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シュリーマド・バーガヴァタム 第116話

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ケーシャヴァーヤ・ナマハ

上記の詩句は、ブラフマーの全寿命が主シュリハリにとってほんの一瞬に過ぎないことを詩的に表現しています。シュリハリの寿命を計算することは不可能であるというのが真実です!これは、「彼」には変化がなく、死もなく、そして誕生もないからです!

最も微細な原子から始まり、主ブラフマーの寿命を含む様々な区分すべてを網羅する時間は、至高の主に影響を与えることはできません。これは、至高の主シュリハリが時間を超越しているからです!時間の区分は、彼には適用されません。時間は彼の存在の原因ではありません!彼が時間という存在の原因です!

時間は、肉体と富がすべてとみなす霊的に無知な存在、すなわち自分自身の根拠を肉体だとみなす人たちすべてを支配しています。

宇宙の幅は五憶ヨージャナです(1ヨージャナは約8マイル)。それは十六の変容、すなわち十の感覚器官(五つの知覚器官と五つの行動器官)、マインドと五大元素から構成されています。この宇宙(ブラフマンダ)は、五つの微細な要素(微細な土、微細な風など)、アハンカーラ、マハット、プラクリティ(本性)からなる厚い層に囲まれています。それらの層は、順番に十倍ずつ分厚い構造になっています。そのような広大な宇宙は原子の大きさであり、至高の主の中に含まれています!

至高の主は不滅です。マハトの基本原則から始まり、彼はすべての原因の起源です。彼の中には、無数の広大な宇宙が存在し、それぞれの宇宙は、彼の中にある小さな原子のように見えます。したがって、無数の広大な宇宙は、彼の体の中の無数の原子のようなものです。至高の主はあらゆる面で完璧です。彼はシュリハリに他なりません!彼はパラマートマです!これで、第三編第十一章は終わります。

第三編第十二章

この章では、創造の起源、サナカをはじめとするクマラたちの起源、ルドラやマリーチのようなマハリシ(聖仙)の創造、女神サラスワティの起源、そしてヴェーダについてお話します。また、ブラフマーの身体から生じたスワヤンブヴァ・マヌとシャタルパの誕生についても説明します。

聖仙マイトレーヤは、ヴィドゥラに次のように述べました。「今まで私はあなたに時間と呼ばれる至高の主の神的顕現(ヴィブーティ)を説明しました。今、私はあなたにヴェーダの具現像である主ブラフマーが創造を拡大した方法を説明します。

まずは、主ブラフマーは、霊的無知の五つの変容、すなわち、アンダ・ターミストラ、ターミストラ、マハー・モーハ、モーハ、およびタマスを創造しました。

アンダ・ターミスラは「死への恐怖」または「生命への執着」を意味します。ターミスラは「嫌悪感/憎しみ」(ドウェーサ)を意味します。マハー・モーハとは、「過度の執着または心酔」(ラーガ)を意味します。モーハとは、自我の意識(エゴイズム、アスミタ)を意味します。タマスは、真の自己について知ることができないことを意味します。

これらを創造したブラフマーは全く幸せではありませんでした。この創造が非常に罪深いように思えたのです。それは霊的な無知(アジニャーナ)にあふれていて、罪に向かって突き進んでいるように思えました。それが彼の不幸の理由でした。

Bhagavad-dhyāna-pūtena manasānyāṁ tato ’sṛjat-
彼は至高の主に対する集中した熟考を通して自分自身を清めました。そして、彼は新たな創造を始めました。

Sanakaṁ ca sanandaṁ ca sanātanam athātmabhūḥ
Sanat-kumāraṁ ca munīn niṣkriyān ūrdhva-retasaḥ
今回は、ブラフマーは四人のクマラを創造しました。それは、サナカ、サナンダナ、サナータナ、サナトクマラという四人の賢者でした。彼らは上向きに流れる精液(ウルドヴァ・レータ)を持っていて、善行の属性(サットヴァ・グナ)の具現像でした。彼らは完全に行動を放棄した純粋な存在(サルヴァ・カルマ・サンヤサ)であり、真我実現に向けて完全に身を捧げていました。

