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シュリーマド・バーガヴァタム 第186話

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Eṣa te rudra bhāgo ’stu yad-ucchiṣṭo ’dhvarasya vai
Yajñas te rudra bhāgena kalpatām adya yajña-han

「おおルドラよ!ヤグニャが終わったら、残っている全てがあなたのものになりますように!それがあなたの分け前となりますように。このヤグニャが、あなたの分け前の供物で完了しますように。」このように、ブラフマーはルドラに祈りました。

第四巻、第六章はこれで終わりです。
第四巻、第七章です。

この章では、ダクシャ、シヴァ、その他の神々が祈りを捧げると、マハーヴィシュヌがヤグニャの会場に現れます。主に祝福されて、ダクシャはヤグニャを再開します。

マイトレーヤ・マハルシは続けました、「おおヴィドゥラよ!自ら創造された主ブラフマーの祈りを聞くと、シヴァは喜ばれました。楽しそうに笑いながら、彼は答えました、

「おお主ブラフマーよ!幻惑の力(マーヤー)に影響されて、ダクシャたちは識別力を失いました。私は彼らの過ちを重大な攻撃とは思っていません。それでも、私は、適切な時期に彼らの過ちを罰しました。

この懲罰のために、ダクシャ・プラジャーパティの頭は切り落とされて、火炉に投げ込まれました。今後、彼は山羊の頭を持つことになるでしょう。バガ神は目を失いましたが、今後は、ミトラ神の目を通して供犠の分け前を見ることになるでしょう。

プーシャ神は、彼のヤジャマニ(供犠を実施するパトロン)の歯を通して、小麦粉で出来た食べ物を噛んだり、食べたりすることになるでしょう。神々は、私にヤグニャの残りの全てを捧げました。ですから、怪我した骨は全て癒されて、以前と同じくらいにしっかりするしょう。

手を失った司祭たちは、アシュウィニ神の手とプーシャ神の腕を通して、働かなければならないでしょう。口髭と顎鬚を失ったブリグ・マハルシは、今後は山羊の髭を生やすことになるでしょう」と言って、シヴァは彼らに祝福を与えました。

この言葉を聞いた神々は、大変喜びました。彼らはお恵みを与えてくれる主シヴァを称賛し、感謝しました。彼らはシヴァをヤグニャに招待しました。ブラフマーとシヴァを伴って、神々とマハルシたちは、ダクシャのヤグニャが行われていた場所に戻り、シヴァが指示した通りに供犠を完了しました。

生贄となった山羊の頭は、頭がなかったダクシャの体につけられました。シヴァは、山羊の頭をしたダクシャを慈悲の眼差しで見つめました。眠りから目覚めるのと同じくらいに早く、ダクシャは生き返りました。彼は目を開けると、シヴァが目の前に立っているのを見ました。

以前、ダクシャの心は、シヴァへの憎悪のため汚れていました。しかし、今は、シヴァの慈悲深い眼差しを受け止め、また、生還してすぐにシヴァのダルシャンを受けたために、その心は完全に浄化されていました。秋の澄んだ湖の水のように、ダクシャの心は純潔に輝いていました。

彼はシヴァの栄光を称えたいと思いましたが、突如、もうこの世にはいない娘のサティデーヴィのことを思い出しました。このため、彼の心は愛情と興奮に飲み込まれてしまいました。彼は大泣きして、話すこともできませんでした。

ダクシャは熟達した学者ではありましたが、彼の心は愛や愛情に負けてしまいました。大変な思いをして、彼は心を制御しました。完全なる奉仕の気持ちで、彼は祈りました、

「おお主シヴァよ、私はあなたを侮辱しました。私は罪人です。それでも、あなたは、最初に罪という形で私を祝福してくださいました。こうして、あなたは私を浄化してくださったのです。私を生き返らせることによって、あなたは、もう一度、私を祝福してくださいました。このように、あなたは、二度も私に無限なる祝福をくださいました。おお主よ、あなたの行為は、この上なくすばらしいものです。

あなたもシュリハリも、この最悪の役立たずのブラフミンを軽蔑すらしません。これが事実であるならば、あなたは、ヤグニャに対して真剣な思いで誓いを立てた人を軽蔑するということがあるのでしょうか?それは不可能です。

おおパラメーシュワラよ!あなたは偏在する御方です。この宇宙の創造の始まりの時、あなたはヴェーダと叡知の保護を意図されて、ブラフマーとして顕現されました。その御顔から、あなたはブラフミンを創造されました。禁欲行為につながる訓練法を固く守って、苦行と叡知の道を進むことによって、ブラフミンはヴェーダを保護してきました。ですから、彼らが苦境にある時には、あなたは彼らのところへ急ぎ、守ってくださるのです。

牛飼いは棒を使って、道に迷う牛の動きを誘導します。それによって、彼は牛を守っていることを確認します。同様に、あなたは邪悪な者たちを罰します。懲罰という形をとって、あなたは、実際には彼らを確実に保護しているのです。こうすることによって、あなたは、確実にヴェーダの規則を守られるのです。あなたが、私のような者に与えられた懲罰は、私には恩恵であり、保護なのです!

私は、あなたの神聖な評判を知らない、無知な愚か者です。あのように人が大勢いる場所で、私は矢のように突き刺さる厳しい言葉を発して、あなたを侮辱しました。おお主よ、あなたは慈悲の象徴のような御方であり、それらを真剣には取りませんでした。あなたは、この上なく尊敬に値する御方です。あなたは、慈悲の眼差しで私を救ってくださいました。私には、あなたを満足させ、喜ばせる力はありません。しかし、あなたは、私をこの上なく祝福してくださいました。

おお主よ、あなたの非常に寛大な御心で、そして、あなたのご意志で、どうか満足してください、私にはあなたを喜ばす力はないのです。」このように、ダクシャ・プラジャーパティは、犯した罪に対してシヴァの許しを求めました。

彼は、過去の行為を後悔していました。彼は、その過程で娘を失ったことを深く悲しんでいました。彼は、主がヤグニャの破壊という懲罰を与えて、実際には慈悲深くあられたことを理解しました。主はダクシャの過ちを罰した後、彼を生き返らせてヤグニャを継続させました。主の恩寵でヤグニャを完了して、規定の義務を守るという彼の願いは叶えられたのです。これに対して、主の恩寵は無限でした。それは至高のものでした。ですから、ダクシャは主に深く感謝したのです。

ハライェー・ナマハ

続く

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