇宙の知性)は主の知識です」
この普遍的な姿は、ヴェーダのプルシャ・スクタム(プルシャ讃美歌)に他なりません。スクタムを毎日聴けば、私たちは主の宇宙的な姿を理解できます。

「ルドラ神は主のアハンカーラ(自我)です。馬、ラクダ、ラバ、象は主の爪です。牛、鹿、および他のすべての生き物は、主の腰を形成します。ヴェーダの知識の指針である聖仙は、このように主を瞑想(熟考)しなけらばならないと述べています。

主の絶妙な芸術的能力は鳥の姿をしています。主がサプタ・スヴァラ(七つの音)を奏でる時、それらはガンダルヴァ、ヴィディヤダラ、チャーナラ、アプサラスといった神聖な天人の姿になります。」

ナーラーヤナ!シュリマン・ナーラーヤナ!

続く

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