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シュリーマド・バーガヴァタム 第144話

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デーヴァフティは頭を下げ、床をじっと見つめながら、足で床を拭きました。夫に優しく話しかけ、ためらいながらこう言いました。

「高潔なお方よ!あなたは私たちの結婚の時になさった約束を忠実に守ってきました。私は今あなたにひれ伏します。私を守ってください。娘たちに相応しい花婿を探してあげてください。彼女たちを結婚させてあげてください。その後にサンニャーサ(放棄)の段階にお入りください。また、あなたが家を出た後に私を慰めるために、一人の息子をお授けください。

主よ!私の感覚器官は音、形、その他の知覚に完全に集中していたので、全能の主を十分に礼拝することはできませんでした。時間を無駄にしました。物質的な快適さと贅沢への私の傾倒のために、至高の本質を理解できていませんでした。この過程で私はあなたへの深い愛着と友愛を育みました。それでもやはり、主よ、私から世俗的な束縛が取り除かれることを祈ります」

Saṅgo yaḥ saṁsṛter hetur asatsu vihito ’dhiyā
Sa eva sādhuṣu kṛto niḥsaṅgatvāya kalpate

(霊的)無知の人は正しい識別能力がないためため、邪悪な人と友情を深め、それによって彼は再誕生の罠(サムサーラまたは世俗的な束縛)に陥ります。代わりに、その人が高貴な聖者と同等の友情を築くならば、その人は世俗的な束縛からの自由を獲得するでしょう。

Neha yat karma dharmāya na virāgāya kalpate
Na tīrtha-pada-sevāyai jīvann api mṛto hi saḥ

この世界では、ある人の行動が、正義(ダルマ)へ向かわせる、主の役に立つ(セーヴァ)、無執着(ヴァイラーギャ)を育てるのを助けるといった内容でない場合、そこには何の価値もありません。そのような人は、たとえ生きていても死人も同然です。

おお主よ、至高の主の幻力により私は欺かれました。これは間違いなく真実です。これはあなたと共にいて至高の知識を得る機会を得て、それでも私はこれらの束縛からの解放と解脱を求めることができなかったからです」とデーヴァフティは嘆きました。

これで第三編第二十三章を終わります。

第三編第二十四章

この章では、聖仙カピラの誕生、カルダマの九人の娘の結婚、カルダマとカピラの会話、聖仙カルダマの究極の解脱を取り上げます。

聖仙マイトレーヤはヴィドゥラに次のように語りました。

「マヌの娘デーヴァフティは模範的な人物でした。離欲に満ちたデーヴァフティの言葉を聴き、聖仙カルダマの心は完全に溶けました。彼はシュリ・ハリの予言を思い出して、言いました。

「罪のない妃よ!自分の身を悲しまないように。滅びることのない至高の主であるシュリ・ハリは、まもなくあなたの胎内に入る。

Dhṛta-vratāsi bhadraṁ te damena niyamena ca
Tapo-draviṇa-dānaiś ca śraddhayā ceśvaraṁ bhaja

あなたは最大限の献身で数多くの規律と儀式を行った。吉祥に恵まれるように!これからは感覚の制御を実践し、規律を順守し、慈善活動によりあなたの富を分け与えるように。献身的に至高の主を熟考するように。あなたの苦行に満足して、シュリ・ハリはあなたの息子として生まれ変わる。彼は私の名声を高める。彼はあなたに至高の知識を与え、あなたの無知の覆いを細断する」

これを聴いて、デーヴァフティは確固たる献身を持って、宇宙の主であり、形がなく、創造に過程において、全ての存在にとってのグルとして転生することを欲した主シュリ・ハリを崇拝しました。

彼女は自分の真我実現を助けることができる息子を求めていました。聖仙カルダマは、彼の神聖なヨーガのヴィジョンを通して、至高の主が彼女に最高の知識を教授するために彼女の息子として転生するであろうことを彼女に告げました。

長い時間が経ちました。数年後、聖仙カルダマの輝きの媒体を通して、至高の主が彼女の子宮に入りました。供物の木材からで火が出るように、彼はデーヴァフティから出てきました。

彼の誕生の時に、雲は神の吉祥な良い音を立て、雨を降らせました。ガンダルヴァは、シュリ・ハリの賛歌を恍惚状態で歌いました。神の乙女(アプサラサ)は楽しく踊りました。デーヴァタ(神々)は天から花の雨を降らせました。すべての方角が平和でした。すべての生類の心は穏やかで落ち着いていました。

ブラフマーは、マリーチと他の聖人と共に、造物主カルダマの住居に到着しました。主ブラフマーは、自然(根本原質)と自己、またはサーンキヤ哲学と呼ばれる知識を世界に知らしめるために、善良さ(サットヴァ・グナ)の側面を持つ主シュリ・ハリが大地に到着したことを悟りました。

彼はこの知識を世界に伝えるためだけに転生したように思われました。主ブラフマーは絶対的に純粋な心で、主の決定を称賛しました。彼は造物主カルダマに向かって言いました。

「偉大な聖人よ!あなたは常に年長者に敬意を表している。何の疑いもなくあなたは私を崇拝した。さらに、あなたは私の命令に忠実に従っている。

Etāvaty eva śuśrūṣā kāryā pitari putrakaiḥ
Bāḍham ity anumanyeta gauraveṇa guror vacaḥ

息子は少なくとも大きくなるまでは父親の命令に従う必要がある。彼らは父親の命令に敬意を払うべきだ。あなたの娘たちは全員とても美しい。彼女らは、それぞれの血統を通じて、様々な方法で世界の人口を増大させる。したがって、彼女らの願望と性質に応じて、偉大な聖者と結婚させなさい。あなたの栄光を大地全体に広げなさい。

Vedāham ādyaṁ puruṣam avatīrṇaṁ sva-māyayā
Bhūtānāṁ śevadhiṁ dehaṁ bibhrāṇaṁ kapilaṁ mune

マハーリシよ!原始的存在であり、全生類の欲望全部を満たす主であるシュリ・ハリが、彼自身の幻力を使って、ある身体に入り、あなたの息子カピラとして転生したことを私は知っている。

マヌの娘よ!金色の髪、蓮華の眼と足を持ち、蓮華の足跡を持ち、悪魔カイタバスラの破壊者であるこの主は、あなたの子宮に入り、カピラとして転生した。

彼は、真我の知識と真我への献身を通してシュリ・ハリを理解することを望んでいる生類の無知の結び目を細断する。自己実現を望んでいる人々のフリダヤ・グランティと呼ばれる無知や疑いの結び目を断ち切りながら彼は世界中を旅をする」

アニルッダーヤ・ナマハ

続く

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