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シュリーマド・バーガヴァタム 第94話

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オーム マドゥスーダナヤ ナマハー

ヴィドゥラは続けました。

「ドリタラーシュトラが私を街から追い出したとき、私は落ち込んだり、驚いたりしませんでした。宇宙を統治する至高の主マハ―ヴィシュヌは、人間の姿となり、クリシュナとして現れたと固く信じているからです。「彼」が人々に妄想をもたらしています。

シュリ・クリシュナの恩寵のお陰で、私は彼の偉大さがこの創造物のすべてに浸透しているのが見えます。私は誰にも気が付かれないように気をつけて、聖なる巡礼地を訪ねて静かに世界中を歩いています。

富、血統、知識に対する自負のために傲慢に振る舞い、地上を震わせる強固な軍事力で戦争を宣言した王たちすべてをシュリ・クリシュナは破滅させました。

彼はパーンダヴァと彼の保護を求めた人々に幸福をもたらすことを本望としていました。この理由のために、彼は最高の能力を持っていましたが、クル一族の過ちと傲慢さを黙認していました。彼の計画は、邪悪なものを滅ぼすという大義をパーンダヴァ族にもたらすことだったのです。これは疑いようのない真実です。

Ajasya janmotpatha-nāśanāya
Karmāṇy akartur grahaṇāya puṁsām
Nanv anyathā ko ’rhati deha-yogaṁ
Paro guṇānām uta karma-tantram

ウッダヴァよ!至高の主は誕生することはありません。それでも、彼は彼の元に保護を求める信者たちを祝福し、不正義の道を踏み出した人たちを罰するために肉体化しました。主をいかなる行動にも結び付けることは間違いです。それは彼が行為者ではないからです。それにもかかわらず、正義の道に向かって、そして宇宙の幸福のために人間を惹きつける目的のために、彼はあたかも行動に関与しているかのように見えます。

これらの世俗的な束縛は、本性の三つの特質(トリグナ)に由来します。賢者(ジニャーニ)である彼はこれらの世俗的な束縛を超えています。至高の主はこの超越的な知識を持っています。いかにして彼が行動や身体と関連づけられるのでしょうか。それは不可能なのです。

ウッダヴァよ!主の命令を守るインドラと他の神々は、各自に割り振られた任務を遂行します。これらの神々の願いを聴き、そしてこの世の幸福を保証する目的で、生まれ変わりのない至高の主は、ヤドゥ一族のシュリ・クリシュナとして姿を現しました。

いつも「彼」の神の物語を歌い、「彼」を賛美する人々は、完全に純粋になります!ゆえに、ウッダヴァよ!主シュリ・クリシュナについて教えてください」

これで第三編第一章は終わりです。

第三編第二章

最初の章は専らヴィドゥラの質問に捧げられました。ヴィドゥラはすべての高貴な魂と主のすべての信者を思い出し、それぞれについて個別に尋ねました。このことから、私たちは主の熱心な帰依者について話すことでさえも縁起の良いことをもたらすことがわかります。この章では、ウッダヴァがヴィドゥラの質問に答えながら、シュリ・クリシュナの幼年期の偉業について語っています。

聖仙シュカは続けました。

「ヴィドゥラがウッダヴァと出会うまでは、ウッダヴァはシュリ・クリシュナから引き離されたことを深く悲しんでいました。帰依者の中で最も尊いヴィドゥラが、シュリ・クリシュナについて知りたいと願ってウッダヴァに質問をしたとき、熱心な帰依者であるウッダヴァは奉仕に完全に自分を捧げていました。彼の心は愛で込み上げました。彼は感情的になり、不安定になりました。それゆえに彼はすぐに返事をすることができませんでした。

ウッダヴァは普通の帰依者ではありませんでした! 五歳の時でさえ、彼はシュリ・クリシュナの人形を作り、それに対して奉仕と礼拝を行うことに深く夢中になったものでした。お腹が空いても、喉が乾いても、そのことは忘れて、幼いウッダヴァは、シュリ・クリシュナへの献身に常に没頭していました。

ある日ウッダヴァは昼食時間を過ぎても食事に来ませんでした。彼の母親が声をかけても、幼いウッダヴァは食事を優先させて、崇拝をおろそかにすることに納得しませんでした。このようにして、彼は幼年時代から、ウッダヴァはクリシュナを崇拝することに常に没頭し、「彼」に奉仕し、「彼」の栄光を歌い、そして「彼」を熟考していました!

ヴィドゥラがクリシュナについて尋ねたとき、年齢を重ねた彼の心は主の蓮華の御足に専心していました。彼の献身はひときわ熱心なものでした。主の蓮華の御足を熟考することに夢中になって得られた蜜を楽しんでいたウッダヴァは、ほぼ一時間黙っていました。彼の身体には激しく鳥肌が立ちました。彼は目を閉じて像のように不動でした。その目から喜びの涙がとめどなく流れでていました。彼の身体は、その涙でびしょ濡れになり、涙の海で至福の水浴びをしていました。ヴィドゥラはこの熱心な帰依者ウッダヴァに出会ったことで自分自身は幸運だと考えました!

しばらくするとウッダヴァは次第に没頭状態から抜け出し、この世界に意識を戻しました。その涙を拭き、びっくり仰天して主の神の戯れ(御業)を思い出して、彼は言いました。

「ヴィドゥラ!シュリ・クリシュナと呼ばれる太陽は沈みました。時間と呼ばれる大蛇が私たちの避難所を飲み込んでしまったのです。私たちの繁栄は完全に衰退しました。私たちの幸福について何が言えますか?

Durbhago bata loko ’yaṁ yadavo nitarām api
Ye saṁvasanto na vidur hariṁ mīnā ivoḍupam

この世界の人間の不運について私は何を言うことができますか? すべての人々の中で、最も不幸なのはヤドゥ一族に生まれた人々です」

オーム ヴィシュナヴェ ナマハ
マドゥサダナヤ ナマハ

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