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シュリーマド・バーガヴァタム 第81話

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引き続き、主ブラフマーは、主の普遍的な姿について説明しました。
「聖仙ナーラダよ!至高の主は、様々な化身を受け入れ、それらを通して神の過去に光をもたらした。博学な学者は、無数にある化身の中からいくつかを選んで、詳細に説明した。これらの神聖な物語を聴くことは、耳に蓄積した汚れのすべてを清める。私は、これらの不思議な化身について一つずつあなたに説明しよう」と主ブラフマーは言いました。
これで第二編第六章を終わります。

第二編第七章

この章では、主ブラフマーが説明されたように、シュリ・ハリの化身の際立った特徴について説明します。

主ブラフマーは言いました。

1)ヤグニャ・ヴァラーハとしての化身
ナーラダよ!主シュリ・ハリは、地上を引き上げ、救済する目的で、すべてのヤグニャ(犠牲の儀式)の姿であるイノシシ(ヴァラーハ)として転生した。ディティの息子である悪名高い悪魔ヒラニヤクシャが広大な海の真ん中でイノシシの姿をしたシュリ・ハリを攻撃したとき、主インドラがかつて稲妻を使って山の翼を切った時のように、彼を切り裂いた。

2)スヤグナ
至高の主は、聖者のルチとアークティ夫婦の息子として生まれ変わった。その子はスヤグナとして有名になった。彼はダクシナという名前の若い女性と結婚した。ダクシナの子宮から、スヤマと他の神々が生まれた。その後、スヤマはすべての神々にとっての主となり、三界すべての苦しみを軽減した。このように苦しみを軽減したために、スヴァヤムブヴァ・マヌは、後に「彼」をハリとして広めた。ハリとは、「苦しみと罪を追い払う者」を意味する。

3)カピラ
ナーラダよ!至高の主は、プラジャパティ・カルダマと妻のデーヴァフティの夫婦に生まれた。彼は九人の姉を持つ長男として生まれ、カピラとして有名になった。彼は母デーヴァフティに至高の知識を授けた。この知識の授与により、彼女はトリグナ(三つの根本要素)と呼ばれる汚れと他のすべての不純物を彼女の知性から洗い流し、自己認識を達成することができた。出産自体が彼女を解脱へと至らせたのだ。

4)ダッタ
Atrer apatyam abhikāṅkṣata āha tuṣṭo
Datto mayāham iti yad bhagavān sa dattaḥ
Yat-pāda-paṅkaja-parāga-pavitra-dehā
Yogarddhim āpur ubhayīṁ yadu-haihayādyāḥ
聖仙アトリは、子どもの誕生を求めて苦行を行った。苦行する姿に満足した至高の主は彼の前に現われ、「私は自らをあなたに捧げる」と言った。そうして聖仙アトリの息子として生まれ変わり「ダッタートレーヤ」として有名になった。皇帝ヤドゥ、皇帝カルタヴィリヤアルジュナ、他の人々は、主ダッタの蓮華の御足から生じた塵を使って自らを浄化した。「彼」の祝福によって、彼らは生きている間にアニマなど八種類の超自然的な力を得ただけでなく、肉体を離れた後には解脱を達成した。

5)聖仙サナカたち
ナーラダよ!この宇宙の創造に先立って、私は宇宙群を作り出すために厳しい苦行を行い、その苦行を主シュリ・ハリに捧げた。シュリ・ハリは、私の捧げものに満足し、四人の神聖な賢者の姿で生まれ変わった。その四人とは、サナカ、サナンダ、サナット・クマラ、サナット・スジャタのことだ。その四人の神の賢者の姿として、「彼」は先立つ創造の終焉にともなって見失われていた真我の知識を説いた。この秘伝伝授によって、聖者たちは、自分たちの中に「自己」を明確に見ることができるようになり、自己認識を得たのだ。

