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シュリーマド・バーガヴァタム 第168話

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プージャ、様々な儀式、慈善、苦行、ヴェーダの朗誦や探求、感覚や心の制御、ヨーガの八支則(アシュタンガ・ヨーガ)の実践、主に対する熱心な信愛(バクティ・ヨーガ)、果報を生み出す行為の放棄(サルヴァ・カーマ・サンニャーサ)、ダルマの二種類の道、すなわち、この世の道(プラヴリッティ)と帰還の道(ニヴリッティ)のいずれかの道を旅すること、創造において何が永遠で何がその場限りのものなのかを識別すること(ニティヤ・アニティヤ・ヴァストゥ・ヴィヴェーカ)、絶対なる離欲の実践といった様々な手段によって、吉祥の権化であり、有性(サグナ)かつ無性(ニルグナ)である、自ら光り輝く至高の主を覚ることができるのです。

おお母よ!私は、四種類の生き物、すなわち、アールタ(悩める者)、ジグニャーサ(知識を求める者)、アルタールタ(富を求める者)、ジニャーニ(知識ある者)の全てに適用できる信愛の道(バクティ・ヨーガ)を説明しました。

さらに私は、時間の活動は理解不可能なものですが、存在するものと共存しながら誕生などの変化を実際にもたらす時間の形相(カーラ・スワルーパ)についてもお話ししました。

おお母よ!霊的な無知(アジュニャーナ)によって個別の存在が様々な活動をする理由です。この無知があるがゆえに、人は行動するのです。個別の存在は様々な段階を経験しながら、己の本質を理解することができません。私は、これについてもすでに全て説明しました。

おお母よ、私がこうして伝えてきた叡智は、不道徳な人、愚者、傲慢な人、無関心な人、不可知論者、正しくない人には話してはいけません。彼らは、たとえ説明したとしても理解できません。不正を行う人には、決して話すべきではありません。

この世の楽しみに執着している人、心が肉体的な喜びにある家住者、信仰者ではない人、私の信仰者を嫌悪する人にも、この叡智を伝えてはいけません。

Śraddadhānāya bhaktāya vinītāyānasūyave
Bhūteṣu kṛta-maitrāya śuśrūṣābhiratāya ca
Bahir-jāta-virāgāya śānta-cittāya dīyatām
Nirmatsarāya śucaye yasyāhaṁ preyasāṁ priyaḥ

この叡智を話すべきは、献身奉仕に勤しむ人、謙虚な人、信仰者、他人を妬まない人、全ての生命に対して慈悲深い人、グル・セーヴァ(師への奉仕)を実行したいと欲している人、世俗の活動には無関心な人、純粋な心の持ち主です。心の内も外も純粋な人にも話すべきです。そして、何よりも主である私を愛している人に話すべきです。

Ya idaṁ śṛṇuyād amba śraddhayā puruṣaḥ sakṛt
Yo vābhidhatte mac-cittaḥ sa hy eti padavīṁ ca me

おお母よ!心を完全に私に定め、献身的にこの話を一度でも聞く人、または、この話を人々に語る人は、必ずや解脱という私の至高の世界に到達するでしょう!

第三巻、第三十二章はこれで終わりです。

第三巻、第三十三章です。

この章では、デーヴァフティが息子カピラとして再生してきた至高の主からこの叡智を授けられ、彼女が解脱を達成したことが説明されます。

マイトレーヤ・マハルシは続けました、「おおヴィドゥラよ!カルダマ・マハルシの妻であるデーヴァフティは、恍惚となって、全身を捧げるようにして、自分の息子という姿で顕現した主がこれまでに教えてくれた全てを聞きました。この話を聞いて、彼女の知性を覆っていた無知のベールは完全に取り去られました。

カピラ・マハルシは、プラクリティとプルシャ(物質自然と真我)の叡智を広めたシッダの中でも一番の存在です。デーヴァフティは、カピラ・マハルシにお辞儀して、祈りの言葉を捧げました、

「おおカピラよ!あなたがこの宇宙を帰滅させた水の中で休まれていた時、あなたの蓮華のへその中からブラフマー神が誕生しました。五大元素、感覚器官、知覚器官、生き物は、あなたの中に存在しています。目に見えるあなたの姿は、トリグナ(三属性)の流れに他ならず、宇宙全体を存在させる種です。ブラフマー神は、誕生するとすぐにあなたを瞑想しました。

あなたは、何でも思いの通りになさる御方です。あなたは、行為はなさいません。あなたは、全ての生き物の主であられます。あなたのエネルギーは無限であり、想像を超えています。あなたは、御自身の意志を持たれて、その無限のエネルギーをサットヴァ(純質)、ラジャス(激質)、タマス(暗質)に分けられて、これらを介して、宇宙の創造、維持、破壊という御自身の行為をなさいます。

おお主よ!あなたの子宮は、この創造の全てをはらんでおります。創造した宇宙が帰滅する時、あなたは、幼児の姿で、大きな足の指をしゃぶりながら、バニヤンの葉の上に横たわります。そのような至高の主が、どうして私の子宮に入ってこられることができたのでしょうか?あなたが私のところに誕生されたというのは、何という幸運なのでしょう。

不道徳な人に罪を与え、あなたの命令に従う帰依者を守るために、あなたは、定期的に化身してこられます。例えば、ヴァーラーハの時の化身が創造物に幸福をもたらしたように、この度のあなたの化身でさえも、解脱を強く欲する人たちに真我の叡智を伝えることを意図されておられるのです。

おお主よ!無学で無知な部族の狩人でさえも、ただの一度でも、あなたを思えば、あるいは、一度でも、あなたの御名を唱えたり、あなたに敬意を捧げたりすれば、彼はヴェーダの儀式を数多く行った人と同じくらいに尊敬されるのです」

例えば、話す前や、立ったり、座ったりしている間に、ハレー・クリシュナやジャヤ・グル・ダッタという言葉を発すれば、吉祥な結果がもたらされます。「こんにちは」という代わりに、「ジャヤ・グル・ダッタ」と言ってみるのはどうですか?

プラデュムナーヤ・ナマハ

続く

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