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シュリーマド・バーガヴァタム 第108話

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聖仙マイトレーヤは続けました。

「主サンカルシャナに会うと、サナートクマラや他の賢者の心は、言葉で表せないほどに献身の感情で溢れ返りました。「彼」の栄光を何度も何度も大声で歌いながら彼らは「彼」に祈りを捧げました。その時、主サンカルシャナは、熱心に解放の道を歩んできたサナートクマラに、神聖なバーガヴァタムを説きました。

創造の初期段階では、主ナーラーヤナは、ヨーガ・ニドラ(ヨーガの睡眠)の状態で、目を閉じて大蛇の寝床に横たわっていました。創造の過程を休止させていたので、彼は元の至福の姿でした。当時、この創造物全体は水に浸かっていました。彼の照明の力は彼がヨーガの睡眠を取っているときでさえ、枯渇することはありません。そうですね?

聖仙サーンキャーヤナは、至高の主の栄光が後の時代にも伝えられるはずと望みを抱き、この神聖なバーガヴァタムの知識を彼の最愛の弟子パラーシャラとブリハスパティに伝えました」と聖仙マイトレーヤは言いました。

彼はさらに続けて言いました。

「聖仙パラーシャラは私たちのグルです。 聖仙プラストヤの懇願に応じる形で、聖仙パラーシャラが、私に神聖なバーガヴァタム教えました。私の親愛なる息子よ!あなたの献身は称賛に値します。絶対的な献身であなたは奉仕しています。なので、私の主である聖仙パラーシャラが教示したように、私はあなたにバーガヴァタムを教えましょう。

その状態で、目を閉じて大蛇の寝床に横たわっていました。創造の過程を休止させていたので、彼は元の至福の姿でした。当時、この創造物全体は水に浸かっていました。彼の照明の力は彼がヨーガの睡眠を取っているときでさえ、枯渇することはありません。そうですね?

so ’ntaḥ śarīre ’rpita-bhūta-sūkṣmaḥ
kālātmikāṁ śaktim udīrayāṇaḥ
uvāsa tasmin salile pade sve
yathānalo dāruṇi ruddha-vīryaḥ
主ナーラーヤナは、彼の内で休眠していたエネルギーを外へと引き出しませんでした。薪がそれ自身の中に火を秘めるように、彼は自身の中にすべての微細な材料・原則を抱え込みながら、海の水の中に住み続けました。

創造が始まらなければならないとき、彼はカーラ(永遠の時)として知られている彼の内なるエネルギーを活性化します。彼は彼の知性の力と共に、千マハー・ユガの期間、海中で横たわっていました。それまでに彼の時間エネルギー(カーラ・シャクティ)は創造の仕事を始めました。

その瞬間に、彼は、創造の過程で誕生した生き物の運命を、彼らの過去の徳の高い行動の結果に基づいて決定しなければなりませんでした。彼はそれから彼の中で休眠していた様々な宇宙と生き物の大群を見ました。

ゆっくりと彼は注意を微細な要素・原則に向けていきました。これにより、微細な原則の一まとまりは光の当たる場所に出ようとしていました。時間の影響(カーラシャクティ)のせいで、行動の原理(ラジョ・グナ)が、これらの微細な創造原理を阻害し、これらの微細な創造原理が主の臍の位置で露わになりました。

生物の集団的運命の結実の時期が近づくと、微細な創造の原則が、至高の主のへそから一つにまとまった蓮の形で生まれました。太陽が輝くように明るく輝いた蓮は、広大な海全体の水面に反射していました。

この蓮は三つの世界を形取っていました。それは生き物によって経験されるべき対象を照らし出します。内なる自己の姿として、シュリ・マハーヴィシュヌ自身がこの蓮に入りました。そこからヴェーダの具現者である主ブラフマーが現れました。

主ブラフマーは、スワヤムブー、または自己生成者としてその名を知られるようになりました。主ブラフマーは、蓮華座を組んでいましたが、たとえ、蓮の中をうろうろしてみても宇宙は見えませんでした。彼は目を動かして宇宙に目を向けました。彼は四方を熱心に見たので、四つの方角を象徴する四つの頭を獲得しました。

消滅の時でした。破壊の風が海に巨大な壊滅的な波を生み出しました。主ブラフマーはこの巨大な波から現れた蓮に座りました。驚いたことに、彼は自分自身についても、蓮の姿として出現した世界についても理解できませんでした。

彼は一個の存在として「私は存在する」ということに気づきました。しかし、それから彼は、「この蓮に座っている私は誰だ?この一本の蓮以外には、この広大な海には他に何もない。もしそうなら、どこからこの蓮が出現したのだろう?何か拠り所なしには、それは存在できないのなら、その拠り所がこの一本の蓮の下にあることは確かだ」と考えました。

このようにして蓮の茎を頼りに得た確固たる信念のもと、彼は海の水に入り、蓮を支えているものを探すことに専念し始めました。探索の過程で彼は蓮の茎を旅し、ついに蓮の茎が出ている臍にたどり着きました。しかし彼は何も解読できませんでした。あたり一帯は、完全な暗闇に包まれていました。彼は自分の誕生の背後にある原因を知ろうとこの暗闇を通して捜し続けましたしかしその努力は何の役にも立ちませんでした。

このように長い時間が経ちました。至高の主の手に委ねると、過去、現在、未来という三つの姿で現れる時間は単なる道具にすぎません。自分が身体を持っていると信じている生き物の中では、この時間が、大いなる恐怖を生み出し、寿命を減らしていきます。

この長く集中的に行なった探索の後でさえも、主ブラフマーは自身の願望を満たすことができませんでした。彼は、蓮を支えるものを突き止めることはできませんでした。彼は努力をあきらめて、彼の住居である蓮に戻りました。徐々に彼は呼吸を整えて、マインドをコントロールしました。彼は究極的な瞑想の状態に達しました。彼はこの深い瞑想状態で百年を過ごしました。そして、叡智が彼に降りてきました。

彼は今、彼の心の中で自ら光を放つ、自らがあてもなく捜していた、起源(大元の原因)を目にすることができました。根源的原因である「彼」を、一万の頭を持つ大蛇アーディシェーシャの傘のように覆っていました。その覆いに輝いている宝石から発せられた光線は、消滅の間に海の水を包んでいた暗闇を追い払いました。

大蛇アーディシェーシャの蓮のような白い体は、プルシャ(至高の人、セルフ/自己)が寝ていたベッドでした。彼はずっと孤独でした。ブラフマーは、この至高のプルシャの体が明るく輝いていることに気づきました。彼は自分の肩として竹の棒を、自分の脚として大木を備えていました。彼の光沢のある体の前では、綺麗な珊瑚の山さえも色あせてみえます。夕方の雲に見事に包まれて輝く珊瑚の山は、至高のプルシャが身に着けている黄金色の服の前では、引き立ちません。

黄金の尖りは、まるで王冠の装飾のように見え、至高の主の王冠はすべての中で一番強い輝きを示し、他の追随を許しませんでした。その山には、宝石、小川、薬草、花が一緒になって繊細で優美な花輪(バナマーラ)を形作れども、至高の主が嘲笑して、それを打ち負かしてしまいます。

長さと幅の点で、至高の主の巨大な体は他のどんな物とも比較できません。この巨大な体の中で、三つの世界は正しい配分で存在しています」

ウペンドラーヤ・ナマハ

続く

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