シュリーマド・バーガヴァタム 第374話
更新日 : 2025.7.11
カテゴリー : シュリーマド・バーガヴァタム
ユディシュティラ(ダルマラージャ)は尋ねました。
「おお、マハルシ・ナーラダよ!シュリハリに完全に全託して、主に仕えてきた熱心な信奉者たちが堕ちることになった呪いについて、私たちに説明してください。シュリハリのすぐ近くにいる信奉者たちでさえ、どうしてこのような輪廻転生(サムサーラ)の輪に囚われているのでしょうか。信じがたいことです。
これらの最愛の信奉者たちは、おそらくシュリハリと共に転生し、永遠に彼と繋がっているはずです。どうして彼らはこの人間の次元に堕ちて、至高の本質を忘れ、怒りや欲望、その他の煩悩に苦しめられるのでしょうか?
ヴァイクンタの住人は、五大元素からなる肉体を持っていません。感覚や生命エネルギー(プラーナ)もありません。彼らは人間の姿やいかなる姿形もないため、肌の色、身長、体重、容姿といった特徴は存在しません。飢えや渇きといった苦悩から解放されています。マハーヴィシュヌが呼吸する時だけ呼吸します。マハーヴィシュヌの従者たちは、あらゆる点で主に似ています。なぜこれらの従者たちは人間の領域に堕ちたのでしょうか?おお、尊敬すべきマハルシよ、あなただけが私たちを啓発することができるのです。」
マハルシ・ナーラダは答えました。
「ダルマラージャよ!昔々、ブラフマー神の心に生まれた四人の息子、サナカ、サナンダナ、サナット・クマーラ、サナット・スジャータのマハルシたちは、三界を放浪していましたが、偶然ヴィシュヌ・ローカに辿り着きました。その到着はまるで神の意思によるかのようでした。
この四人の聖者は、永遠に五歳の少年のような姿をしていました。腰布以外は裸でした。創造が始まったまさにその時に生まれたこの四人の至高の聖者は、マリーチや他のプラジャーパティ(人々の主たち)よりも年長者です。しかし、ヴァイクンタの門番たちは、彼らを普通の子どもと間違えて入場を禁じました。門番たちが入場を阻むと、激怒した聖者たちは彼らを呪ったのです。」
スワミジの解説:ここでは門番たちは職務を遂行していただけです。この問題は、この世では非常によくあることかもしれません。VIPや権力者は、何の予告もなく、組織内での地位を示すバッジやIDカードを持たずにやって来ることがあります。アーシュラムのボランティアたちは、彼らをVIPとして認識できません。ボランティアたちが彼らの直接入場を妨害して、規則を守るように求めると、彼らは激怒して「私が報道関係者であることを知らないのか?」「私が誰それであることを知らないのか?よくも私の行く手を阻むものだ!」と叫びます。ボランティアはどうやって、到着するVIPを一人一人認識できるというのでしょうか?これとは対照的に、警察官は義務として名前と地位を示すバッジを着用しています。聖者はバッジのような役割を果たすサフラン色の衣を着けています。ハリカタ(伝統的な語り部)は、服装で見分けることができます。率直に言って、ヒンドゥーを自称する人は誰でも額にティラック(クムクム、点)を塗るべきです。