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ラリタ・サハスラナーマの名の意味91~100

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91. Kula-samketa-pālinī クラ・サムケータ・パーリニー

意味)聖なる母はヨーガ・サーダナ(霊的探求)を行う志向者を保護し支えます。彼女は彼らに霊的探求に必要な施設と時間を提供します。
「クラ」は何らかのカースト、共同体だと誤解するべきではありません。またそれはコウラ、つまりヴァ―マチャラの黒魔術的タントラだともされるべきではありません。「ヌ・クラム・クラミティヤーフフ・アーチャーラム・クラムチュヤテー」、つまりクラはカーストだと思うべきではなく、数多の世代に渡って受け継がれてきた慣習と伝統(アーチャーラム)、あるいはグルによって与えられた実践が「クラ」です。そのようなクラに必ず従うべきです。

92. Kulāṅgan クラーンガナ

クラーンガナは、クラ+アンガナの二語からなり、それはクラに属する女性を意味します。ここから二つの意味が導き出されます。

1)クラーンガナは、非常に敬虔な女性(マハー・パティヴラタ)を意味します。この名は敬虔さ(パーティヴラティヤ・ダルマ)の重要性を強調しています。女性は厳格にこのダルマに従うことで、夫によって得られた功徳(プンヤ)の半分が分かち合われます。

2)クラはムーラーダーラ・チャクラのことです。クンダリニー・エネルギーは、クラの内部で眠っている女性です。持続的な霊的努力によって引き上げなければ、母なるクンダリニーは、ムーラーダーラの中で休眠状態で眠っています。彼女はこのクラに属しているので、彼女はクラーンガナです。
クンダリニーを蛇とみなすのは純粋に象徴的なことです。蛇に例えられる主スブラマニヤもまた、クンダリニー、あるいはヨーガ的エネルギーだと言われています。

93. Kulāntasthā クラーンタスター

クラーンタスタはクラ+アンタスタの二語からなり、その意味は「クラの間に」を意味します。この名は二通りで解釈できます。

1)彼女は全てに浸透し、遍在です。
クラはムーラーダーラを表すと同時にサハスラーラ・チャクラ(第90名参照)も表します。彼女はこれら二つのチャクラの間、すなわち始まりから終わりまでをを流れるエネルギーであり、そのためクラーンタスタです。

2)クラの語は、国家、家、体などのさらに多くの意味を持っています。ここでクラーンタスタは、彼女が全ての国、家、誰もの中にいて、より正確に言えば全てのハートの中にいるということを意味します!彼女はいたる所に存在しています。

94. Kaulinī カウリニー

意味)彼女はコウラあるいはヨーガ・マルガ(道)の主宰神であり、保護者です。
Kulam shaktir iti proktam akulam Shiva uchyate
Kule kulasya sambandah koulam iti abhideeyate
クラム・シャクティル・イティ・プロークタム・アクラム・シヴァ・ウチュヤテー
クレー・クラスヤ・サムバンダハ・コウラム・イティ・アビデーヤテー

意味)クラはシャクティ(エネルギー、パールヴァティ)です。アクラはシヴァを意味します。シヴァとシャクティ(プルシャとプラクリティ)の結合、あるいは関係、それはすなわちヨーガの道であり、コウラ・マルガ(道)です。

95. Kula-yoginī クラ・ヨーギニー

意味)彼女はヨーギニー・マーターたちのグループの母です(ヨーギニー・マーターは、至高の母のさまざまなエネルギー、あるいは顕現です)。
『チャッセッテー・トリプラ』のバジャン(賛歌)は、この点に広範に触れています。ヨーギニー・マーターはプラカタ・ヨーギニー、グプタタラ・ヨーギニー、ニガルバ・ヨーギニーや、それより多くの様々な種類からなります。このヨーギニー・マーターたちのグループに対しての母としての地位において、彼女は全てのヨーガの主宰神です。
この名前において、アンタル・ヤーギャ(内なる祭祀)の描写が完結します。

