言葉と教え

ラリタ・サハスラナーマの名の意味421~430

カテゴリー :

421. Vyāhṛtiḥ ヴヤーフルティヒ

意味)彼女はガーヤトリー・マントラに先立つ7つの祈願 (ヴヤーフルティヒ) として現れています。

「ブー、ブヴァ、スヴァハ、マハハ、ジャナハ、タパハ、サッティヤム」が7つの祈願(ヴヤーフルティヒ)です。それぞれに Om がついて、ガーヤトリー・マントラを唱える前に祈ります。

これらは、粗大なものから最も微細なものまでの7つの意識段階です。これらは、私たちの上下にある7つのローカ(界)または存在の次元とも呼ばれます。

422. Sandhyā サンディヤー

意味)サンディヤーの時間に生まれる強力なエネルギーである彼女は、サンディヤー・デーヴィです。彼女はそれぞれのサンディヤーの時間に礼拝されます。 1日には3つのサンディヤーの時間があります。これらは、夜と朝、午前と午後、夕方と夜など2つの時間が交わる接点です。これらの時間は瞑想と礼拝に非常に強力なので、無駄にしてはいけません。『シュリーマド・バーガヴァタム』の第3巻は、サンディヤー・デーヴィの誕生の物語を語っています。

423. Dvijabṛnda-niṣevitā ドゥヴィジャブルンダ・ニシェーヴィター

意味)彼女は二度生まれた者、つまり聖なる糸の儀式(聖紐式)を受け、ガーヤトリー・マントラを授かった人たちに礼拝されています。

ドゥヴィジャは鳥も意味します。果てしない飛行で疲れた鳥が木の枝に止まるように、一日中活動して疲れた心、感覚、知性は彼女の足元に辿り着き(彼女を礼拝し)、そこで休みます。彼女は眠りという形で、非常に必要な休息を与えています。そのような休息がなければ、生き物は果てしなく苦しみます。

424. Tatvāsanā タットヴァーサナー

意味)タットヴァ(このすべての創造の根源である24の秘密の原理)は、彼女が座っている座(アーサナ)のようなものです。

この創造の背後にある24の原理は、マハト、アハンカーラ、心(マナス)、知性(ブッディ)、5つの知覚器官(ジュニャーネーンドリヤ)、5つの行動器官(カルメードリヤ)、5つの微細要素(タンマートラ)、5大元素(地、水、火、風、空)です。その中で、マハトは宇宙の知性の原理であり、創造の背後にある基本的な源です。これは、この創造を支える最も優れた/最も微細な原理です。

創造はこれらの原理から生じていますが、それ自体は不活性(ジャダ)です。至高の母が生命力(チャイタニヤ)をそれらに満たすと、彼女が根源的なエネルギーになります。したがって、これらの原理は彼女が座っている座であると言われています。

Tattvam(原理) は、tat + tvam (それ+あなた)という2つの単語で構成されています。至高者を理解して、その性質 (バヴァ)、その住処、その心を理解してください。絶対者を理解することは、真我(アートマ)を理解する上で役立つからです。

425. Tat タット

意味)彼女は「タット」を通してのみ理解できます。タットは「それ」を意味します。

パラマートマを理解することは最も難しい主題であり、したがって至高の本質は「それ」(タット)として、つまり対象として定義されています。これが理解の最初のレベルです。ヴェーダの「タスマイ・ナマハ」という文は、「その別個の存在(「タット」)への服従」を意味します。

「タット」は、空間と時間を超えたものであるため、想像できないものです。個々の存在の背後にある力であり、私たちの知性をジュニャーナで満たし、個人に考える力を与えるのは「タット」です。次の詩は「タット」を説明しています-

Ekam eva adviteeyam sat naama roopa vivarjitam
Srushtehe pura adhunaabhsyaa tatrutvam taditeeryate

意味)二つとないもの(アートマ、パラマートマ)と唯一で永遠なもの(サット)、名前も形もないもの、常に同じままであるもの(創造の前後で不変)が「タット」です。それがアートマです。それが神です。

426. Tvam トヴァム

意味)彼女だけが個々の存在として現れます。

Tvam トヴァムは「あなた」(例: ジーヴァートマ・個我)を意味します。「あなたも彼女の姿である」というのがこの意味です。私たちの内なる存在は神聖な母に他ならないという理解により、至高の本質の理解は今や一歩近づきました。

