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シュリーマド・バーガヴァタム 第126話

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ブラフマーは続けて言いました。
人間の誕生においてのみ、真の対象、つまり自己の知識を獲得するという貴重な機会があります!このため、私を含むすべてのデーヴァタは、人間として生まれる機会を求めています。にもかかわらず、人間としての誕生を得た後でも、シュリハリを理解しなかったり、崇拝しなかったりする人々は、幻想の罠に陥ります。彼らが人間としての誕生を無駄にするのは本当に哀れなことです。

主シュリハリの帰依者は、一途に「彼」のことだけを考えて死を征服します。彼らは、繰り返される生と死の繰り返し(サイクル)を乗り越えます。そのような帰依者は、ブラフマーや他の神々よりもはるかに優れています。実際、デーヴァタはそのような最高の帰依者の高貴な特質(属性)と特徴を吸収しようとしています!

そのような最高の帰依者たちは、彼らの主であるシュリハリの栄光について熱心に議論しています。そのような議論を通して経験する至福に完全に浸り、喜びの涙を大量に流し、身体全体に戦慄が走るのを経験します。そのような信者だけが彼の至高の住まいであるヴァイクンタに到達します!

宇宙のすべての存在の次元の住民によって崇拝されているヴァイクンタと呼ばれるその至高の世界には、宇宙の主である至高のシュリハリが住んでいます。ヴァイクンタは、至高の天人の色とりどりの飛行体によって見事に輝いています。

これは、サナカと他のクマラたちによるヴァイクンタへの最初の訪問でした。彼らがそこに到着できたのは、彼らの厳しい苦行の賜物でした。この世界の素晴らしさを目にして、彼らは至福に浸りました。

主シュリハリのダルシャンを持つことに究極的に集中していた彼らは、この世界の美しさと壮大さを楽しむことにのめり込みませんでした。彼らは精神的に主と一体化し、ひたむきに主に謁見することを心待ちにしていました。居住者の壮麗さに注意を払うために立ち止まったりせず、彼らは障害なしに次々とヴァイクンタの六つの門を潜り抜けました。これらの入り口の門番は誰一人彼らを止めませんでした。

彼らは七番目の正門に到着しました。二人の門番は同い年で、槌矛を手に持っていました。門番は、高価で精巧な装飾品、貴重な耳飾り、冠、光り輝く腕輪、高価な衣服で身を飾っていました。

彼らの青みがかった顔は輝いており、その外見はマハーヴィシュヌに似ていました。彼らには四本の腕があり、素敵なヴァナマーラの花輪で首を飾っていました。その神聖な香りで、このヴァナマーラの花輪はそのかぐわしい香りでミツバチを引き寄せていました。彼らのアーチ型の眉はつり上がっていました。彼らの鼻孔は広がっているようでした。彼らの目は深紅色で、顔はわずかに波立っている様子でした。

二人の門番の許可を求める間もなく、聖仙サナカと兄弟たちはただ彼らを無視し、通り過ぎて歩き続けました。それまでの六つの門についても毎回まったく同じように通過してきました。

結局のところ、彼らはあらゆる存在を平等かつ公平に扱う至高の存在でした。自我の意識は彼らには存在しませんでした。彼らはあらゆる種類の二元性と差異化の感覚を超えていたので、彼らには疑いや戸惑いというものが微塵もありませんでした。誰も彼らを止めることなく、自分の意志で自由に旅をしていました。

これら四人の有名な聖者は常に裸であり、それぞれの使命(目的)を衣服のごとくまとっています。彼らは永遠に五歳の男の子のように見えますが、年齢では最年長です。彼らは完全に自己実現した至高の存在です。門番が完全に自己実現している人の侵入を止めることは不適切です。

悲しいことに、この二人の門番はシュリー・マハーヴィシュヌに逆行していました。したがって、彼らはこれらの卓越した聖者から発せられた輝きを認識できませんでした。その代わりに、聖者たちが無礼に振る舞っていると考え、門番は彼らを軽視し、部下を使って道を塞ぎました。

