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シュリーマド・バーガヴァタム 第71話

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死に際して、ヨーギは足の踵を使って直腸の空気穴を塞ぎます。プラーナがその穴から出なくなります。ヨーギが座ったまま自分の身体を放擲するのはこのためです。

彼らは生命の力(プラーナ・シャクティ)を六つの霊性の中枢(シャット・チャクラ)を通じて、ブラフマ・ランドラ(頭頂の門)に押し上げます。

シャット・チャクラの意味を見出しましょう。それらは何でしょうか。自分はヨーギだと考えている人は誰でも、それらを見出すのに労を惜しみません。なぜなら、全集中力を至高の主に向けたからです。そうして、その人はその意味を理解していきます。

生命の力がブラフマ・ランドラ(頭頂の門)を通ってヨーギの身体を離れると、彼の頭蓋骨は壊れます。これは、わずかに残った生命の力さえも追い出さなければならないことを意味します。

生命の力は鼻孔、目、耳からは出てはならないと言われています。

「生命の力は、臍近くにあるマニプーラ・チャクラに存在します。次に心臓の近くにあるアナーハタ・チャクラへと運ばれます。そこから、ウダーナ・ヴァーユ(上方へのプラーナ)の道を通って喉の下にあるヴィシュッダー・チャクラの方へ向かいます。

このような理由から、ヨーガとシャット・チャクラの両方を学ぶように言われます。それは不要だと感じる人が多い一方で、役に立つと感じる人も多く、そういう人たちは必死に努力します。年老いて弱ってから、クンダリニー・シャクティの教えを熱心に請う人がいます。そうなってから誰がクンダリニー・シャクティについて教えられるでしょうか。若い時にクンダリニー・シャクティについて学んでください。初期の段階から瞑想を練習してみてください。

マインドを征服したヨーギは、次に生命の力を知性(ブッディ)を使って調べ、徐々に口蓋垂(口蓋の裏側の小さな肉質の塊。舌の基部の上側)に生命の力を押し込んでいきます。

これまで真のカルマ・ヨーギとして生きてきたヨーギは、生命の力が通る七つの入り口である二つの鼻孔、二つの目、二つの耳、口を閉ざす必要があります。彼らは内部のヨーガの力を使って閉じるべきで、綿などの外からの補助なしに閉じなければなりません」

人が死んだ後、私たちは綿を詰めることによってこれらの穴をすべて閉じます。しかし、それは何のためですか?生命の力はすでに体を離れてしまったのに。

「生きているときでも、ヨーガの力を使って生命の力がその穴を通って逃げるのを防ぐために、通過しうる出口すべてを閉じます。この場合は、生命の力は、口蓋垂から眉間の中央に位置するアグニャ・チャクラを通じて出されるべきです」

なんと素晴らしいヨーガの方法でしょうか!聖仙シュカはこのことをパリクシット王に説明しています。私たちもこの話を詳しく聴けて非常に幸運です。

「その後、ヨーギは達成すべき目標である至高の主に知性(ブッディ)をしっかりと定め、数分間その状態を維持しなければなりません。これにより、彼はブラフマ・ランドラ(頭頂の門)を開け、パラマートマに完全に一つになります」

これが至高の方法です!ナーラーヤナ!

「王よ!これらの代わりに、ヨーギが、ブランマの住処(ブラフマ・ローカ)やアニマの楽しい居住地へ旅しようとする場合や、その他の超自然的な現象や他の次元に旅しようとする場合、自分自身、自らのマインド、そして自らの感覚を伴わなければなりません。言い換えれば、精巧な身体(スークシュマ・シャリラ)で旅する必要があります。彼はそれらと共に楽しみながら旅行することができます。

彼らの禁欲からくる強さ(ウパーサナ)、正義への忠実さ(ダルマーチャラナ)、アシュタンガ・ヨーガおよび形而上学の知識(ジニャーナ)の強さによって勝利を得たヨーギだけが、精妙体(スークシュマ・シャリラ)を持ちます」

これが、ヨーギ、シッダ・プルシャ、マハトマなどの熟達した存在が永遠に生きていると言われる理由です。それは彼らが粗大体をもって化身したということではありません。彼らは永遠に自らの精妙体で旅しています。五大元素(パンチャ・ブータ)と一つになったのです。このような理由から、誰にも害を与えるべきではない、誰も騙すべきでない、いかなる罪も犯すべきでない、と言われています。五大元素の中に存在するヨーギが見守っています。彼らはあなたの行動を知るでしょう。

「そのような偉大なヨーギは自由意志を放棄し、宇宙内だけでなく、宇宙の外ですらも旅することができます。
結果のための行動(結果を求めて実行された行動)に関わっている人間は決してこの状態には達しません。この状態は、純粋にヨーガを通して達成することができます。それは深い集中、瞑想の道を通してのみ達成することができます。
王よ!輝きに溢れるスシュムナ・ナーディは、ブラフマ・ローカ(ブラフマの住居)へと至る道です。この道を歩いて、ヨーギは自分自身をその肉体から解放し、大空(アーカーシャ・マールガ)を旅して火の神の住居にたどり着きます。ここでその人の罪の履歴が清算されます。ここからヨーギは、主シュリ・ハリと関連しているシンシュマーラ・ジョーティル・マンダラと呼ばれる輝く円まで上昇していきます。このシンシュマーラ・ジョーティル・マンダラは、至高の主が宇宙的な姿をした際の臍のようなものです。
汚れない究極の精妙体を持つヨーギだけが、シンシュマーラ・マンダラを超えて旅できます。マハル・ローカに達します。至高のマハトマでさえ、この聖地を賛美し、敬意を示します。
マハル・ローカは、ゴウ・ローカという至高の次元です。これは、サグナ・ブラフマ・ウパーサナ(属性をもった主への礼拝)が行われる場所です。ここでカルパ(四十三億二千万年)の終わりまで続く寿命を持つデーヴァタたちが、幸せに生きています。
カルパの終わりに、ヨーギは、すべての宇宙が燃やされるのを観察し、アーディ・シェーシャ(千の頭を持つヘビ)の口から発せられる煙のために完全に灰に還ります。このとき、彼はそこからブラフマ・ローカ(ブラフマの住居)まで旅します。
このローカ(次元、世界の層)では、卓越した実績を誇る著名な聖人たちが天の飛行機で楽しく逍遥しています。彼らの寿命は五十ブラフマ年です。一カルパは千マハ・ユガです。二カルパとブランマの一日は等しいです。ブランマの寿命は百年もあります」

さあ、時間幅を計算してください。

オーム ナモー ナーラーヤナ!

続く

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