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シュリーマド・バーガヴァタム 第187話

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その後、ダクシャは主ブラフマーに許可を求めて、ヤグニャの火を元に戻しました。そして、司祭や聖者たちと共に席に着くと、残りの儀式を完了しました。

ヴィーラバドラ等の戦士たちが、儀式が行われる会場と火を破壊していたため、ヤグニャは不浄なものになっていました。ヤグニャに清浄さを取り戻し、何の支障もなく完了することを確実にするために、ブラフミンたちは三つのプローダシャの器(パートラ)を用意しました。儀式を完了して、規定通りに供物を提供するために、彼らはシュリ・マハーヴィシュヌを礼拝しました。

司祭長であるブリグ・マハルシが奉納物を抱えている間、ヤグニャの実行者であるダクシャは、純粋な内なる心でシュリ・マハーヴィシュヌを瞑想しました。

するとすぐに、至高の主であるシュリハリがそこに顕現しました。彼は、ブルハトとラターンタラを両翼に持つサーマ・ヴェーダのようなガルダの背中に乗っていました。

主が到着すると、十方向が光り輝きました。この光輝を前にすると、ブラフマー等の神々は、艶もなく色あせて見えました。

至高の主は、黒い肌、金色のウェストバンド、腰に巻いた金色がかった黄色のシルクの衣類、そして、太陽のようにまばゆい王冠を身につけて、鮮やかに輝いていました。黒蜂のような巻き毛ときらめき輝く耳飾りが、主の御顔を美しく飾っていました。

八本の手は金色の装飾物で飾られており、巻貝、蓮、円盤、弓、矢、剣、矛、盾を持っていました。これらの武器を持っていると、まるで主は急いで彼の信者を救いに行くかのように見えました。これらの武器を手に持っている主は、花が咲いている巨大な木のようでした。

胸に女神ラクシュミーを抱いて、そして、ヴァナマーラの長い花輪を身につけ、主は神々しく見えました。魅力的な笑みと優しい眼差しを投げかけて、彼は無限の愛を示して、全世界を幸福にしていました。ヴィンジャーマラの白い扇子は、彼のどちらかの側にあって、高貴な白鳥のように見えました。頭上の美しい白い傘は、美しい満月のようでした。これら全ての装飾物のため、彼はこの上なく美しく見えました。

ブラフマー、シヴァ、インドラ、その他の全ての神々、マハリシ、司祭、集会の客人は、至高の主を見ると、即座に立ち上がって敬意のお辞儀をしました。主の至高の光輝を前にすると、神々は皆、色あせて光を失っているように見えました。神々は、目の前に神聖な吉祥なる姿を見て、催眠術にかかったようにうっとりとして、言葉が出なくなってしまいました。緊張しながら素早く、彼らは頭の上で合掌して、地面に倒れてひれ伏しました。

シュリハリは至高の本質であり、いかなる明確かつ決定的な証拠でも理解することはできません!彼はそれら全てを超越しているのです!至高の本質が目の前に現れると、神々は皆、起立して恭しく彼を礼拝しました!

至高の主の神々しい超越的な栄光は、ブラフマーのような神々の理解を超えています。主の美しさや栄光は、心では理解できません。それでも、慈悲深い主は彼の信奉者をご自身の子供のように扱ってくださるので、信者の前に顕現してダルシャンで祝福してくださいます。それが主の恩寵なのです!この愛のとりこになって、各々が己の能力と理解力に応じて、主を称賛しました。

集会の客人の各々は、己の心にある感情、至高の本質に対する理解力のレベル、その時点での主に対する認識の仕方に応じて、主を称賛しました。

主が顕現される時はいつでも、信奉者は清潔で美しいプージャーのお皿に必要となる全てを用意して主に差し上げます。そして、主はそれを受け取られます。同様に、ダクシャは純粋な集中力を持って主を瞑想しました。そして、主は祈りを受け取られました。

主は、従者、ナンダ、サナンダを伴っていました。ダクシャ・プラジャーパティは合掌して、全託の気持ちを込めて次のように祈りました、

「純粋な意識(アートマ・チャイタニヤ)においては、あらゆるものが輝いています。しかし、明るく照らされた物体の徳と罪は、純粋な意識に影響を与えることはできません。このため、それは完全に純粋です。二つというものはありません。恐れもありません。

この意識の中には、覚醒、夢見、熟睡という三つの状態が存在していますが、それはこの三つの状態を超越しています。そのような純粋な意識自体が、御身の姿であられるのです!

おお主よ、あなたは何にも束縛されず、幻想(マーヤー)の範疇を超越しておられます。あなたは叡智の権化であり、永遠に本来の御身のままであられます。しかし、あなたの幻想の力のために、あなたは人間の形をとって、不浄であるかのように見えるのです。」

それから、司祭たちは次のように主に祈りました、

Tattvaṁ na te vayam anañjana rudra-śāpāt
Karmaṇy avagraha-dhiyo bhagavan vidāmaḥ
Dharmopalakṣaṇam idaṁ trivṛd adhvarākhyaṁ
Jñātaṁ yad-artham adhidaivam ado vyavasthāḥ

おお主よ!あなたは様々な生き物の中におわす真我(アートマ)です。それでいて、様々な肉体が犯す罪は、あなたに触れることはできません。ナンディの呪いのために、私たちの心は絶えず果報を生み出す行為に関心を寄せており、あなたの真の姿を理解することができません。

ヤグニャは人がダルマの道を歩むように規定するものであり、三つのヴェーダの全てにおいて説明されていますが、それがあなたのお姿です。あなたは、インドラやその他の神々の姿をして顕現されます。神々やそれらの規律があなたと共に顕現して、ヤグニャが首尾よく完了することを確実にするのです。」

そこに集った人たちは祈りました、「おお主よ、あなたは、私たち一人一人を守護してくださいます!無知な愚か者は、サンサーラ・マールガの道を歩んでいます。つまり、彼らは生と死を繰り返す輪廻転生を続けているのです。この道では、死という狂暴な蛇に絶えず追いかけられても、誰も救ってくれる人はいません。

輪廻転生の道では、霊的無知(アヴィディヤ)、私という感覚(アハンカーラ)、好き嫌い(ラーガ・ドヴェーシャ)、死の恐怖(アビニヴェーシャ)という苦悩が、乗り越えることができない巨大な障害になっているのです。

シュリークリシャナーヤ・ナマハ

続く

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