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シュリーマド・バーガヴァタム 第178話

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シヴァは続けました、「完全に感覚を内側へ引き込み、心がその本来の姿に溶け込む時にのみ、この主を内なる真我として知ることができる。よって、主はアドクシャージャだ。私は、心の中でそのような主に敬礼し礼拝する。

ダクシャはあなたに肉体を与えてくれた父親だが、今、彼は憎悪の感情に満ちている。そのため、この時点においては、彼にもその出席者にも会う価値はない。

私はプラジャーパティたちが執り行ったヤグニャを訪ねたが、私には何の落ち度もなかったにもかかわらず、ダクシャは私を責めて侮辱した。もし私の願いに反してあなたがそこに行くならば、あなたにとって、それは吉祥なことではない。尊敬に値する人が友人、知人、親類から侮辱されたならば、それは死に等しいことだ」

第四巻、第三章はこれで終わりです。
第四巻、第四章です。

この章では、夫の願いに反してヤグニャに出席するサティデーヴィや、彼女の父親が彼女に対して積み上げる侮辱、肉体を放棄するためにヨーガの火の中に入っていくサティが、描かれています。

マイトレーヤ・マハルシは続けました、「どのような催事でも、招待されていないのに出向くのは、良くないことですね?自尊心のある人にとって、無礼は死に等しいと彼女に注意した後、シヴァは黙っていました。彼女が儀式に参加するしないに関わらず、彼女の肉体の滅亡は差し迫っていました。このため、彼は、決定的な指示は何も与えませんでした。彼は、ただ単に、儀式に参加すれば、彼女自身が侮辱されることになるだろうと注意するのに留めました。

サティデーヴィの心は、途方に暮れていました。一方では、彼女は、親戚に会いたいと非常に強く願っていました。その一方で、夫の願いを無視する罪によって苦悩するだろうという恐怖に苦しんでいました。彼女は揺れ動き、決断を下すことができませんでした。彼女は、夫から離れたくなかったし、儀式への参加を慎む気もありませんでした。そして、この問題をどのように解決したらよいのか分からず、行ったり来たりしていました。

近しい、親愛なる人たちに再会するという願いが削がれ、彼女の心はすっかり動揺していました。抑えきれないほどの悲しみの中で、さめざめと泣いてしまいました。親戚には会えないと思うと、彼女の体は苦しみ、かすかに震えてしまうのでした。彼女は、彼を燃やしてしまうのではないかという目つきをして、比肩するものがない主シヴァを見つめました。

シヴァが出かけることを許してくれない怒りのために、また、彼の願いに反して出かけることもできないという悲しみのために、彼女の心は深く苦しんでいました。そして、とうとう、深いため息をついて、シヴァから離れると、両親の家に向かって出発してしまいました。

シヴァは、高貴な存在たち全てから深く愛されていました。彼は最高の愛から、彼の半身をサティデーヴィに与えていました。しかし、これは女性によくあることですが、彼女は愛と愛情でいっぱいになってしまい、知性を失って、シヴァのもとを去ってしまったのです。

シヴァの従者のマニマーンタとマーダは、サティが一人で急いで歩いているのに気が付きました。彼らはすぐに全軍を伴って彼女についていきました。たくさんのヤクシャが一緒でした。ナンディが、この全軍を率いていました。

彼らはシヴァの従者であったため、いかなる恐れや悲しみからも解放されていました。それでも、悲しみに沈んでいる彼らの母サティデーヴィの姿を見ると、彼らは皆、悲しみに負けてしまいました。彼らは、雄牛ナンディの背中に彼女を乗せました。彼女を励ますために、彼らは彼女に鳥、蓮の花、ボール等を渡しました。また、花輪や装飾のための鏡も渡しました。そして、彼女の頭に白い傘を差しました。ドラム、コンチェ、ラッパ等の楽器が鳴り響いて、行列は本当に豪華でした。このようにして、彼らはダクシャのところへ行進していきました。

ダクシャが儀式を執り行っているホールからはヴェーダの朗誦が大きく鳴り響き、空に届くほどでした。その儀式の会場では、学者たちが、聖典の指示するところについて論議を展開していました。会場の至る所に、土、鉄、金、ガラスでできたヤグニャの皿や壺がありました。サティデーヴィは、ヴェーダの学者、神々、卓越したマハリシでいっぱいのヤグニャの会場に入っていきました。

彼女が到着すると、ダクシャは、彼女を丁重に歓迎せずに侮辱しました。頭を上げて、彼女を見ることすらありませんでした。彼女の母親と姉妹を除いては、ヤグニャの会場に集った人たちも皆、彼女を歓迎しませんでした。彼らは、彼女に相当する敬意を払いませんでした。ダクシャを恐れて、彼らは皆、沈黙したままでした。

彼女の母親と姉妹は、彼女が到着すると、この上なく喜びました。彼女たちの目には、喜びの涙が溢れていました。そして、流れ出る愛のために声をつまらせていました。姉妹は皆、前に出てきて彼女を温かく歓迎しました。そして、愛情深く、彼女の健康を尋ねました。彼女たちは、優しくサティデーヴィを招き入れて、快適な椅子に座るように勧めました。

しかし、父親が彼女を歓迎しなかったため、サティは侮辱されたように感じていました。彼女は、姉妹から勧められた席に座ることを拒否しました。さらに、そのヤグニャには、彼女の夫であるルドラに渡される儀式の供物がなかったのです。こうして実際に、彼女は父親が夫のシヴァを侮辱しているのを目の当たりにしたのでした。

これによって彼女の怒りは際限なく膨れ上がり、止めることはできませんでした。激しい怒りのために、世界中が焼き尽くされてしまうのではないかと思うほどでした。

シヴァの従者であるプラマタ・ガナたちは、彼女が怒っているのを見ると、立ち上がって攻撃しようとしました。しかし、彼女は、鋭い視線をやって彼らを制しました。そして今度は、鋭い怒りの目で、父親を見つめました。彼女の父親は、まるで己が最も至高なる存在であるかのように、非常に尊大な態度で傲慢に振舞っていました。

アチュターヤ・ナマハ

続く

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