6)ナラ、ナーラーヤナとしての化身
主シュリ・ハリは、ダルマと、ダクシャの娘であるムルティの聖なる夫婦の間に息子兄弟ナラとナーラーヤナとして生まれた。ナラとナーラーヤナの兄弟の二人は誰も行ったことがないような至高の苦行を行った。誰もそのレベルの苦行には到達したことがなかった。欲望の主であるマンマタは、真我の姿で万人の中に住む聖仙ナーラーヤナの苦行を妨げるために、彼らが苦行を行っていた場所に天女たちと一緒に訪れた。皮肉なことに、彼は企てに無残にも失敗し、この二人の敬愛すべき聖者の手の内でひどい敗北に直面しなければならなかった。彼らの目の前で、聖仙ナーラーヤナは、あらゆる意味で天女に類似し、美しさでははるかに凌駕する天女ウルヴァシを彼の太腿から作り出したのだ。
ルドラと他の大聖者(マハトマ)は、激しい怒りで眼を赤くして、このマンマタ(欲望の主)を燃やして灰にすることができる。しかし、そのような主たちでさえ、心の中で起こる燃えるような怒りを制御することはできない。それは想像もできないほどの速さで動くので、この激しい怒りに耐えることは非常に困難なのだ。しかし、そのような怒りでさえ、聖仙ナラとナーラーヤナの喜びに満ちた純粋なマインドに入ることを恐れた。そして、それは彼らの存在を前にして震え、慄いていた。そのような状況で、どうして彼らの心の中に欲望の感覚が生まれることができるだろうか?それは不可能なことだった。
この偉大な事実を知らずに、マンマタは天女を連れて、聖仙ナラとナーラーヤナを欲望の罠にはめようとした。しかし逆に彼は彼らの罠にはまる結果となった。

7)シュリ・ハリ、ドゥルヴァの保護者
ウッタナパダ王の息子であるドゥルヴァは、彼の義理の母によって積み上げられた侮辱に憤慨した。彼は非常に幼かったのだが、森に入り、主シュリハリを喜ばせるために厳しい苦行を行った。シュリ・ハリは彼の苦行に感銘を受け、彼の前に姿を現した。そのときドゥルヴァは多くの賛歌でシュリ・ハリを賞賛した。その少年に非常に満足したシュリハリは、その子を北極星(ドゥルヴァの星)に位置付けるという祝福で報いた。このドゥルヴァ星の神聖さは、北極星の真下にあるサプタリシ(7人の偉大な賢者)と同様に、北極星の真上にある惑星に位置するブリグや他の偉大な賢者が北極星を礼拝しているという事実から理解することができる。

8)プルトゥとしての化身
雷鳴のような不義の支配者であった皇帝ヴェーナは、ブラフミンの呪いを受けた。この呪いによって、彼はすべての吉兆を失なった。不義の道(アダルマ)を踏み出したヴェーナは、地獄に落ちようとしていた。これを見た賢者らは、主シュリハリに祈った。シュリ・ハリは、ヴェーナの息子(プトラ)として生まれ出て、プルトゥと命名された。彼は息子として生まれることで、ヴェーナが地獄に落ちるのを防いだ。
「プトラ(息子)」とは、「プナマと呼ばれる地獄から救う者」を意味する。
このプルトゥとして化身し、至高の主は、牛の姿をした母なる大地から搾乳し、豊穣と世界の幸福をもたらした。言い換えれば、彼は地球からすべての豊かさと多産性を引き出したいうことだ。

9)リシャバとしての化身
リシャバは、ナバとスデーヴィ夫婦の息子として生まれた。彼は、「ブラフマーが唯一の実在、この世界は幻想(ブラフマー・サティヤ、ジャガト・ミティヤ)」という至高の知識を持っていた。この知識のために、彼が世俗的な快適さに傾倒することは皆無だった。彼は自分の感覚を世俗的快楽から遠ざけて、それらを至高の本質に完全に定めることができた。完璧な瞑想の状態に永遠にとどまり、彼は不動に見えた。世界は彼をリシャバ・ヨーゲーンドラと呼んだ。聖仙は、彼がパラマハムサと呼ばれる至高の聖者たちに属すると宣言した。彼らは、彼から学だことを日々の生活の中で実践した。

シュリ・ハリ!クリシュナ!

続く

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