それからブラフマーは、マインドの産物である息子たちに話しかけました。「私の息子たちよ。子を作り、創造物を増やしなさい」と言いました。しかし、シュリハリへの無限の献身を持ち、自己知識に完全に身を捧げ、解脱を切望していた偉大な聖人たちは、この考えを喜べませんでした。世俗的な進歩の道(プラヴルティマールガ)は、彼らには受け入れられませんでした。プラヴルティマールガは、一族を拡大させる道です。彼らは父親の考えを拒絶しました。

ブラフマーは、命令に従わなかった息子たちに激怒しました。様々な方法で彼は怒りを抑えようとしましたが、それはほとんど無益でした。彼の眉間の間から激しい怒りが飛び出し、赤黒い肌色の男の子が生まれました。この男児が主ルドラでした。

ルドラはデーヴァタ(神々)の誕生以前に生まれました。産まれ出るや否やルドラは大声で泣き始めました。彼はブラフマーに向かって次のように言いました。「宇宙の主よ。あなたは誰ですか?私は誰ですか?私の名前は何と言うのですか?どこに住めばよいか教えてください」

それから主ブラフマーはその男児をなだめて言いました。

Yad arodīḥ sura-śreṣṭha sodvega iva bālakaḥ
Tatas tvām abhidhāsyanti nāmnā rudra iti prajāḥ
デーヴァタ(神々)の中でも最高の子よ!泣かないでおくれ。お前が幼子のように泣いたので、お前はルドラとして名が広まるだろう。さあ、お前が住む場所を教えよう。私はすでにそなたの生活のために次の場所を用意した。その場所とは、心、十の感覚器官(インドリヤ)、生命の力(プラーナ)、空、風、火、水、地、太陽、月、そして苦行(タパス)のことだ。

今、私はお前に何通りかの名前を伝えよう。破壊の時(プララヤ)にはお前は激昂するだろう。そのため、お前はマンユと呼ばれるだろう。お前がマヌの姿で具現化すると、お前はマヌとして知られるだろう。無限の力を持っているので、お前はマヒナシャとも呼ばれるだろう。お前は比類のない無限の広大さを持つので、マハーマとも呼ばれるだろう。

お前は徳の高さを体現しているので、シヴァとも呼ばれるだろう。お前は無限の輝きを持っているので、お前はルツドワジャとも呼ばれるだろう。お前の恐ろしい才能のために、ウグラレータサとも呼ばれるだろう。宇宙の原因であるため、バヴァとみなされるだろう。お前は時間の具現像だ。お前は死の具現像でもある。それゆえ、お前はカーラとみなされるだろう。非常に美しく、そして自己が輝く存在として、お前はヴァーマデーヴァと呼ばれるだろう。儀式(ヴラタニシュタ)に対するお前の献身のために、ダルタヴラタとして名が広まるだろう。

わが息子よ、お前は十一の名前を持つことになるだろう。これら十一の名前を毎日朗唱すると徳が授けられる。また、お前には十一人の妻がいる。彼女らの名前を教えよう。ディヒー、ヴルティ、ウシャナ、ウマー、ニヤト、サルピ、イラ、アムビカー、イラーヴァティ、スダー、ディクシャだ。この11人の妻はルドラーニとも呼ばれる。

ディヒーは良い知性(ブッディ)を意味する。ヴルティは仕事での高い能力を意味する。ウシャナは幸せを意味する。ウマーとはオーム・カーラ(プラナヴァ・原初音)のことだ。ニヤトは行動の速さを意味する。サルピはアフティ(聖なる火の中に捧げられた供物)を意味する。イラは話す力を意味する。アムビカーは普遍的な母を意味する。イラーヴァティとは、「甘露を浴びる人」を意味する。スダーは甘露の姿を意味する。ディクシャは堅い誓いを意味する。

わが息子よ!今私があなたに与えた名前を受け入れ、そしてあなたの妻と共に私があなたに割り当てた場所に住みなさい。創造を続けなさい。あなたはプラジャパティ(全生類の主)だ。このようにしてブラフマーはルドラに命じました。

ルドラは素直に彼の父親の指示に従いました。彼は、外観、強さ、そして凶暴な本性において彼と似た無数の子孫を創造しました。すぐに彼の勇ましい子どもたち、ルドラ・ガナたちは大地全体を覆い始めました。

ケーシャヴァーヤ・ナマハ

続く

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