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シュリーマド・バーガヴァタム 第131話

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トリヴィクラマーヤ・ナマハー

火花を放つ不吉な惑星が逆行し、吉祥な惑星と星座に襲いかかりました。各惑星と星座には、惑星が軌道上にとどまり続け、他の惑星との距離を維持するための重力(引力)があります。今、この重力(引力)は弱まっており、惑星は不規則に動いていました。これらの惑星は、落ちたり沈んだりしているように見えました。惑星は、そのような不規則な動きをしながら競争をしていました。

そのうえ、さらに多くの不吉な前兆が大地を満たしました。

サナカと他の聖仙たちは、全知であることから、これらの不吉な前兆を恐れませんでしたが、彼ら以外の者たちはこれらを恐れました。

ディティの長子であるこれらの双子は、生まれてすぐにその才能を示しました。鉄のように強い体で、これらの双子は二つの巨大な山のように成長し始めました。彼らの体はとても大きく、黄金のカラスがすべての方向を囲んでいました。彼らの冠の先端は、三つの世界すべてに触れました。

すべての世界にパニックを引き起こした彼らの力強い肩は、金色の腕輪で輝いていました。きらびやかなウエストバンドが腰に巻かれていました。彼らが歩いたとき、大地は彼らの重みで震えました。彼らの輝きの前では、太陽さえも輝きがないように見えました。

聖仙カシュヤパは双子の息子の命名式を行いました。彼らはヒランヤークシャとヒランヤカシプと名付けられました。

ディティの胎内に最初に侵入した彼、言い換えれば彼女の胎内から二番目に出た彼はヒランヤカシプと呼ばれました。もう一人の息子はヒランヤークシャでした。

強靭な腕力を持っていたヒランヤカシプは高慢でうぬぼれていました。さらに、彼は激しい苦行を行い、ブラフマーからは誰にも殺されないという恩恵を得ました。これで、彼の高慢さはただ増すばかりで、すぐに彼はあらゆる方角の世界と神々を征服し、支配しました。

ヒランヤークシャはいつも兄に喜びをもたらす行為に従事していました。戦いは彼に最大の喜びをもたらしました。槌矛を手に持って、戦うのにふさわしい機会を求めてあらゆる場所を旅しました。

彼の素早さと体力は耐え難いものになりました。首には、勝利を象徴する巨大な花輪をかけていました。肩に巨大な槌矛を背負っていました。彼が巨大な金色の足輪をつけた足で歩くと、耳をつんざくような音がしました。何者にも依存しない彼には、恐れるものがありませんでした。卓越した精神力と肉体的強さがあり、またブラフマーによる恩恵のために、うぬぼれ、今にも自分たちを攻撃しようとしていた彼をデーヴァタ(神々)は恐れました。ちょうど蛇がガルーダを恐れて隠れるように、デーヴァタ(神々)は、あたふたして走りはじめて隠れました。

悪魔王ヒランヤークシャが天に足を踏み入れたとき、そこには全く人気はありませんでした。彼の力を恐れて、デーヴァタ(神々)が隠れてしまったことを理解しました。彼は勝利を知らしめるために、耳をつんざくような轟を発し、天国全体に響き渡らせ、その場を去りました。

ヒランヤークシャが海にいるのを見ると、海の主の軍隊である海洋動物がひどく震え、さまざまな方向に散らばってしまいました。彼らに近づかなかったとしても、彼の力に耐えることができませんでした。彼らは自分たちを小さなグループに分け、遥か彼方まで泳ぎ、自分たちの身を守りました。

彼の息を通して、ヒランヤークシャは海に巨大な波を作り出しました。鉄の槌矛でこの巨大な波を弄びながら、何年も海で過ごしました。その後、主ヴァルナの首都ヴィバーヴァリに到着しました。そこで彼は、パータラ(地獄)の主であり、海の動物の主でもある主ヴァルナと会いました。

彼を欺くために、ヒランヤークシャは取るに足りない低い身分の人間のように振舞いました。彼はヴァルナの足元に跪き言いました。「偉大な王よ!私との決闘に同意し、私を祝福してください」

ヒランヤークシャは戦いたくてうずうずしていました。彼は決闘をせずにはいられませんでした。常に相応しい相手を探していました。

彼は続けました。「王よ!あなたは勇気があることで非常に有名です。自分を征服できないと思っているうぬぼれた戦士たちのプライド(誇り)をつぶします。過去に、あなたはすべてのデーヴァタと悪魔を征服し、それからラージャスヤ・ヤグナ(王位就任式)を執り行いました」

このようにして、ヴァルナを敵と見なしたヒランヤークシャは、ヴァルナを戦いに誘うために彼を称賛するふりをしました。彼は腹の底ではヴァルナを嘲笑っていました。

ヴァルナはこれについて深く考えました。 彼は内部で爆発する怒りを抑えました。それから彼は言いました。

「私は完全に戦いをやめました。あなたは戦いのエキスパート(卓越者)です。あなたのような上級の戦士にとって、主シュリハリだけが相応しい相手です。彼は原始の存在です。彼だけがあなたの欲求を満たすことができます。私は正しい戦い方さえ知りません。したがって、彼の元へ行くことをお勧めします。あなたのような強大な戦士は、彼の力を正しく評価することができます。彼も立派な相手を待っています」

続く

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