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シュリーマド・バーガヴァタム 第176話

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アチュユターヤ・ナマハ

ナンディは続けました、「ダクシャは、己の肉体を愛するがゆえに、肉体が真我(アートマ)であると見なしています。彼は、この肉体が全てであると考えています。彼は、二元性の感覚で満たされているので、本来の真我のことを忘れてしまったのです。この無知な愚者が、女道楽になってしまいますように!そして、すぐにでも頭が山羊になってしまいますように!

果報を生み出す行為は霊的な無知(アヴィディヤ)を作り出しますが、この愚か者は、それが人生の究極の目標であると考えています。彼は、無知が究極の叡智であると思っているのです。ダクシャはシヴァを侮辱して、呪いをかけましたが、彼に同意した人は皆、輪廻転生のサイクルであるサンサーラの罠にはまってしまいますように!

ヴェーダのカルマ・カーンダと呼ばれる部門(果報を生み出す行為や結果を期待して行う行為を説明しているヴェーダの箇所)は、「結果の偉大さを賞揚する賛歌」という花をつけます。言い換えれば、花の香りのような言葉で綴られている、カルマ・カーンダというヴェーダの詠唱は、果報を生み出す行為を行った結果として得られる天上界のすばらしさや、その他の快適さを称賛しています。実際には、そうした快適さは、ただ心に大きな悲しみをもたらすだけなのですが。

シヴァを馬鹿にした人や、こうした快適さにのめり込むようになった不浄な人は皆、果報を生み出す行為に夢中になって罠にはまってしまいますように!そして、この宇宙の創造における永遠なるものとその場限りのものを識別する力(ニティヤ・アニティヤ・ヴァーストゥ・ヴィヴェーカ)をなくしてしまいますように!

シヴァを馬鹿にしたブラフミンは、食べるべきものと食べてはいけないものを識別する力をなくしてしまいますように!そして、己の胃袋を満たすためだけに儀式を執り行うよう、苦行、学習、献身奉仕を行いますように!

彼らが、富や官能的な快楽、肉体に過剰に夢中になるという罠にはまって、輪廻転生の輪を回り続けていますように!」このように、ナンディは、ダクシャだけでなく、シヴァを馬鹿にしたブラフミン全員に呪いをかけました。

ナンディの呪いを聞いたブリグ・マハルシは、即座に呪いの言葉を放ちました。ヴェーダの代表者から放たれた呪いであれば、逃れることはできません。そして、ブリグ・マハルシは呪いをかけました、

「パーシュパタ・ヴラタ(シヴァ・ヴラタ)に従う人とその弟子は、ヴェーダの規定を否定する無神論者になってしまいますように。彼らは、不浄で、思い違いの、愚か者であり、骨、長い髪、灰を身につけていますように!彼らのパーシュパタ・ヴラタが、肉食、飲酒、その他の陶酔物に夢中になってしまいますように!それが彼らの生活様式になりますように!

ヴェーダは、個人の生活様式だけでなく、社会の生活様式も維持しています。あなた方は、そうしたヴェーダや、ヴェーダに生きる教養あるブラフマナを様々な方法で非難しているのです。つまり、ナンディは、ヴェーダの教義に反する教理の無神論に逃げ込んでいるということです。

Eṣa eva hi lokānāṁ śivaḥ panthāḥ sanātanaḥ
Yaṁ pūrve cānusantasthur yat-pramāṇaṁ janārdanaḥ

永遠なるヴェーダの道は、全世界の繁栄をもたらします!人類に吉祥をもたらします!過去において、我々の長老たちは、そこに心の拠り所を求めてきました。不道徳な人たちを懲らしめるシュリ・ハリは、こうしたヴェーダのダルマの根本的部分を支えています。

ヴェーダは、究極の純潔です!そして、永遠です。気高い存在は、常にヴェーダの道を守ってきました。この純粋なるヴェーダを否定する人は皆、無神論者になって、愚者の主であるルドラを崇拝すべきです。」

シヴァの心は、これらの呪いや仕返しの呪いの言葉を聞いて、かき乱されました。彼は席を立って、集会から立ち去りました。彼の全軍(シヴァ・ガナ)は、彼についていきました。

おおヴィドゥラよ!その後、プラジャーパティは、主の中の主であるシュリ・ハリをなだめるために、千年間、このサトラ・ヤーガを続けました。ヤグニャが完了すると、彼らはガンガーとヤムナー川の合流点で沐浴して、心を清めてからそれぞれの家路につきました。

第四巻、第二章はこれで終わりです。
第四巻、第三章です。

この章は、父親のダクシャが執り行っているヤグニャに出席するため、夫に許可を求めているサティ・デーヴィと、何とか彼女を思いとどまらせようとしているシヴァについて描かれています。

マイトレーヤ・マハルシは言いました、「おおヴィドゥラよ、幾年月も経ちましたが、義理の父であるダクシャと義理の息子のシヴァの対立は続きました。ある日のこと、ブラフマーは、ダクシャをプラジャーパティ全員のリーダーに任命して、敬意を表しました。これによって、ダクシャは、すっかりうぬぼれてしまいました。

この権力を得たダクシャは傲慢になって、ブラフマ・ニシュタ(ブラフマンの中に確立された人)の全員を非難しました。そして、ヴァージャペーヤ・ヤーガを執り行い始めました。その後、彼は、ブリハスパティ・サヴァという、もう一つのヤグニャを始めました。

至高の聖者、ブラフマ・リシ、デーヴァ・リシ、祖先たちが配偶者を伴って、このヤグニャに参加しました。彼らはこの吉祥なる儀式に参加して、ダクシャからの贈り物を喜んで受け取りました。

シヴァの妻であり、ダクシャの娘であるサティ・デーヴィは、ガンダルヴァや半神半人が彼女の父親のヤグニャの偉大さや豪華さを称賛しながら空を飛んでいる様子を耳にしました。彼らは、このヤグニャのことを事細かに話し合っていました。

彼女は、あらゆる方面から人々が飛空艇に乗ってやってきては、ヤグニャに出席するのを目にしました。半神半人の妻たちは、高価なサリーや、すばらしい装飾品、きらめく耳飾りを身につけて、美しく着飾っていました。彼女たちは、夫と楽しくおしゃべりをして、繊細なかわいらしい目であたりを眺めながら、ヤグニャに参加するために夢中になって空を移動していました。

サティ・デーヴィは、彼女の家の近くの上空で起こっている、この騒動に気づきました。そして、気持ちを高ぶらせて、シヴァに近寄っていくと、このように言いました、

「おお主よ!あなたの義理の父親のダクシャは、盛大なヤグニャを執り行っています。あなたが認めてくださるならば、私たちは、このヤグニャに参加することができます。たくさんの神々が、ヤグニャに出席するために夢中になって空を移動しています。空で起こっているこの騒動をご覧になってください、彼らは飛空艇で飛んでいるのですよ。きっと、私の姉妹は夫同伴でヤグニャを見に行って、親戚と会っていることでしょう。私も、あなたと一緒にヤグニャに参加したいと思っています。そして、両親がくれる贈り物を受け取りたいのです。」

アチュユターヤ・ナマハ

続く

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