言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第171話

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ヤジュニャの権化であり、ヤジュニャとそのマントラの主であるシュリハリは、彼のためだけに誕生したダクシナと結婚したいと思いました。この結婚は、宇宙の幸福のためのものでした。

ヤグニャとダクシナの夫婦は、十二人の息子に恵まれました。トーシャ、プラトーシャ、サントーシャ、バドラ、シャーンティ、イダスパティ、イドマ、カヴィ、ヴィブ、スワフナ、スデーヴァ、ロチャーナの十二人です。

ヤグニャとダクシナの子供たちは、ヤジュニャの儀式に関係しています。彼らの名前に秘められた意味は、以下の通りです:

トーシャ:ヤグニャの実施を決定する時、パトロン(ヤジャーマニ)の心にわいてくる幸福

プラトーシャ:ヤグニャが滞りなく進行していく時、ヤジュニャを執り行っている施主(ヤジャーマニ)が享受する幸福

サントーシャ:ヤグニャが首尾よく完了し、ダクシナを捧げる時にわきおこる完全なる幸福

バドラ:ヴェーダの儀式が経典通りに行われた時にわきおこる特別な幸福。非常に吉祥な幸福

シャーンティ:ヤグニャがうまく完了した時に得られる完全なる精神的満足感

イダスパティ:大地を支配する王。王がいなければ、ヤグニャの儀式の実施は不可能

イドマ:ヤグニャで使用される護摩の棒の束

カヴィ:ヤグニャとその手順に関する完全なる叡智

ヴィブ:ヤグニャを執り行う専門家

スヴァーフナ:ヤグニャの実施が可能な吉日

スデーヴァ:ヤグニャを実施する施主。主の一形相

ローチャナ:ヤグニャの完了時に施主(ヤジャーマニ)の心にわきおこる光輝

スワヤンブヴァ・マヌが統治する時代、ヤグニャの十二人の息子は、トゥシタと総称されていました。彼らは神々です。マリーチを筆頭とする七人のリシがいました。ヤグニャは、神々のリーダーであるインドラになりました。

スワヤンブヴァ・マヌの息子であるプリヤヴラタとウッターナパーダは、この上なく勇敢で力強い王でした。彼らが存在したがゆえに、彼らの血統は繁栄し、拡大していきました。彼らは、マンヴァンタラ時代の支配者でした。

以前に、スワヤンブヴァ・マヌは、娘のデーヴァフーティをカルダマ・プラジャーパティに嫁がせていました。彼女の話はすでにお聞かせした通りです。その後、彼は三番目の娘のプラスーティをダクシャ・プラジャーパティに嫁がせました。彼らの血統は非常に拡大して、三界全域に広がっていきました。

すでにお話ししたように、カルダマ・プラジャーパティは、九人の娘をブラフマ・リシたちに嫁がせました。これから、この九人の娘たちの血統についてお話ししましょう。よく聞いてください。

カラーは、カルダマ・プラジャーパティとデーヴァフーティの最初の娘でした。彼女はマリーチ・マハルシと結婚しました。彼らは、カシュヤパとプールニマーの二人の息子に恵まれました。大地全体が、この二人の息子の子孫で満ち溢れていました。

プールニマーには、ヴィラジャとヴィシュワガという二人の息子とデーヴァクルヤという娘が一人いました。デーヴァクルヤは、厳しい禁欲行為を行って、ついに主シュリハリの御足を洗いました。この功徳の結果、彼女は次の転生で天上界のマンダーキニ川として生まれ変わりました。

Atreḥ patny anasūyā trīñ jajñe suyaśasaḥ sutān
Dattaṁ durvāsasaṁ somam ātmeśa-brahma-sambhavān

カルダマ・プラジャーパティとデーヴァフーティの二番目の娘であるアナスーヤは、アトリ・マハルシと結婚しました。この夫婦は、ダッタートレーヤ、ドゥルヴァーサ、チャンドラ(月の神)の三人の息子に恵まれました。この三人は、ヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマーの顕現であり、無限の名声を得ました」と、マイトレーヤ・マハルシは言いました。

この場面で、ヴィドゥラの心に美しい問いがわきあがりました。彼は質問しました、「おお師よ、ブラフマー、ヴィシュヌ、ルドラの三位一体の最高神は、神々の中でも最も至高の存在であり、この宇宙の創造、維持、破壊を司っているのですよね?この御三方がアトリ・マハルシの家に化身された至高の使命とは何だったのでしょうか?どうか、これを私に説明してください。」

マイトレーヤ・マハルシは答えました、「以前、主ブラフマーは、ブラフマンを覚る一人者(ブラフマ・ヴェッタ)である息子アトリ・マハルシに創造過程を続けるように命じました。アトリ・マハルシは、これを聞くと、妻のアナスーヤを伴って、リクシャ山に行って苦行を行いました。

この山は、森で覆われていて、甘い香りの花が咲く木々がたくさんありました。そして、アショーカの木がたくさんありました。そこには、ニルヴィンダーヤ川が流れていました。山は、流れる川の水の音を木霊していました。

この山で、アトリ・マハルシは、一本足で立つ厳しい苦行を行いました。彼は、熱さと寒さ、喜びと悲しみといった二元性を克服しました。彼は、プラーナーヤーマの呼吸をして、空気のみを食して、心を完全に制御しました。彼は、このような厳しい苦行を百年間、続けました。

その間、アトリ・マハルシは、このようなことを考えていました:

Śaraṇaṁ taṁ prapadye ’haṁ ya eva jagad-īśvaraḥ
Prajām ātma-samāṁ mahyaṁ prayacchatv iti cintayan

私は、至高の主ジャガンナータの庇護を求めます。あらゆる面において主と等しい性質の息子が祝福されますように。

苦行を集中して行った結果、彼の頭から、大きな炎が放たれました。プラーナーヤーマによって、この炎は一層強く燃えました。燃え盛る炎に包まれて、三界は恐れおののきました。

三位一体の最高神は、この緊迫した状況をご覧になって、アトリ・マハルシに祝福を与えることを決められました。マハリシ、アプサラス、ガンダルヴァ、シッダ、ナーガ、ヴィドヤダラが祈りを捧げる中、三位一体の最高神は、アトリ・マハルシの前に同時に現れました。

アドクシャジャーヤ・ナマハ

続く

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