「Tubhyam namahトゥッビャム・ナマハ」- 私の中に住む母よ、あなたに敬意を表します!次の詩は tvam を説明しようとしています-

Shrotur dehendrateeyamvastratratvam paderitam

意味)彼女は身体と聴覚を超えた知性と力(チャイタニヤ)です。彼女は個人の中の感覚(インドリヤ)を機能させます。

427. Ayi アイ

意味) Ayi は Tat と Tvam の融合段階です。「あなた」は「それ」です。

以前の2つの名前では、1つは遠くにある物体を「tat タット」と説明し、2つ目は個々の自己を「tvam トヴァム」と説明しました。両方の実在が彼女の形であると説明しました。そして「Ayi アイ」 は「あなたは神聖なる母に他ならない」ことを強調しています。「あなたはそれです」。タット・トヴァム・アシTat tvam ayi (または asi) は、彼女との融合状態を表します。

「アッヤイ・ナマハ Ayyai namaha」 すべてである彼女への服従。これが真の悟りの状態です。これが真実です。

428. Pañca-kośāntra-sthitā パンチャ・コーシャントラ・スティター

意味)彼女は5つの鞘 (パンチャ・コーシャ) の中に座っています。

生き物は5つの鞘 で構成されています。それらは、アンナマヤ・コーシャ、プラーナマヤ・コーシャ、マノマヤ・コーシャ、ヴィジュニャーナマヤ・コーシャ、アーナンダマヤ・コーシャの順になっています。「コーシャ」という用語は、「囲い(アーヴァラナ)、層、または覆い」を意味します。各鞘は、その前の鞘よりも微細です。

生き物を覆う最も外側の鞘は、食物の鞘、またはアンナマヤ・コーシャです。これが物理的な身体です。この囲いは、生き物が摂取する食物 (アンナ)から作成されます。生き物は食物から始まり、食物によって維持されます。

2 番目はプラーナマヤ・コーシャ、または生命力の鞘です。生命エネルギーが入り込み、存在が外界とつながることを可能にします。生命エネルギーは存在の生命活動を制御します。3番目はマノーマヤ・コーシャ、つまり心の鞘です。これは思考と感情のレベルにあり、したがって 4 番目と 5 番目の鞘 (プラーナマヤ・コーシャとアンナマヤ・コーシャ)を制御します。

4番目はヴィジュニャーナマヤ・コーシャ、つまり経験の鞘です。食物、生命エネルギー、心の組み合わせが存在に経験を与えます。これがヴィジュニャーナです。彼は「私」(個人のアイデンティティ) という感覚を発達させます。これはすべての存在が創造されるプロセスです。

アーナンダマヤ・コーシャは至福の鞘です。これはすべての鞘の中で5番目で最も微細なものです。これは純粋に体験されるべきものです。

彼女はこれらの鞘の中に住んでいます。

この名前で「シヴァドゥーティー・ヴィディヤ」は終わります。これらの24の名前は、ガーヤトリー・マントラ (24 の宇宙原理を表すと言われています) の24音節に対応しています。

以下の名前では、聖なる母ガーヤトリーの姿が称賛されています。

429. Niḥsīma-mahimā ニヒシーマ・マヒマー

意味)彼女の偉大さは無数であり、計り知れません。

彼女が授ける祝福には上限がありません。

サウンダリヤ・ラヒリの詩節97では、まさに同じ言葉、ニヒシーマ・マヒマを使って彼女を述べています。

Girām āhur devim Druhina-grhnim āgamavido
Hareh patnim padmām Hara-sahacharim adri-tanyām
Turiya kāpi tvam duradhigama-nihsīma-mahima
Maha-māyā visvam bhramayasi parabrahmam mahisi

意味)至高の母よ!学者、アーガマ(タントラ文献)の達人たちはあなたをサラスワティ(ブラフマーの妻)と表現しました。あなたはラクシュミー(ヴィシュヌの妻)やパールヴァテ​​ィ(シヴァの妻)と表現されてきました。しかし、母よ、あなたこそが、この3人の女神が力を得る主要な源です。あなたは第4の状態、つまりトゥリーヤの状態にあります。あなたの偉大さは無限です。あなたは、この世界全体を至高の幻想の下に置くマハー・マーヤー(偉大な幻力)です。

430. Nitya-yauvanā ニッティヤ・ヤウヴァナー

(朗誦中、ニッティヤとヤウヴァナの間に間を置いてはいけません。ニシーマ・マヒマ(一時停止)ニティヤヤウヴァナ・マダ・シャーリニーと読みます)。

意味)彼女は永遠に若い。彼女は常に16歳の乙女のままです。

つづく

ラリタ・サハスラナーマの紹介
アンガニャーサとカラニャーサ(身体への神の勧請)
瞑想のための詩句
パンチョ―パチャラ・プージャ(五つの捧げものの儀式)
ムーラグランタ(基調詩節)1-111
サハスラナーマ112-1000

※シュリ・スワミジによる『ラリタ・サハスラナーマ』の詠唱アプリはこちらです。
APP Store
Google Play

PAGE TOP