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シュリーマド・バーガヴァタム 第190話

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それぞれの祈りの中に隠されている深遠な本質を理解してください。

主インドラは祈りました。「おお不滅の主よ!おおシュリハリよ!あなたはこの御姿で世界を支配しています。あなたは不死身です。この宇宙にある全てと同じく、あなたもまた崩壊します。しかし、あなたは崩壊を超越しているというのが真理です。

あなたは八本の手に武器を持って、神々を軽蔑する悪魔を退治しています。あなたのその超越的な御姿は、目や心を喜ばせてくれます。」彼はこのように主の完璧な御姿を称賛しました。

司祭の妻たちは祈りました、「おおパドマナーバよ!あなたはヤグニャの権化です!ブラフマーがヤグニャを創造したので、こうしてあなたを崇拝できたのです。ダクシャは、そのヤグニャをひとつ始めることにしました。しかし、彼の怒りはヤグニャの障害となりました。シヴァはダクシャの態度に怒って、ヤグニャを破壊しました。こうした理由から、この儀式の会場で行われていたことは全て台無しになってしまいました。今や、ここは火葬場のようです。おお主よ、どうか、あなたの蓮華の目で儀式の会場を一瞥してください。そして、この場を浄化してください。」

Ananvitaṁ te bhagavan viceṣṭitaṁ
Yad ātmanā carasi hi karma nājyase
Vibhūtaye yata upasedur īśvarīṁ
Na manyate svayam anuvartatīṁ bhavan

おお至高の主よ!あなたの栄光は無比であり、すばらしいものです!あなたは身体という媒体を使って、絶えず行為に没頭しつつも、「自分」が行為しているという感覚を持ちません。また、いかなる行為の結果を期待することもありません。あなたは、御身がなされることに無執着です。

人は富を求めて、女神ラクシュミーを崇拝します。その女神ラクシュミーは、どんな時でもあなたについていきます。それでもあなたは、富にも女神ラクシュミーにも無執着です。あなたには、彼女の夫であるという自負もありません。」

シッダたちは祈りました。「おお主よ、巨大な象のような心を結び付けることは不可能です。おそらく象を縛り付けることはできるでしょうが、この心を制御することはできません。心は霊的無知(アヴィディヤ)、自我意識、好き嫌い、死の恐怖という苦悩に苦しんでおり、そのため、落ち着きません。心は欲望の実現に向けて、過剰に駆り立てられています。そして永遠に、睡眠、飲食、あらゆる種類の物質的贅沢や慰めを享受することを望んでいます。美味しい食事を楽しみたいと思っています。欲望と怒りを愛しています。あらゆる形の富を求めています。無数の不動産を所有したいと思っています。そうした欲望に心が覆われている時には、これを制御して結び付けることはできません。

大規模な森林火災に苦しむと、象は喉が渇いてきます。そして川から離れることを拒んで、川の流れに気持ちよくなって動きません。同様に、おお主よ、私たちの心はあなたの神聖な物語という川に気持ちよく浸っています。あなたのお話には力があるので、私たちの心は強くなり、不浄なものに苦しめられなくなるのです。

今、私たちの心は、しっかりとあなたに結び付いています。ですから、転落の可能性という恐怖から放免されています。私たちは幸福で満足しているため、問題や困難を思い出すことはできません。あなたの楽しいお話を聞くことに夢中になって、世間のことや様々な世俗の問題を忘れています。これが、あなたの蓮華の御足に庇護を求める功徳なのです。

神の甘露を味わった人は、他の味を楽しむことはできません。同様に、あなたの御足に全託した人は、いかなる世俗の問題も思い出すことはできません。

この段階に到達するには、まずは、一生懸命に努力しなければなりません。常に主の御足を思い出すようにしなければなりません!神に結びつけば結びつくほど、世俗の記憶や痛みは軽減していくことでしょう」

ケーシャヴァーヤ・ナマハ

続く

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