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シュリーマド・バーガヴァタム 第181話

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第四巻、第五章です。

この章では、シヴァが、サティデーヴィが生命を絶ったことを知って、怒りをあらわにします。ヴィーラバドラの誕生、破壊されるダクシャのヤグニャ、ダクシャの死が描写されています。

マイトレーヤ・マハルシは続けました。「サティデーヴィはダクシャによる侮辱の結果、命を放棄しました。リブという神々は、シヴァの従者全員がそこから追い出されたことを確かめました。ナーラダからこれを聞いたシヴァは、怒り狂いました。

彼は長い髪をほどきました。そして、怒りで下唇を噛んで、とても恐ろしい形相になりました。かつてダクシャに非難された時、シヴァはダクシャの過ちを許したかのように平静を保っていました。彼は非難でさえも、また別の形の祈りの賛歌のように見ていたのです。

しかし今、サティが彼のために己の生命を犠牲にしたことを知って、彼は途方に暮れました。彼女がいなくなったという事実が深い苦悶を引き起こして、激しく怒ったのです。この怒りの中、彼は髪をほどきました。そして、怒り狂いながら、火のように光っている髪の毛から一束を引き抜きました。それは稲妻のような光を放っていました。そして、彼は猛然と笑い、狂人の如く狂暴な音を立てて、髪の毛の束を地面に投げつけました。

するとその時、その髪の毛の中から、一人の男が姿を現しました。彼は非常に背が高く、大きな体をしていました。空に届きそうなくらいの巨体でした。彼には千本の腕がありました。また、三つの目があって、その各々が太陽のように燃えていました。そして、恐ろしい歯をしていて、髪の毛は燃えているようでした。

彼は頭蓋骨の首飾りをつけていました。手には様々な種類の武器を持っていました。この恐ろしい男は、稲妻のように光っていました。

Taṁ kiṁ karomīti guṇam tam āha baddhāñjaliṁ bhagavān bhūta-nāthaḥ
Dakṣaṁ sa-yajñaṁ jahi mad-bhaṭānāṁ tvam agraṇī rudra bhaṭāṁśako me

彼は合掌して、恭しくシヴァに尋ねました、「私にできることがあれば、どうぞお命じください。」そして、シヴァは命令を下して言いました、「おお恐ろしい男よ!おお至高の戦士よ!我が一部から顕現した汝は、我が軍を統べる者なり。ダクシャのヤグニャが行われている場所に行け。そして、彼を殺して、ヤグニャを破壊してくるのだ。」

このようにして誕生したヴィーラバドラという男は、仰々しくシヴァの回りをぐるりと回りました。ヴィーラバドラはシヴァのエネルギーから生まれたので、彼には、誰も彼のスピードを止めることはできないという信念と最強の敵でさえも打ち負かせるという自信がありました。そして、意気揚々とダクシャのヤグニャに向かって行進していきました。

足につけたアンクレットは、雷のような音を立てていました。シヴァの従者は彼についていき、大声で叫びました。ヴィーラバドラは、ライオンのように暴力的な声を出して叫びました。そして、宇宙のあらゆる生き物を殺すことができる悪魔カーラヤヴァーナでさえも滅亡させ得る三叉の矛を手に持って、稲妻のようなスピードで進んでいきました。

ヤグニャの会場にいたダクシャ、司祭、ブラフミン、集まった客人とその妻たちは、北の方角から巨大な黒い砂塵が近づいてくるのを目にしました。彼らは不思議に思って言いました、「急に暗くなって、どうしたのだろう?つむじ風も吹いていないのに、この砂塵はどこから上がってきたのだろう?

邪悪な者を懲らしめるバリ王が統治しているのだから、武装強盗が襲ってくることはない。牛が動いてできた砂塵でもなさそうだな。この世が今まさに崩壊しようとしているのだろうか?」そこにいた全員が、不安に駆られました。

心が動揺したダクシャの妻プラスーティとそばにいた女性たちは、言いました、「ダクシャ・プラジャーパティは、潔白な無実の娘サティデーヴィを侮辱しました。彼は、彼の他の娘たちが事の始終を見ていることにすら気を留めませんでした。この砂塵は、この恐ろしい罪の懲罰です。

滅亡(プララヤ)の時、パラマ・シヴァは、髪をほどき、鋭い三叉の矛を手に持って、無慈悲な不徳の王たちを突き刺します。その時、彼は狂人の如く激しく笑います。その狂人の如き笑い声を聞くと、全ての方角が激しく震えあがります。彼は様々な武器を手に持って、狂ったように踊るのです。

彼の眉毛は、激しい怒りのために一文字になります。そして、宇宙に浮かぶ惑星や星々を恐ろしい歯で嚙み散らすのです。こうして激しく踊りながら、創造した全てを破壊します。このように力強い主シヴァの忍耐力を試して憤慨させたダクシャ・プラジャーパティが、繁栄することはありましょうか?

主ブラフマーでさえも、主シヴァを怒らせたならば、吉祥を得ることはできません。このダクシャは、聖者の身なりはしていますが、実のところ、罪人です」と、彼女たちは言いました。

集会の出席者は皆、困惑して、自分たちに向かって落ちてくる巨大な暗闇の球をじっと見つめていました。その時、何千もの不吉な兆候が、大地、上空、宇宙全体に現れました。

彼らが見守る中、シヴァの従者の大群が様々な種類の武器を手にして、盛大なヤグニャを妨害しに会場に突入してきました。その大群の中には、醜い小人、茶色い顔をした者、金色の顔をした者、ワニの顔をした者、ワニの腹をした者、奇妙な姿をした様々な者がいました。彼らは、荒れ狂ったように会場を走り抜けていきました。

Kecid babhañjuḥ prāg-vaṁśaṁ patnī-śālāṁ tathāpare
Sada āgnīdhra-śālāṁ ca tad-vihāraṁ mahānasam

ジャナルダナーヤ・ナマハ

続く

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