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シュリーマド・バーガヴァタム 第142話

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プラドユムナーヤ・ナマハ

聖仙マイトレーヤは、ヴィドゥラに、聖仙カルダマが創造した飛行大邸宅の説明をしています。

「様々な種類の鳥の精巧な彫刻が空中邸宅全体を飾っていました」

私たちが話している期間は、創造の最初期の出来事です。当時、生物の大群はまだ創造されていませんでした。しかし、すでにその時点で、鳥には最高の意味が与えられていたのです。

鳥への言及はいたるところに見られます。これは、鳥たちがガンダルヴァ、キムプルシャ、ヤクシャだからです。鳥たちはデーヴァタです。その一部は、呪われて鳥として生まれているガンダルヴァです。

「彫刻の鳥たちはとても美しく、実物そっくりだったので、大邸宅の中を飛び回った白鳥やハトは、本物の鳥が大邸宅の周りに群がっていると誤って信じ、歓迎のさえずりで彼らに挨拶をしました!

この大邸宅は、広大な庭園、散歩道、休憩所に囲まれていました。大邸宅の中には、無数の寝室、広大な中庭、窓、素敵な出入り口がありました。

空中大邸宅は壮大で印象的でした。聖仙カルダマでさえも自分が行った創造行為に驚いたことでしょう!

聖仙カルダマは、妻のデーヴァフティが、この非常に美しい大邸宅を見て喜んでいないことに気付きました。彼は最高のヨーギであり、宇宙の生類すべての心の中に深く隠された感情を理解することができました。それで彼女の気持ちを理解し、彼は優しく彼女に話しかけ、こう言いました。

「デーヴァフティよ、大邸宅に入る前にこの池に浸かってください。この池は、主シュリ・ハリの目からこぼれ落ちた喜びの涙によって作られました。この池に浸る人の願望は完全に満たされるでしょう」

デーヴァフティは古い色あせた服を着ていました。厳しい苦行のために、彼女の髪はからまり、べたつき、つやがありませんでした。彼女のやせ衰えた体は灰色をしていました。彼女は子どもを生むために厳しい苦行を行ってきました。彼女はくすんでいました。

デーヴァフティは今、サラスワティ河の水を含む湖の水に入りました。彼女は池の中に巨大邸宅を見ました。その大邸宅の中には千人の乙女がいました。彼女を見るとすぐに全員が立ち上がりました。彼らは手を合わせて、言いました。「母よ、私たちはあなたにお仕えします。何でもお申し付けください」

この乙女たちの口調はとても丁寧でした。彼女らは、デーヴァフティが自尊心のある女性であることに気づきました。率先して彼女らはデーヴァフティに芳香のする水を施しました。彼女に新しい柔らかい絹の服を着せました。たくさんの高価で優美な装飾品で飾りました。彼女を滋養するために、幅広い種類の料理を提供し、また彼女を酔わせる飲み物も与えました。

デーヴァフティは今、鏡で自分を見ました。彼女は自分の綺麗な衣服と、十分に栄養が摂れた身体を観察しました。彼女の付き添い人は彼女の身体にさまざまな軟膏を塗りました。最高の奉仕を行いました。洗髪、美しい装飾品、新しい絹の服で、彼女はとても魅力的になりました。手の腕輪と首の周りのサンゴの首飾りがより一層美しさを引き立てました。

黄金のアンクレットが彼女の足に光り輝いていました。多くの宝石で満たされた金色のウエストバンドが彼女の腰に輝いていました。彼女はクムクムや他の縁起の良い粉を塗りました。美しい歯、美しい眉、優しい愛で満たされた視線、美しい蓮の花のように輝く眼、こうして彼女は輝きを放ちました」

彼女は世界の母です。私たち全員にとって、彼女は母なる女神です。彼女がいなければ、この創造は進まなかったでしょう。結局のところ、私たちはすべて彼女の子孫です。彼女は私たちの最初の母親です。ここで私たちの母親の美しさと彼女の幸せが説明されています。私たちは母親の美しさを聴けて本当に幸運です。神の母の美しさについて話すことは神の経験です。彼女はすべての母にとっての母です。

「デーヴァフティは今、彼女の夫、至高の聖者カルダマ・プラジャーパティを思い出しています。彼女は付き添い人と一緒に近づき、彼の前で恥じらいながらも立ち止まりました。彼女は自分に仕える千人の出席者を観察し、彼女の夫が持っていた超越的なヨーガの力に驚きました。

聖仙カルダマは妻を観察しました。彼女は自然な美しさに輝いていました。さらに、まっさらな服を着ることで、彼女は以前とは比べ物にならないくらいひかり輝きました。彼女はもう衰弱しておらず、青白くありませんでした。いまはもう健康的な肌艶をしています。彼女は新しいサリーを着ており、肩にはエレガントなドレープがついていました。

千人の付き添い人を従える美しい自分の妻をみることで、聖仙カルダマの心は愛で満たされました。この偉大な聖人が結婚したのは、主ブラフマーが彼に子どもを持つように命じたからです。その時から今までの数年間、聖人は自分の妻を一度も見たことがありませんでした。彼はついに彼女と対面することになりました。

彼はそれから優しく彼女の手を握り、彼女が飛行体に乗るのをエスコートしました。彼が彼女に触れたのはこれが初めてでした!」

プラドユムナーヤ・ナマハ

続く

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