彼らは崇拝され、敬意を持って歓迎されるべき至高の聖者たちでした!それに反して、ヴァイクンタの門番はすべてのデーヴァタが見てさえいるのに、彼らの行く手を阻んでその侵入を妨げました。

このように、至高の主に会いたいという聖者たちの深い願いが妨げられました。怒り(クローダ)は常にそれ自体が欲望(カーマ)に密接に結びつき、それに従いますね?欲望が満たされないままである場合には、その怒りが目に見える姿で現れます。

そのように、今、怒りのきっかけがこれらの聖者の中に入り始めました。彼らの目は赤くなりました。怒りに満ちた目で、彼らは門番に言いました。

「主に捧げる献身的な崇拝の徳のお陰であなた方がヴァイクンタに住むことを祝福されている。あなた方はヴァイクンタに住んでいるので、主の特質もあなた方の中に見いだされるべきではないのか?あなたは彼の素晴らしい特質を吸収すべきではないのか?主は誰もを平等に扱われる。しかし、あなた方二人はまったく正反対だ。二人とも毒で満たされている。どのようにして差別の感覚があなたの中に入り込むことができたのか?

主はあらゆる面で完全である。彼はいつも平和である。彼には不安や争いは存在しない。彼には敵がいない。疑念や批判的な存在が彼の家にどのように居座ることができるのだろう?したがって、あなたの行動から、あなたは詐欺師であるかのようにに思われる。そのため、あなたは他の人の欠点を見つけている。あなたは不審な性格なので、他人を疑う。

この宇宙全体が主の胎内にあることを知っているのか?あなたがたは、彼があらゆる生類の中に住む自己であることを知っているのか?ジニャーニ(至高の知識を持つもの)は、彼を自己として認める。ポット(鍋)の内側の宇宙(グハタカーシャ)が、外側の宇宙(マハーカーシャ)に統合されるように、これらの聖者は彼に統合されます。彼らは自分の真の自己と神の間の区別を見ない。

一方、あなたがたは、すべてのものに宿る自己として存在する主があるものによって傷つけられると疑う。あなたがたはデーヴァタの服装をした詐欺師であるので、そのような恐れを露呈するのだ。恐怖は、二元性の感覚が存在する場合にのみ存在する。このような二元性の感覚が微塵でもあるなら、強い恐怖を引き起こしえる。

これらの二元性と差別化の感覚はどこで得たのか?そのような感情を抱かせた原因は何か?ヴァイクンタの主であるシュリハリは、善良さと純粋さの特質(サットヴァ・グナ)の主宰神ではないか?彼は自己として輝くパラブラフマーである。

この知識を得た後でも、あなた方の機転の利かなさのために、あなた方は彼の安全性を疑います。したがって、私たちはあなた方の幸福を願うが故にあなた方を罰したいと思う。あなた方は二元性と差別化の両方の感覚を持っているので、私たちはあなた方がヴァイクンタを離れるべきであり、欲望(カーマ)、怒り(クローダ)、欲(ローバ)として知られる敵の力によって存在が苦しめられる罪深い次元(世界)で生まれることを願う!」

これらの至高のブラフミンの賢者によって発音されていた恐ろしい呪いを聞いた二人の門番は震え始めました。ブラフミンの呪いから逃れることはできません。武器やその他の方法でブラフミンの呪いに対抗することは不可能です。マハーヴィシュヌ自身でさえも傍観するしかない力があるのです。

二人の門番は、恐怖と底知れぬ不安に震えながら、偉大な賢者の足元に跪きました。

「偉大な聖者よ!私たちは罪を犯しました。あなた方は私たちの間違いに対する適切な罰を私たちに与えました。あなた方の願いによりそれが起こりうることでしょう!

偉大な聖者を嘲笑することは罪です。私たちはこの呪いを受け入れ、これを通して私たちは罪の代償を払います。私たちは今、低次元の子宮に落ちようとしており、私たちのささやかな祈りに耳を傾けるようにお願いします。

偉大な聖者よ!低次元の子宮から産まれ出るとき、この罪は私たちにのぼせ上がりを引き起こし、私たちの主である彼について考えることから遠ざかります。それが起こらないようにお願いします。慈悲をお示しください」

ヴィシュナヴェー・ナマハ

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