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シュリーマド・バーガヴァタム 第133話

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激しい怒りの中で、主はヒランヤークシャに続けて言いました。

「私たちのような戦士から逃げることをどう思うのだ?お前は地上の戦士たち全員の指導者ではないのか?なぜ戸惑うのだ?さあ、攻撃しなさい。戦いを始めようではないか。私に計り知れない喜びを与える所作をみせなさい。お前の過去の宣言に従い、今すぐ私を殺し、お前の近しき親愛なる人の涙を拭ってあげなさい。自分の約束を果たしなさい。約束を守らない者は、集会で著名な人たちの中に座る機会を失うぞ」

そして、主は悪魔をあざ笑いました。

これらの嘲笑的な言葉を聴くと、ヒランヤークシャの怒りが強まり、頭に血が上りました。彼は完全に動揺していました。怒ったコブラのように息を吐きました。怒りのために、その手足は激しく震えました。電光石火の速さで、彼は主ヴァラーハに向かって駆け寄り、鉄の槌矛で一撃を加えました。

Bhagavāṁs tu gadā-vegaṁ visṛṣṭaṁ ripuṇorasi
Avañcayat tiraścīno yogārūḍha ivāntakam

ヒランヤークシャがその槌矛で主を捉えようとしたとき、主がわずかに脇に飛び、その打撃から逃れました。ヨーギが死を免れるように、主はその打撃から逃れました。

ヒランヤークシャは唇を怒りで震わせ、槌矛を手に取り、頭上で素早く繰り返し回転させました。主ヴァラーハは悪魔に襲いかかり、彼の槌矛で眉間を攻撃しようとしました。しかし、悪魔は巧みに逃げ、槌矛を使って主の槌矛を食い止めました。

このように、強烈な怒りと勝利を手にしたいという欲求で、二人は槌矛を使って激しく戦いました。お互いに何度も攻撃しあいました。彼らの決意は揺るぎないものでした。二人はこうして長い間戦いました。傷のために、血が身体中から大量に流れ出していました。彼らの身体から流れる血の匂いは彼らの怒りを強め、さらに激しく戦わせました。大地を支配するために、勝利を得るために、自らの槌矛で無数の技を使って激しく戦いました。彼らは雌牛のために激しく戦う二頭の雄牛のようでした。

Daityasya yajñāvayavasya māyā-
Gṛhīta-vārāha-tanor mahātmanaḥ
Kauravya mahyāṁ dviṣator vimardanaṁ
Didṛkṣur āgād ṛṣibhir vṛtaḥ svarāṭ

クル一族の中で最も優秀な者、ヴィドゥラよ!手足としてヤグニャを持ち、ヤグニャの化身であり、幻想の力を使ってイノシシの姿をとり、パラブランマーに他ならない主シュリハリが、大地を守るために悪魔と戦っていたとき、ブラフマーはすべての聖仙を連れて、そこに到着しました。

何千人もの偉大な聖人と一緒にそこに到着した、常に敬うべき主ブラフマーはこの様子を観察しました。彼はイノシシの姿でそこにいた主ナーラーヤナに話しかけ、こう言いました。

「主よ!私は以前、この悪魔にたくさんの恩恵を浴びせていました。しかし、彼はあなたの足元に避難場所を求めるデーヴァタたち、ブラフミンたち、牛たち、そして他の罪のない存在たち全てに大きな害を与えています。彼は彼らの恐怖と悲しみの原因です。宇宙(世界)の障害となっているこの悪魔を止める能力を持つ人はいません。そのため、彼はうぬぼれています。傲慢にも酔いしれて、このうぬぼれた悪魔は無限の腕力を持ち、戦いで彼に挑戦することができる敵を探してあらゆる世界を旅します。

主よ!この邪悪な悪魔は魔術師であり、非常に傲慢です。彼を絶対に食い止められません。小さな男の子がコブラを弄ぶように、あなたは彼と戯れているだけです。

主よ!彼のエネルギーが急増することを引き起こす悪魔の時間が近づいています。したがって、すぐにあなたの幻力を発揮し、この悪魔を殺してください。

Eṣā ghoratamā sandhyā loka-cchambaṭ-karī prabho
Upasarpati sarvātman surāṇāṁ jayam āvaha

主よ!サルバートマ(一切の魂)よ!世界の破壊を引き起こす黄昏時(サンディヤ)は、近づいています。その時間の前に彼を殺して、デーヴァタへの勝利を確実にしてください。

アビジット・ラグナとして知られている幸先の良い期間はもうすぐ終了します。急いでください。私たち、あなたの帰依者に幸せを与えてください。他の人によって殺されることができないこの悪魔は、あなただけによって破滅されることができます。したがって、今すぐ彼を破滅させてください。

Diṣṭyā tvāṁ vihitaṁ mṛtyum ayam āsāditaḥ svayam
Vikramyainaṁ mṛdhe hatvā lokān ādhehi śarmaṇi

あなたは彼があなたの手によってのみ死ぬと以前に宣言しました。あらかじめ決められています。彼自身があなたに近づいています。あなたは今、死の化身です。したがって、あなたの勇気を見せて、彼を殺してください。主よ、すべての世界に幸せをもたらしてください」

この主ブラフマーの祈りで、第十八章は終わります。

ヴァーマナーヤ・ナマハー

続く

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