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シュリーマド・バーガヴァタム 第120話

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マーダヴァーヤ・ナマハ

ブラフマーは言いました。

「なんと不思議なことか!この神聖な存在は、私の鼻孔から親指程の大きさのイノシシ(ヴァラーハ)の姿で現れた。なんと驚くべきことだ!ほんの数秒で私の目の前で、山のように巨大な姿に成長した。至高の主ヴィシュヌが、イノシシ(ヴァラーハ)の姿となり、私を夢中にさせたのだ」

彼が息子たちにこう述べた時、山のように巨大だったヴァラーハ・スワミは、四方八方に響き渡る耳をつんざくような声で吠えました。そこに集まったブラフマー、マリーチ、その他の聖人たちは、縁起の良さを象徴するこの雷鳴のような大声を聴くと、神聖な恍惚に満たされました。この大声が彼らの耳に届いた時、彼らの悲しみは完全に払拭されました。彼らは彼への感謝を賛歌として歌い始めました。彼らとともに、ジャナ、タパ、サティヤのローカ(次元)に住む至高の聖人たちは、リグ、ヤジュル、サマ のヴェーダ賛歌で主ヤグニャ・ヴァラーハを一同で称賛しました。

この至高の主ヤグニャ・ヴァラーハにとって、ヴェーダは彼の息吹です。これらのヴェーダは、彼の神聖な特質をおしげもなく称賛します。主は、賞賛され歌われるヴェーダの賛歌に耳を傾けました。デーヴァタ(神々)に縁起をもたらすために、彼は再び大声を出しました。

象が遊び心から海に入るように、ヴァラーハの姿をした至高の主も、遊びで海に入りました。彼は、非常に強靭な手足を有していました。

水に入る前に、彼は空を飛んで、自分の尾を持ち上げ、切断しました。彼の体の毛は鋭くきらめいていました。彼は彼のひづめで空の雲を撒き散らしました。全ての方向に土をまき散らすシャベルのように鋭く強力な二本の牙と、そのきらめく目を持ち、主は眩しいくらいに輝いていました。

彼は想像を絶する巨大な山のようでした。このイノシシの姿で転生した至高の主は、海に沈んだ大地がありそうな場所を嗅覚によって徹底的に探索し始めました。彼の牙は奇怪なゆえに恐怖をもたらしましたが、その目は慈悲に満ちていました。彼は彼の賛歌を唱えていたマハリシに目を向け、そして海に入りました。

ダイアモンドの山のように強固な彼が海に飛び込み、信じられないほどの速度で動いたとき、海の主はまるで彼の心が砕かれたように感じました。広い両肩のような巨大な津波をともなって海の主は、極度の苦痛を感じながら、「ヤグネーシュヴァラよ!どうか私を守ってください」と叫びました。

それから、三つの部門、すなわちプラータハ・サヴァーナム、マーディヤーナ・サヴァーナム、サーヤム・サヴァーナムからなるヤグニャの化身である主ヴァラーハは、彼の長く鋭いひづめを使って、海の水をすべてを片側に押し流しました。

それから、彼は、パーターラ(地底)地域の近くの海の底に横たわっている大地を一瞥しました。完全なる崩壊の時にあって、至高の主はこの大地を自分の元に引き戻しました。すぐに、主は、パーターラ地域の近くにあった大地を牙の上に乗せ、水から運び出しました。彼はずっと輝いていました。

突然、ヒラニヤークシャという名の凶悪な悪魔が、槌鉾を手に持ち、ヴァラーハ・スワミに接近し、彼の道をふさぎました。悪魔ヒラニヤークシャの行動により、主は、抑えきれないほどの怒り心頭に達しました。彼は怒りの中でスダルシャナ・チャクラ(円盤)のように光り、ライオンが象を殺すのと同じくらい楽に彼は悪魔をなんなく殺しました。

この戦いで、彼の口と頬に血がつきました。赤みを帯びた頬によって彼は、巨大、地面で頬をこすったため顔全体が赤みを帯び輝く象のようでした。ヴァラーハ・スワミは、タマーラの植物のような青みがかった黒い顔色をしていました。彼の白くきらめく牙で大地を持ち上げている様子は、鼻で蓮を持ち上げている象のようでした。

この主の神聖な姿を見て、ブラフマーは他のマハリシと共に手を合わせて折り、ヴェーダの詩句を盛大に唱えました。彼らは祈りました。

「無敵の主よ!あなたはすべてのヤグニャ(供犠の儀式)の支配者です。あなたが常に勝利なさいますように!あなたは、リグ、ヤジュル、サーマのヴェーダが具現化した身体として動き回っています。ヤグニャはあなたの体毛に融合しました。この大地を持ち上げるために、あなたはイノシシの姿をとっています。我々の祈りの奉仕を受け入れてください。

主よ!悪魔的な傾向を持つ人々は、あなたのこの神聖な姿のビジョン(幻影)を持つことは決してできません。それはヤグニャ(供犠の儀式)に他なりません。彼らがあなたのダルシャン(謁見)を持つことは不可能です。

チャンダとして知られるヴェーダの詩句はあなたの肌にあり、ダルバ(聖なる草)はあなたの体の毛にあり、ギー(ヤグニャに供される)はあなたの目にあります。あなたの四本の脚には、ヤグニャの四人の司祭、すなわち、ホタ、ウダガータ、アドヴァルユ、ブラフマーが存在します。全行為の集約が、あなたの四本の脚に存在します。

(以下のパラの異なる用語は、ヤグニャで使用される様々な道具と手順を示します)

至高の主よ! おお!ヴァラーハ・スワミよ! あなたの舌の上にスラクsrakがあります。あなたの鼻孔の上には、スルヴァムがあります。 お腹の中には、イダ・パートラがあります。 あなたの耳の穴はチャマサ・パートラです。あなたの口にはブラフマー・バガ・パートラがあります。あなたの首を全惑星が取り巻いています。アグニ・ホトーラはあなたの食べ物です。

あなたはヤグニャの化身です。 あなたの頻繁な転生は、イニシエーション(ディークシャ)への願望です。 ヤグニャの三つのイシュティが首の部分を形成します。プラーヤニーイェースティとウダヤニーイェーシュティはあなたの牙です。ウパサードの前に行われるカルマはあなたの舌です。サビャーグニ、それはホーマを伴わないものであり、アウパーサグニはあなたの頭です。イシュタカーチャヤナはあなたの生命力です」

続く

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