96. Akulā アクラー

この名には次の意味があります。

1)彼女はクラ、すなわちサハスラーラ・チャクラを越えています。

2)彼女はすべての異なるカースト、信条、ダルマ、アダルマを越え、その上にあり、一時的なものと永遠のもの(ニティヤとアニティヤ)です。

3)彼女は絶対的に純粋であり、全ての二元性を越えています。彼女に変化が触れることはありません。

97. Samayāntasthā サマヤーンタスター

この名には次の意味があります。

1)彼女はサマヤという道(サマヤ・マールガ)に存在し、この道に従う者を祝福します。

2)サマヤは彼女と一つになる道を意味します。彼女はこの合流を彼女の帰依者に授けます。

サマヤは時間を意味します。サマヤ(時間)の価値を理解し、時宜を得た規律に従い、適切なタイミングと方法で全ての義務を完遂することは、彼女にとってとても親愛なることです。彼女はこれに従う全ての者を保護します。

98. Samayācāra-tatparā サマヤーチャーラ・タトパラー

この名は二通りに解釈できます。

1)彼女の礼拝においてもっとも傑出した一つは、サマヤ―チャーラであり、彼女はそれを実践する者をおおいに愛します。

2)サマヤ+アチャーラに分けると、彼女は時間を無駄にせず、時間を賢明に役立てる者を愛します。

第99~108までの名は、クンダリニー・ヨーガを扱っています。内なる礼拝(アンタル・ヤーギャ)の結果が教えられています。彼女を私たちの内部にあるチャクラ(霊的エネルギー)として礼拝することが、霊的実践(ヨーガ・サーダナ)における第一歩です。これは再び個人(小宇宙)のレベルにおいてのことです。

99. Mūlādhāraika-nilayā ムーラーダーライカ・ニラヤー

意味)シュリ・ラリタ・デーヴィ、至高の聖なる母はムーラーダーラ・チャクラに彼女の輝きを持っています。
彼女は全ての存在(ピンダーンダ、小宇宙)内にプラーナ・シャクティとして存在しています。
ニラヤは、ニ+ラヤからなります。それは彼女がこの場所と一つになり(ラヤ)、したがって、粗大な身体の死という意味での死が起こり、このエネルギー(小宇宙)が至高の大宇宙のエネルギーと一つになるまで、ここが彼女の永遠の住居です。新しい身体を得ると、それは再びムーラーダーラの場所に入り、そこに住まいます。このサイクルは終わりなく続いていきます。

100. Brahmagranthi-vibhedini ブラフマグランティ・ヴィベーディニ

意味)彼女はシュワディシュターナ・チャクラの両側にあるブラフマーグランティと呼ばれる結び目(グランティ)を切断します。
このブラフマグランティは疑い(サムシャヤ)に満ちた状態、あるいは結び目です。プラーナーヤーマの深い呼吸は、この結び目を切断する方法です。本来、浅くなっている呼吸が、プラーナーヤマの深い実践によって、深い呼吸に変わっていきます。人は腹部から来て、腹部へ入る深い呼吸を学びます。このヨーガ的実践を通して、ムーラーダーラに眠っているクンダリニー・エネルギー(生命エネルギー)が、上部へ昇り始めます。彼女の限りない慈悲によって、クンダリニー・エネルギーがこの地点に来ると、結び目が切断されます。
この結び目を破壊しなければ、サーダカ(霊性探求者)は、不必要な疑い、健康の問題、霊的進歩を侵害するさまざな毒を助けてしまいます。これは通常の意味においては、ブラフマーグランティと呼ばれる運命、あるいは定め(ブラフマー・リピ)を彼女が消し去ることです。
これで百の名前(シャタカム)が完成しました。これらの最初の百の名は、私たちを彼女の住まいに連れていく祭の九つの覆いの一つを形成しています。この覆いは小宇宙と大宇宙の両階層に存在しています。この最初の覆い(アヴァラナ)は、タライローキャ・モーハナ・チャクラです。
私たちは二つめの覆い(アヴァラナ)、サルヴァーシャ・パリプールナ・チャクラに入っていきます。創造物はシュリ・チャクラにおけるトリプティ(三角形の最上位)に存在しています。創造が行われ、その後に最初に起ったものが、欲望あるいは意図(サンカルパ)の起源です。彼女は全ての願い(サルヴァ・アシャ)を成就します。『ラリタ・サハスラナーマ』は、これからアンタル・プージャ(内なる礼拝)に入っていきます。

続く

⇒ラリタ・サハスラナーマ目次
※シュリ・スワミジによる『ラリタ・サハスラナーマ』の詠唱アプリはこちらです。
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