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シュリーマド・バーガヴァタム 第112話

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ハライェー・ナマハ

至高の主は続けてブラフマーにこう述べました。

「愛する息子よ!あなたが私の栄光を表現できたのは、純粋に私の恩寵のおかげでした。あなたは本当に苦行に身を捧げていました。あなたはこの世界を創造するという欲求を満たすことを求めて私に祈りました。

本質的に私は特質を欠いていますが、あたかも特質が私の中に存在しているかのように光を放っています。あなたは本質を完全に理解しており、そして私の栄光を的確にたたえています。私はあなたの祈りに深く満足しています。幸運に恵まれますように!

Ya etena pumān nityaṁ stutvā stotreṇa māṁ bhajet
Tasyāśu samprasīdeyaṁ sarva-kāma-vareśvaraḥ
私、至高の主は、毎日あなたが作曲した賛歌を崇拝して唱えている人なら誰にでも大いに満足します。その満足感から、私は彼らが求めるすべてを満たすでしょう。

絶対的な真実を知っている人はこう宣言します。至高の主を喜ばせることは、その人が行ってきたすべての苦行、瞑想、ヤグニャ、ヨーガの実践、慈善活動、社会奉仕の吉祥な最終的成果であると。

Aham ātmātmanāṁ dhātaḥ preṣṭhaḥ san preyasām api
Ato mayi ratiṁ kuryād dehādir yat-kṛte priyaḥ

ブラフマーよ!この世界には、生き物にとって大切な物がたくさんあります。その中でも、内なる自己は最も大切なものです。自己への愛は、肉体や他の物への愛として反映されます。私は存在の中に住む自己です。このため、人間は私に対して献身的な愛の感情を育むべきです。

破壊の期間中に、すべての生き物が私の中に溶け込み、深い眠りにつきます。ヴェーダの体現者であるあなたも私から現れました。創造の仕事を進めなさい。以前の創造期とまったく同じように、これらの生き物を創造し続けなさい」

このようにして、自然と生物を支配している蓮の目をしたシュリハリはブラフマーに教示しました。彼は創造の知識を伝え、それから自分の姿を消しましたと聖仙マイトレーヤは言いました。

これでシュリーマド・バーガヴァタの第三編第九章を終わります。

第三編第十章

この第十章では、十通りの創造の方法が詳しく述べられています。

ヴィドゥラは聖仙マイトレーヤに尋ねました。

「私の崇拝するマハリシよ!教養ある存在の中で至高の存在よ! シュリ・ハリが姿を消した後、至高の祖父ブラフマーはどのようにしてこれらの世界を創造したのでしょうか。彼は自分のマインドと身体からどれくらいの数の姿を創造しましたか?賢者よ!これに加えて、私は先にあなたにいくつかの疑問を投げかけました。それらすべてに適切な順番で答えを丁寧に示してください」

これらすべてを聖仙ショウナカに語っていた聖仙スータは言いました。

「聖仙マイトレーヤは、ヴィドゥラのこの質問を聞いて、深く喜びました。彼の心の中にあった質問を思い出して、順番に答え始めました」

マイトレーヤは、次のように述べています。

「生まれ変わりのない(輪廻転生から自由な)至高の主によって与えられた指示に従って、ブラフマーは彼の知性(ブッディ)を自己に併合し、神の百年間瞑想に没頭しました。

その後、破壊の海の激流のために引き起こされた衰えを知らぬ強力な風が激しく吹き始めました。それはブラフマーが座っていた蓮と海の水の両方を恐ろしく震え上がらせました。ブラフマーはこれを観察しました。

長期間におよぶ苦行のために、自己知識はブラフマーの心の中に深く根ざしていました。結果的に、知恵が彼の中に芽生えました。この知恵のために彼は水と一緒に風を飲みました。

ブラフマーは彼が座していた蓮が宇宙全体に広がっていることに気づきました。彼は蓮の中に、存在する全ての次元をそれらが以前の創造の段階に存在していたのと全く同じように創造することを考えました。

シュリハリは、ブラフマーに祝福の雨を降らし、彼が創造の仕事を始めることを可能にしました。十四の世界を創造するエネルギーを持っていたブラフマーはそれから蓮の上にそびえ立ち、それらを三つの部門に分けました。

Etāvāñ jīva-lokasya saṁsthā-bhedaḥ samāhṛtaḥ
Dharmasya hy animittasya vipākaḥ parameṣṭhy asau
シャーストラは、これらの存在の三つの次元が、生き物が彼らの過去の行動の結果を経験する場所であると言及しています。人間が無私の奉仕(ニシュカーマ・カルマ、見返りを求めない行動)に遵守すると、彼はブラフマー・ローカに到達します」と聖仙マイトレーヤは述べました。

これを熱心に聴いていたヴィドゥラは疑問を抱きました。彼は尋ねました。「聖仙よ!主シュリハリの物語は驚きに満ちています。彼は様々な姿で現れます。あなたは「彼」の時間のエネルギーについて説明しました。永遠の時間についてもっと詳しく説明してください」

この質問に答えて、聖仙マイトレーヤは次のように述べています。

「この根本原質(プラクリティ)は、善性(サットヴァ)、行動(ラジャス)、および惰性(タマス)の特質で構成されています。それらが変容して、時間の姿を取ります。

時間には始まりも終わりもありません。手足もありません。 至高の主は姿と特性を欠いています。それでも彼の道具としての根本原質(本性)の変容を用いて彼は特性で満ちている姿をとります。 彼は永遠に神の栄光の元にいます。彼はいかなる避難場所も必要としません。すなわち彼は他のいかなる実体の中にも避難を求めていません。

時間(カーラ)を原因(カラナ)として用いて、彼は遊戯的に宇宙の姿として現れています。シュリハリの錯覚のため、この宇宙は隠されており、ブラフマーとしてしか存在しません。

いかなる変容も受けない時間の助けを借りて、ブラフマーは宇宙全体を分割しました。それは実際には彼の姿であり、はっきりと外部に現れ出た姿です」

Yathedānīṁ tathāgre ca paścād apy etad īdṛśam
Sargo nava-vidhas tasya prākṛto vaikṛtas tu yaḥ

シュリ・クリシュナーヤ・ナマハ

続く

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