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ラリタ・サハスラナーマの名の意味41~50

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41. Indragopa-parikśipta-smaratūnābha-jamghikā インドラゴーパ・パリクシプタ・スマラトゥーナーバ・ジャムギカー

意味)彼女の美しく均整のとれたふくらはぎは、マンマタ(願望の主)の美しい揺れ動きであり、インドラゴーパと呼ばれる何千という美しい小さな虫に囲まれ飾られています。
インドラゴーパは雨期に見られる赤い小さな虫です。とても寿命が短く、何千という群れでやってきます。
彼女の美しく均整のとれた脚におけるふくらはぎの強さが強調されています。ふくらはぎの強さは、私たちの全ての身体的活動の基礎です。

42. Gūdha-gulphā グーダ・グルパー

意味)丸みがあり良い形をした彼女の足首は秘密裡に隠されています(グーダ)。
この微細的な意味は、彼女が密かに解放への道を歩むサーダカ(霊性修養者)たちを保護していることです。

43. Kūrma-praśtha-jayiśnu-prapadānvitā クールマ・プラシュタ・ジャイシュヌ・プラパダーンヴィター
(一つの名前なので、間をあけずに読むべきです)

意味)彼女の美しい形をした足は、亀(クールマ)の甲羅よりも雄大な曲線をしています。
主マハー・ヴィシュヌの化身クールマ(クールマ・アヴァター)は、亀(クールマ)が宇宙を支えていると教えます。彼女の足を亀の甲羅に例える意義は、彼女が宇宙を支えているということです。彼女の御足を礼拝することは、宇宙全体を礼拝するに等しいことです。

44. Nakhadīdhiti-sanchanna-namajjana-tamogunā ナカディーディティ・サンチャンナ・ナマッジャナ・タモーグナ

意味)輝かしい光(テージャ)が彼女のつま先の爪から放たれていて、それは彼女に平伏(ナマスカーラ)する者のタマス(無知)を破壊します。
タマスは惰性と無知(闇)です。私たちが神々に平伏するとエネルギー・輝きが彼の足から、平伏する者のサハスラーラ(頭頂)に流れ、それが体全体に広がっていきます。これによって知性が発展し、ほとばしります。闇は、光が投げかけられるとすぐに存在しなくなります。

45. Pada-dvaya-prabhā-jāla-parākrta-saroruhā パーダ・ドヴァヤ・プラバー・ジャーラ・パラークルタ・サロルハー

意味)彼女の足から生じる無限の輝き(プラバ)は、もっとも輝かしい蓮(パドマ)よりも強い光を放ちます。
デーヴィ(女神)の御足は聖なる永遠の蓮であり、一般にみられる短命の蓮ではありません。彼女の御足を心と知性に銘記している霊性の志向者は、すぐに成就に達します。この名によって、彼女のグル(師)としての地位が強調されています。弟子の目は常にグル(師)の御足をみているべきです。
以下の詩句はグルの御足を描写しています。

Vande Gurupada dwandam avaangmaanasa gocharam
ヴァンデー グルパーダ ドワンダム アヴァーングマーナサ ゴーチャラム
Raktashukla prabha mishra atarkyaim traipuram mahah
ラクタシュクラ プラバ ミシュラ アタルキャイム トライプラム マハハ

意味)私は心のうちで私のグル(師)の蓮の御足に挨拶し礼拝します。それは描写できず、想像を超え、言葉と心(ヴァクとマナス)を超えたものです。それは二つの色が混ざっています。ラクタ(血の赤)とシュクラ(白)です。この聖なる御足の輝きは三界を超えています。
デーヴィ・グルの御足は弟子の無知を消し去ります。
『ソウンダルヤ・ラハリ』において、彼女の御足が第四詩句トヴァダンヤ・パーニビャームで賞賛されています。この詩句は「彼女の聖なる御足を見るだけで、私たちの恐れを消し去るのに充分である」と示しています。彼女はそのためにムドラを組む必要もありません。

46. Siñjāna-mani-mañjīra-mandita-srīpadāmbujā シンジャーナ・マニ・マンジーラ・マンディタ・シュリーパーダームブジャー

意味)彼女の足を飾るアンクレット(ヌプル)は、様々な宝石で飾られ、甘い音楽的な音を立てます。この彼女のアンクレットから奏でられる音がヴェーダ(シュルティ)です。
アンクレットはとても聖なるものです。全ての女性はアンクレットを足につけるべきです。この習慣にはとても特別な意味が隠されています。

47. Marālī-manda-gamanā マラーリー・マンダ・ガマナー

意味)彼女の歩み(ガマナ)は白鳥(マラーリ、ハムサ)のように優雅です。
歩みはゆっくりと優雅なものであるべきです。音を立てずに優しく歩くことがその性質です。マンダはシャニ(土星)の一つの名前です。「マンダ」の名を使うことによって、彼女が礼拝する者の土星による困難や苦悩を取り去るということを示しています。
ハムサとマラーリは同意語です。「ハムサ」は私たちの呼吸・生命フォースのの象徴です。『グル・ギーター』はソーハムがハムサであると詳述しています。また聖者のなかに四つのレベルがあります。クティチャクラ、バフダカ、ハムサ、パラマハムサであり、パラマハムサがもっとも高いものです。彼女はこれら全てのタイプのヨーギを保護します。
注)歩くとき足を引きずるべきではありません。不健康であるだけでなく罪(ドーシャ)であり、足を引きずる人には、輝き・光(テージャ)がなく、ヨーガもありません。

48. Mahā-lāvanya-śevadhih マハー・ラーヴァンヤ・シェーヴァディヒ

意味1)彼女は限りなく、描写を超え、このうえなく美しい(マハー・ラーヴァンヤ)大洋(シェーヴァディヒ)です。
彼女の姿についてのすべての説明は、彼女の美しさは無限であり、説明を超えているという最後の宣言で終わります!これまでの名前で詳細に説明されてきたことは、彼女の美しさの海のほんの一滴でしかありません!
意味2)「マハー」は至高(パラマ、ブラフマー)です。「ラーバンヤ」は至福(アーナンダ)を意味します。つまり彼女は至高の至福(ブラフマーナンダ、パラマーナンダ)です。彼女は彼女を礼拝する者にそのような至福を授けます。

49. Sarvārunā サルヴァールナ

意味)彼女の全体は赤(アルナ)です。彼女に関連するものはすべて赤です。彼女のタットヴァ(原理)もまた赤色です。
赤色は理解を超えた彼女の慈悲を象徴します。「オーム・サルヴァールナイェイ・ナマハ」のマントラ詠唱は彼女を喜ばせるもっとも簡単な方法です。

50. Anavadyāngī アナヴァドヤーンギー

意味)彼女の身体の全ての部分に欠陥がなく美しいものです。彼女の手足は完全な形をしています。

続く

⇒ラリタ・サハスラナーマ目次
※シュリ・スワミジによる『ラリタ・サハスラナーマ』の詠唱アプリはこちらです。
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