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シュリーマド・バーガヴァタム 第199話

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ドゥルヴァは、純粋意識として存在するシュリハリを統合意識の感覚で瞑想しました。彼は感覚器官を使って、生命力の動きを止めました。ドゥルヴァは純粋意識との統合を達成していたので、彼が生命力の動きを止めた時、守護神を含め、この宇宙に創造された全存在が、息を詰まらせてしまいました。彼らは息ができずに、休めなくなってしまいました。デーヴァタたち(神々)は即座に主シュリハリに祈り、救いを求めました。

「おお主よ、動不動の全創造物の呼吸が止まってしまいました。私たちは今までこのような状態に遭遇したことはありません!どうか、私たちをこの苦しみから救ってください。私たちは御身に救いを求めます。」

彼らの祈りを聞いた主シュリハリは、答えました、

“mā bhaiṣṭa bālaṁ tapaso duratyayāt nivartayiṣye pratiyāta sva-dhāma
yato hi vaḥ prāṇa-nirodha āsīd auttānapādir mayi saṅgatātmā

「おお神々よ!恐れてはいけない!ウッタナパーダの息子ドゥルヴァは、私の心と一つになった。彼はこの世界である私に完全に溶け込んだ。彼が苦行を行ったために、あなた方は息を詰まらせてしまった。私が彼に大変な禁欲行為をやめるように願おう。どうか、家に戻るのだと。」

第四巻、第八章はこれで終わりです。
第四巻、第九章です。

この章では、ドゥルヴァが主シュリハリのダルシャンの祝福を受けます。彼が主のために作曲した賛歌や、王国への帰還、国王への就任が描かれています。

マイトレーヤ・マハルシは続けました、「シュリハリは、このようにして神々を安心させました。かつて主は三界を大股の三歩で歩いて、神々の恐れを払いのけたことがありました。このようにして彼らは安心すると、主に敬意のお辞儀を捧げて、恐れ気もなく天界に戻っていきました。

シュリハリはドゥルヴァに会いたくなって、御自身の乗り物であるガルダに騎乗し、マドゥヴァナに到着しました。シュリハリは、生命体の姿をして存在しています。全ての生命体が主の顕現ですよね?ですから、主にはたくさんの頭があるのです。

瞑想の最終段階(サマーディ)にあったドゥルヴァの修行は、成熟したものでした。彼はハートの蓮華の中で稲妻の如くまばゆいほどに輝く主を瞑想することに完全に没頭していました。このため、彼は目の前にいるシュリハリに気が付きませんでした。

突然、彼が瞑想していた稲妻が、ハートの中から消えてしまいました。これによって瞑想は中断され、彼は目を開けました。心の中で瞑想していたのと同じ姿が彼の目の前にありました。

五歳の少年ドゥルヴァは、主の姿を見て心配になりました。彼は尊敬の念を込めて、即座に主の前にひれ伏しました。彼は溢れんばかりの愛を込めて、一生懸命に主を見つめました。その様子は、目で主の姿に祝杯をあげている、つまり、主の御顔に口づけをしているかのようでした。そして、主が四本の手で彼を抱きしめているかのように、瞬きもせずに嬉々として主を見つめました。

主シュリハリは、純粋意識という姿で、ドゥルヴァのハートの中だけでなく、全ての生命体のハートの中に存在しています。

少年ドゥルヴァは主の栄光をたたえて、主に話しかけたいと思いましたが、まだ子供だったので、どのように何を話せばよいのか分かりませんでした。至高の主は、この幼子の気持ちを理解していました。主は無限の慈悲の心で、ヴェーダの顕現である御自身の巻貝でドゥルヴァの頬にふれました。まさにその瞬間、主シュリハリの偉大さを称揚するヴェーダの叡智がこの幼子に分かり始めました。主の完全なる叡智である至高の真理が今、明らかになり、彼は永遠の地位を得ようとしていたのです。

彼は動揺することも心配することもなく、献身の念があふれ出るハートを持って、心穏やかに主に祈りました。

彼は言いました。

yo ’ntaḥ praviśya mama vācam imāṁ prasuptāṁ
sañjīvayaty akhila-śakti-dharaḥ sva-dhāmnā
anyāṁś ca hasta-caraṇa-śravaṇa-tvag-ādīn
prāṇān namo bhagavate puruṣāya tubhyam

「おお至高の主よ!あなたは御身の全てのエネルギーを使って、完全なる人格神として顕現しています。あなたは私のハートの中に入ってきた、内なる存在です。そして、御身の輝きの力で、私の眠っている感覚、すなわち、口、手、目、耳、肌、その他の器官を目覚めさせて、生命を与えてくれました。私はあなたに敬意のお辞儀を捧げます。

おお主よ、あなたは非二元性です。あなたのエネルギーは「幻想」として知られています。それは純質(サットヴァ)、激質(ラジャス)、暗質(タマス)の三性質から出来ています。あなたはこの幻想のエネルギーを使って、マハト(宇宙的知性)から元素に至る全てを創造します。これらの原理が重要であるために、この目に見える世界は誕生したのです。この宇宙の全創造物は、この幻想のエネルギーの三性質の混合から誕生しました。

あなたは真我という姿をしてこの世界に入り、それを存在させます。そして、この世界を照らします。この世界は実在せず、そこにはエネルギーもありません。存在しているのは、単なる幻想です。

この世界は様々な名前と形であふれていますが、あなただけが存在しているのです。ちょうど、火が様々な形をした木の中に入って、様々な形をして燃えるようなものです。あなたは、この世界に存在する様々な姿形の中で輝いているのです」

ヴィシュナヴェー・ナマハ

続く

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