言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第182話

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彼らの中には、儀式のパンダル(特設テント)を支えている柱を引き倒す者もいました。ホーマの実施者の妻たちが休息している建物を壊す者もいました。また、儀式のメインホールを壊す者もいたし、台所や、ホーマの実施者が座っている建物を壊す者もいました。

ホーマの火炉を壊す者もいれば、ヤグニャで使用する器を壊す者もいました。ホーマの火炉に小便する者もいました。会場に結んであるロープを切る者もいれば、聖者たちにいたずらする者もいました。聖者の妻たちを脅かす者もいました。また、逃げていく神々を追いかけて、放り投げてしまう者もいました。

マニマーンは、ブリグ・マハルシを捕まえました。そして、ヴィーラバドラはダクシャ・プラジャーパティを、チャンデーシャはプーシャ・デヴァータを、ナンディはバガ神を捕まえました。彼らは、無情にも放り投げられてしまいました。この動乱を目撃していた祭司、神々、客人たちは、可能な限り迅速にその場から逃げていきました。彼らは、色々な方向に散っていきました。

シヴァの従者たちは彼らを追いかけて、たくさんの石を投げつけて怪我をさせました。猫を捕まえるのと同じくらい簡単に、ヴィーラバドラは、ヤグニャの儀式を執り行っているブリグ・マハルシを捕まえました。

かつてダクシャ・プラジャーパティがシヴァを侮辱していた時、ブリグ・マハルシは、口ひげとあごひげをおどけてとかしながら、小馬鹿にしたようにシヴァを笑っていました。そのため、今、ヴィーラバドラは、彼のあごひげと口ひげを切り落としてしまいました。

ダクシャ・プラジャーパティがシヴァに呪いをかけていた時、バガ神は眉毛を動かして、ダクシャをけしかけていました。そのため、ヴィーラバドラは、バガに放り投げて、彼の目をくり抜いてしまいました。

シヴァが侮辱されていた時、プーシャ神は、歯を見せて皮肉な様子で笑っていました。バララーマがカーリンガ王の歯を折ったのと同じくらい簡単に、ヴィーラバドラは、プーシャ神の歯をへし折ってしまいました。

三つ目の怪力ヴィーラバドラは、全力でダクシャを地面に叩きつけました。それから、足でダクシャの胸を蹴りました。そして、ダクシャの頭を剣で切り落とそうとしました。しかし、うまくいきませんでした。

それから、ヴィーラバドラは、マントラで強められた武器でダクシャを殺そうとしました。それでも、彼は失敗してしまいました。彼は、何度もダクシャを殺そうとしましたが、失敗し続けました。彼は、ダクシャの肌を傷つけることすらできませんでした。

ヴィーラバドラは、ダクシャを殺せないことに困惑し、深く考え始めました。「私は、ここで無慈悲にもたくさんの人たちを打ち負かしてきた。シヴァが侮辱されているのを楽しそうに見ている人たちの目をくり抜いた。シヴァについての不吉な言葉を聞いた人たちの耳を切り落とした。そして、ここにいるその他大勢の人たちにひどいことをした。しかし、私は、このダクシャを殺すことができない。どうしてなのか?どうすれば良いのか?」

閃光のように突然、新しい考えがヴィーラバドラに浮かびました。ヤグニャの儀式では、それを執り行う人が、本当の意味での生贄の動物です。彼は、生贄の動物が殺される道具を目にしました。彼はこの武器を使って、生贄の動物のようにダクシャの首を切ることを決心しました。稲妻のようなスピードで、彼はこの武器でダクシャの首を切りました。

これを見ていた亡霊や幽霊等、シヴァの従者たちは、ヴィーラバドラを取り囲んで、楽しそうに踊り始めました。彼らは、勝利のスローガンを叫び始めました。しかし、ダクシャの家族は、彼の死に対して大きな声を上げて泣き始めました。

ヴィーラバドラは、それでも怒りがおさまらず、ダクシャの頭を取り上げると、儀式用の火炉の南側にそれを投げ入れてしまいました。彼は生贄のホールの残りの部分を破壊して、そして、己の任務を完了させると、カイラーサへ向かって出発しました。

第四巻、第五章はこれで終わりです。
第四巻、第六章です。

この章では、ブラフマーと神々がカイラーサに行って、ダクシャと彼の仲間たちの幸福を求める様子や、彼らがシヴァをなだめる様子が描かれています。

マイトレーヤ・マハルシはヴィドゥラに言いました、「神々と司祭たちは、シヴァの従者の手で大敗を喫しました。三叉の矛、剣、槍、土矛、こん棒、鉄の槌で打たれたため、彼らは体中の骨が折れてしまいました。彼らは恐れと痛みのためにガタガタと震え、大声を上げました。そして、できる限り早く走って主ブラフマーの方へ行くと、何が起こったのか、全てを話しました。

主シュリマン・ナーラーヤナと主ブラフマーは、ダクシャのヤグニャが破壊されたことをすでに知っていました。そのため、彼らは、ヤグニャには参加しませんでした。ブラフマーは彼に祈る人たちに呼びかけて、言いました、

「シヴァの光は、卓越しています。ダクシャもすばらしい光を放っていますが、彼はシヴァに対して重大な過ちを犯しました。マハートマの行為に腹を立てたとしても、私たちは決して彼らを攻撃してはいけません。この場合、シヴァには、事実、何の落ち度もありませんでしたが、ダクシャは彼を攻撃したのです。ゆえに、彼の過ちは許されるものではありません。ですから、たとえ努力したとしても、ダクシャも彼の家族も、吉祥なるものを手にすることはできないのです。それは不可能です。

それでは十分ではないかのように、彼はサティデーヴィを侮辱しました。彼女が火の中で燃えているのを見た時でさえも、彼は彼女を引き留めようとしませんでした。集った人たちは皆、シヴァに対する侮辱を熱心に聞いていた罪人です。中にはそれを楽しんでいる者もいました。このように、その場に出席していた人は皆、シヴァに対する非難を見て、聞いて、楽しんでいたのですから、罰を受けなければなりません!

シヴァにはヤグニャの供物の分け前があります。たとえシヴァが出席していなかったとしても、彼の分け前は用意されていなければなりません。しかしながら、邪悪な心根のために、あなたは彼にヤグニャの供物を与えませんでした。この過ちは絶対に許されません。

それでも、心配しないでください。完全に純粋な心で、彼の御足を求めてください。主シヴァは、彼に救いを求める者に即座に祝福を与えてくれます。もしダクシャのヤグニャが元に戻って、首尾よく完了すべきだと心から願うならば、直ちにシヴァを訪ねて、許しを求めてください。あなたの過ちのために、彼は愛するサティデーヴィと別れることになったのですから。

ジャナルダナーヤ・ナマハ

続く

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