シュリーマド・バーガヴァタム 第23話(アシュヴァッターマンの殺戮劇)
更新日 : 2017.10.19
カテゴリー : シュリーマド・バーガヴァタム

Sa saṁhitāṁ bhāgavatīṁ kṛtvānukramya cātma-jam Śukam adhyāpayām āsa nivṛtti-nirataṁ muniḥ
偉大な聖賢、聖仙ヴィヤーサは、シュリーマド・バーガヴァタ・サムヒターを作り、その仕事を徹底的に綿密に調べた後、最高の知識の指導者であり、究極の哀れみを達成した彼の息子である聖仙シュカに教えました。そして、聖仙シュカにそのテキストを読ませました」と聖仙スータは言いました。
ここでショウナカと他の聖者たちは、疑念を投げかけます。
「おお、聖仙スータよ!完全な無執着を成し遂げ、自己認識の指導者であり、真我実現していた聖仙シュカが、このバーガヴァタムを学ぶ必要性はどこにあったのでしょうか?彼は既に全知であり、頂点に達していました。最高の至福を経験し、完全に真我を実現していました。このヴァーガタムを読んで彼が研究する必要があるのでしょうか?この膨大な原典の学ぶ必要性はどこにあったのでしょうか?」
聖仙スータは答えました。
「真我に宿るヨーギーと聖者たちは、聖典や聖書を読む必要はありません。間違いなくこれは真実です。それにかかわらず、彼らは遍在する主に対して、無私のバクティを持っています。主シュリー・ハリの栄光と至高の特質(グナ)は無限です。同時に、旋律的で心地よいものです。その結果、彼らは真我に宿るそのような聖なる人の心をも引きつけるのです。
この聖者は、主の親愛な信奉者たちへの深い愛を持っていました。聖仙ヴィヤーサの息子であり、尊敬すべき聖仙シュカは、至高の主の特性に魅了され、くる日もくる日も、この偉大な原典のバーガヴァタムを研究しました。彼は毎日欠かすことなく、神の栄光を思い出しました。
マハリシたちよ!さて、クリシュナ神の物語とともに、私はラージャ・リシ・パリクシットの誕生、彼の高貴な行い、彼がいかにして解放を成し遂げたか、そしてパーンダヴァ兄弟が天界に昇った物語を語りましょう。聞いてください。
戦時中、パーンダヴァ軍の最高司令官であるドリシュタデュムナは、パーンダヴァとカウラヴァの野営地の他の多くの戦士と一緒に、天界にたどり着きました。ビーマはドゥルヨーダナを槌矛で攻撃し、太ももを打ち砕きました。その時アシュヴァッターマンは、彼の王ドゥルヨーダナに、喜びをもたらすことを望んでいました。彼は眠っていたドラウパディーの息子達の頭を叩き切り、ドゥルヨーダナへの贈り物としました。しかしながらドゥルヨーダナは、これを快く思わず、喜びませんでした。
ドラウパディーは、彼女の息子達の身の毛もよだつほど恐ろしい死を、非常に嘆き悲しみました。アルジュナは慰めるため言いました。
「おお、ドラウパディー、私の弓ガーンディーヴァの矢を使って、子どもの殺人犯である卑しいバラモン、アシュヴァッターマンを打ち首にし、あなたに贈ろう。これによって、わたしはあなたの涙をぬぐうつもりだ。あなたの息子たちを火葬した後、沐浴し、アシュヴァッターマンの頭を蹴ることができるだろう」
このようにドラウパディーをなだめると、アルジュナは、クリシュナを友として、カヴァチャム(鎧)を身に着け、手に弓をとり、戦車に乗ってアシュヴァッターマンを追いかけました。アシュヴァッターマンは遥か離れた遠くから、想像を絶するほど速いスピードで彼に近づいて来るアルジュナを見つけました。それを見たアシュヴァッターマンは、石のように固まって動けなくなってしまいました。大きな恐怖の中で、彼は命がけで戦車に乗り込みました。このようにして、彼はできる限り遠くに逃げました。それまでに彼の馬たちは疲れていました。
アシュヴァッターマンは、彼を救えそうな人を誰も見つけることができませんでした。ブラフマーストラだけが、彼を救うことができる強力な武器だと思いました。彼はこの武器を回収する知識を持っていませんでしたが、命が危険にさらされてパニックになっていたアシュヴァッターマンは、急いでアーチャマナ(浄化方法)を行い、アルジュナにブラフマーストラを放出し、瞑想に入りました。
命を奪うことができるその武器は、あらゆる方向に移動し、アルジュナに近づいてきました。ブラフマーストラは、自分の気まぐれや空想によって使ってはいけません。まずそれに関する完全な知識を持っている必要があります。彼はそれを解放する方法だけでなく、回収する方法も知っているべきです。アシュヴァッターマンは、回収する方法を思い出すことができませんでした。彼はパニックに襲われて、簡単に武器を解放してしまいました。
ブラフマーストラが近づいてくるのを見て、アルジュナはクリシュナに対処し、言いました。
「おお、クリシュナ!おお、パラマートマよ!あなたは信奉者に「アバヤ」の(恐れのないことの確信)シャワーを浴びせ掛ける人です!このサムサーラに落ちて炎に焼かれる人々にとって、あなたはサムサーラを破壊する解放の体現者です」
このサムサーラを免れることについて話す人がたくさんいます。しかし彼らは、免れることができません。それよりむしろ、束縛を増大させています。そのような時、彼らは聖なる神の御名を唱えません。もし彼らが聖なる神の御名を唱えるのであれば、それは消えてしまうでしょう。最高の主について考える代わりに、彼らは自身の様々な計画を立てます。主に全ったき信仰がある時、その人が、神が全てであると信じる時だけ、その結果として、計画が成功することがわかるでしょう。
「おお、クリシュナよ、あなたはこの宇宙の原因です。あなたは幻想を超えています。あなたの超越的な性質のために、あなたはマーヤーを拒絶し、パラブラフマの境地に永遠に留まりました。あなたは幻影に溺れる人々に吉祥をもたらすという使命を引き受けられました。あなたのこの化身は、ただこの地上の重荷を軽減するためだけに存在されるのです」
アルジュナはこのように祈りました。
シュリーマン・ナーラーヤナ

