ラリタ・サハスラナーマの名の意味471~480
更新日 : 2025.4.27
カテゴリー : ラリタ・サハスラナーマ
471. Siddheśvarīシッデーシュヴァリー
意味)彼女はすべてのシッダ(成就した魂)の統治者(イーシュワリ)であり、彼らを統治しています。彼女はスワーディシュターナ・チャクラの主宰神です。
悟りを開いた成就した存在はシッダという名前で知られています。ゴーラクナートや他のシッダ(ナータ)はシッデーシュワリーを礼拝してきました。
472. Siddha-vidyāシッダ・ヴィディヤー
意味)彼女はアガスティヤ・マハルシなどのシッダが持つすべての知識の権威です。彼女はムーラダーラ・チャクラ、つまり主要な/最初のチャクラの主宰神です。
473. Siddha-mātāシッダ・マーター
意味)彼女はすべてのシッダの母です。彼女はアージュニャー・チャクラ (額の位置) の主宰神です。
474. Yaśasvinīヤシャスヴィニー
意味)彼女はとても有名です。至高の母は、サハスラーラ・チャクラのヤシャスヴィニーとして知られています。
ダ、ラ(Ra)、ラ(La)、カ、シャ、ハ、ヤは、7 つの種子文字であり、前の7つの名前で言及されているさまざまなチャクラの主宰神の名前です。
次の62の名前は、体内の6つの霊的センター (シャット・チャクラ) の詳細のみを指します。62という数字は、神聖な母の助手である神聖なヨーギニーの母 (ヨーギニー・マーター) に関連しています。
寺院内の神像の奉献のときでさえ、ヨーギニー・マンダラの設置を通じてヨーギニー・マーターが呼び出されます。ヴァーストゥ(家・敷地)とナヴァグラハ (9惑星)に関連する神々の呼び出しも行われます。これらは、寺院を訪れて神像を視覚化する人々も祝福を享受し、それによって霊的な(ヨーガの)道を進み、救済を得るために行われます。
このサハスラナーマにおけるチャクラの説明は、背骨の下部にあるムーラダーラ・チャクラから始めるという従来のアプローチではなく、喉の近くにあるヴィシュッダー・チャクラから始まります。これは、ヴィシュッダーが人が吸い込む空気の主な接触点であるためです。空気はヴィシュッダー・チャクラに触れ、その後に他のチャクラへと下っていきます。ヴィシュッダーは、身体のさまざまなナーディー(幽体の微細神経)の中心でもあり、この点で合流します。
475の名前から484の名前は、ヴィシュッダー・チャクラに住む女神ダーキニーについて説明しています。
475. Vishuddi-chakra-nilayaヴィシュッディ・チャクラ・ニラヤ
意味)喉にあるヴィシュッダー・チャクラは彼女の住処です。
ヴィシュッダー・チャクラの主宰神はヴァジュレーシュワリー(468の名を参照)で、ヨーガの名前はダーキニーです。種子文字はダです。ダーキニー・デーヴィの寺院はバングラデシュにあります。
ラサ(リンパ)、ラクタ(血液)、マーサ(筋肉)、メーダ(脂肪組織)、アスティ(骨)、マジャ(骨髄)、シュクラ(精液)、ニ・ダタヴァ
これらは、体全体を支える7つの主要な構成要素(ダートゥ)です。これらが1つでも欠けると、体は崩壊してしまいます。ヴィシュッダー・チャクラは、7つの構成要素(ダートゥ)の最初のラサ・ダートゥ(リンパ)の座です。
476. āraktavarnaアーラクタヴァルナ
意味)ヴィシュッダー・チャクラでは、聖なる母はアーラクタヴァルナの色 (血の赤と灰が混ざった色) をしています。
子宮の中で胎児は、形成される初日にこの色、エーカラトレー・カララム・バヴァティをまとっています。それまでは形がなく目に見えなかった存在が、今や食物 (アンナ) と接触して、粗大な体を帯びています。
ヴィシュッダー・チャクラに座る聖なる母は、妊娠1か月の間、胎児を支え、養います。彼女は胎児の唯一の支えです。彼女は胎児の成長を確実にします。彼女はそれまで形がなかった存在に形を与えます。彼女がしっかりとした強い体で祝福するとき、彼女は「ヴァジュレーシュワリー」です (468の名前と475の名前を参照)。
477. Trilochanaトリローチャナ
意味)ヴィシュッダー・チャクラに座る聖なる母には3つの目があります。彼女はトリナヤナです。
478. Khatvāngādi praharanaカトヴァーンガーディ・プラハラナ –
意味)カトヴァーンガとその他の武器を手に持ち、成長期の最初の1か月の間、胎児を守っています (プラハラナ)。
カトヴァーンガは、頭に頭蓋骨が付いた長い棍棒のような道具です。 カトヴァーンガの他に、カドガ (剣)、チャルマ (盾・皮膚)、トリシューラ (三つ叉のほこ) を持っています。
この名前は、胎児に頭を授けることをほのめかしています。 胎児が1か月になるまでに、頭と皮膚が形成されます。
479. Vadanaika samanvitaaヴァダナイカ・サマンヴィター
意味)彼女には顔が1つしかありません。これは、彼女が胎児 1つの顔で祝福することを意味します。
480. Pāyasānna priyaパーヤサーンナ・プリヤ
意味)彼女はパーヤサーンナが大好きです。
妊娠1か月目には、妊婦は至高の母にパーヤサーンナという料理を捧げ、その後それを食べます。妊娠1か月目にこの料理を食べると、成長中の胎児に計り知れない健康効果があります。
ヴィシュッダー・チャクラにいて、そこを越えようとしているヨーギーは、少量で限られますが、パーヤサーンナだけを食べるべきです。
(パーヤサーンナ)の作り方:
生米 1カップ、牛乳2カップ (牛乳半カップと残りは水で代用可能)、牛のギー1/2カップ、緑豆 (全粒ムング豆) 1/2カップ、甘味料としてジャガリーを適量。
米とムング豆を牛乳で調理します (上記のように水を加えることができます)。甘味料としてジャガリーを必要な量加えます。ギーを加えます。いかなる場合でも砂糖を加えてはいけません。
ヨーガの道を歩む者は、ごく少量の食物を摂取すべきです。ヨーガの進歩のためには、身体は柔軟で軽くなければなりません。食べ過ぎると眠気を誘い、ヨーガから気がそれます。
神にナイヴェーディヤとして何かを捧げるには、必ず心と身体が清浄でなければなりません。清潔な衣服と清潔な器を使って、食物は完全に清浄に調理される必要があります。
●ラリタ・サハスラナーマの紹介
●アンガニャーサとカラニャーサ(身体への神の勧請)
●瞑想のための詩句
●パンチョ―パチャラ・プージャ(五つの捧げものの儀式)
●ムーラグランタ(基調詩節)1-111
●サハスラナーマ112-1000
※シュリ・スワミジによる『ラリタ・サハスラナーマ』の詠唱アプリはこちらです。
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