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シュリーマド・バーガヴァタム 第86話

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皇帝パリクシットは続けました。

「主の普遍的な姿の内なる宇宙と外なる宇宙についての正確な大きさ、至高のマハートマ(大聖者)たちの物語、四つのカーストと四つの人生段階の規則と分類について詳細を説明してください。

至高の主の神秘的で驚異的な神の遊戯、何千年もの歳月(ユガ)の計算、そして、そのユガに適応される正義(ダルマ)の規則について私に語ってください。一般の人が守らなければならない日常の義務と規則(ダルマ)は何ですか?緊急事態や窮地の状況で守られるべき特別な義務(ダルマ)とは何ですか?様々な職業に従事する人々が遵守すべき法(ダルマ)、貴族と正しい王が従うべき法(ダルマ)、通常の人間が困難なときに従うべき法(ダルマ)は何ですか?

創造を支配する様々な原理は何ですか?その形、その数、その特性、およびその原因について説明してください。至高のプルシャ・シュリハリを崇拝する方法、ヨーガの八肢則(アシュタンガ・ヨーガ)、「自己」の知識について説明してください。

偉大な修行者が手に入れた八つの超自然の力、彼らが得た至高の徳の次元、そして微細な身体を溶解させる方法について教えてください。

ヴェーダ、ウパ・ヴェーダ、ダルマ・シャーストラ(ダルマに関係する聖典)、歴史(イティハサ)、諸プラーナ(神話)について教えてください。

生き物がどのように出現し、生き、溶解するかについて説明してください。また、ヤグニャとヤーギャなどのヴェーダの犠牲の儀式の重要性と、他の生き物の保護のために行われた良い行為の恩恵について教えてください。自分の物質的欲望を満たすために人は何をすべきでしょうか?ダルマ(正義)、アルタ(物質的利益)、カルマ(欲望の実現)を遵守する方法とは何ですか?

破壊時に本性(プラクリティ)と融合する人間はどのように生まれ変わりますか?無神論者の道パーカンダ・マールガはどのように出現しましたか?人間が人生で経験する束縛と解脱はどんなものですか?

解脱した人間が永遠の自己(アートマ)の姿としてだけ留まる方法とは何ですか?永遠に自由であり万能の主は、その幻力の助けを通じて、神の超越的活動をどのように行うのでしょうか?破壊の時に、どのように主は幻想的なエネルギーを放棄し、目撃者に留まるのですか?これらすべてを私に説明してください。

敬愛する聖者よ!あなただけが、これらのすべての疑問を明らかにする能力を持っておられ、それが実際に存在していることを順序立てて私に説明できるお方です。私はあなたのご加護を求めます。

神々の中で、スワヤンブヴ(自己現出)は最も偉大です。あらゆる次元においてブラフマーに匹敵し、「あなた」はこの知識全体に精通しています。この集会に出席する長老全員は、伝統の尊重と祖先からの霊的な追求について聞いただけで、彼らに純粋に従っています。

聖仙よ!賢者の息子の呪いのためにすぐに死が私に迫るという思いを除いては、私は断食による疲労や動揺を感じません。私が水さえも控えていることを心配しないでください。私は「あなた」を介して主シュリ・クリシュナの物語という甘露を飲んでおり、何も不足していません。私には恐れがありません」

このようにパリクシットは熱心に祈り、疑問を投げかけました。

集会参加者全員の面前で、パリクシットは聖仙シュカに、高貴な存在の保護者であり、普遍的な主である根源的存在シュリ・ハリの物語を自分に話して欲しいと嘆願しました。
この要求に非常に満足して、聖仙シュカはバーガヴァタ・プラーナを語り始めました。
創造の初期に、主シュリ・ハリはヴェーダと同等に神聖なプラーナを主ブラフマーに教えました。聖仙シュカは、パーンダヴァの家系の中で最も優れたパリクシットから受けた質問すべてに順序立てて解説を始めました。

これにより、シュリーマド・バーガヴァタムの第二編第八章が終わります。

第二編第九章

この章では、パリクシットの質問に答える聖仙シュカ、ブラフマーがヴァイクンタ(ヴィシュヌの住まい)を訪れ、ブラフマーの要求で主シュリ・ハリが彼にチャツシュローキ・バーガヴァタム(四節のバーガヴァタム)を教えることについてお話しします。

聖仙シュカは答えました。

「自己知識がその姿を経験するとき、それは身体や感覚とは明らかに異なっています。「自己」は、見ること、聴くこと、あるいは他の行為とは関係がありません。夢を見ている人が夢の中で見えている物と結びついていないのと同様、「自己」は周囲のものとは結びついていません。

それにもかかわらず、至高の主によって引き起こされた幻想のために、「自己」は多くのつながりを持っているように見えます。パラマートマの幻力のために、神々、人間、子ども、若者、老人といった具合に多数の姿があることに加えて、「自己」は変容し、多種多様な身体が様々な段階を経験しているように見えます。

人間は、特質を伴う幻想的エネルギーの創造でしかない身体や世俗的な快適さを楽しみます。これを通して、人は「私」や「私のもの」という錯覚に陥ります。

ある人間が、時間と錯覚を超えて、生来の自己知識で自身を安定させ、至福を感じるようになる時、彼は完全に幻想から解放されます。彼は愛着とエゴを放棄します。完全に無執着になったなら、彼は永遠に幸福になるでしょう。

パリクシットよ!私はあなたに、至高の秘密を説明します。この至高の秘密というのは、主シュリ・ハリがブラフマーの純粋で献身的な苦行を通じた奉仕に満足した時に、自己経験を許可し、シュリ・ハリの本来の姿である「自己」のヴィジョンを持つ資格を与えるために説明したものです。この至高の秘密をあなたに説明します。聴いて下さい。

原初の神(アーディ・デーヴァ)は、他のどの創造された宇宙よりも偉大です。「彼」のブラフマー・ローカに座す至高のグル・主ブラフマーは、創造の開始を欲しました。この意図とともに、彼は深い熟考に入りました。

しかし彼は創造に関係する問題について完全に明らかにはできませんでした。彼は創造の過程に必要な知識を携えていなかったのです。あらゆる観点からみても最も能力の高い主ブラフマーが、創造について真剣に考え始めると、かつて破滅の時に破壊の海の近くでに発せられた二つの音が「彼」の耳に入りました。彼はそれを二度聴きました。

それぞれ、十六番目の子音「タ」と二十一番目の子音「パ」でした。「タパ」という言葉が二度聞こえました。私たちの長老たちは、この言葉は貧しい人々にとって財産だと述べています。

この音を聞いて、ブラフマーはそれを発した人を見たいという願望を抱きました。彼は周囲を見渡しましたが、どこにもその人が見当たりませんでした。その後、彼は苦行(タパ)を通じて「彼」に敬意を払うと決めました。彼は心を定め、すぐにパドマーサナ(蓮華座)をし、すべての精神の動きを停止させ、自身を苦行(タパス)に捧げました。

シュリ・ハリ!クリシュナ!

続く

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