言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第396話

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ヴァーマナーヤ・ナマハ

教師たちはプラフラーダにダルマ(正義)、アルタ(物質的豊かさ)、カーマ(願望の成就)の概念を説明し、これらの分野について教育しました。プラフラーダはまた、王が用いたサーマ、ダーナ、ベーダ、ダンダとして知られる四つの外交術についても訓練を受けました。これらの科目を徹底的に教えた後、教師たちは彼を王宮に連れて帰りました。

プラフラーダの母は彼を沐浴させて、美しい服を着せ、装飾品で飾りました。プラフラーダは幼いながらも高度な行政知識を習得していました。教師たちは、あらゆる装飾で輝かしいプラフラーダを悪魔の王ヒランニャカシプのもとへ連れて行きました。

プラフラーダは父の足元にひれ伏して、平伏しました。ヒランニャカシプは慈しみ深く、吉祥の言葉を唱えて子どもを祝福しました。父親は長い間、愛情を込めて息子を抱きしめ、大きな至福を得ました。彼はプラフラーダを膝の上に座らせ、額に何度もキスをしました。目から喜びの涙が溢れ、彼は愛情を込めて息子に語りかけました。

「愛しのプラフラーダ王子よ、長生きするのだ!この師たちの指導のもとでお前が学んだ多くの教訓の中から、一つ繰り返してみなさい。」

プラフラーダは答えました。

“śravaṇaṁ kīrtanaṁ viṣṇoḥ smaraṇaṁ pāda-sevanam
arcanaṁ vandanaṁ dāsyaṁ sakhyam ātma-nivedanam

親愛なる父よ、バクティ(神への信愛)には九つの種類があります。それは、ヴィシュヌ神の栄光に耳を傾けること、その栄光を歌うこと、栄光を心に留めること、神の御足に仕えること、神の蓮華の御足を礼拝すること、神の御足に敬意を表すこと、自らを神の召使いとみなすこと、神との友情を保ち、完全に神に全託することです。完全な全宅の気持ちをもって、霊的修行者は主シュリハリへの至高のバクティを育むべきです。これが私の考える最高の教育です。」

息子のこの言葉を聞いて、ヒランニャカシプは驚きました。激怒して唇を震わせながら、プラフラーダの師であったグル・シュクラーチャリヤの息子に叫びました。

「おお、邪悪な男め!これが私の息子に教えている教育なのか?お前は敵陣に加わった悪党のようだ。私の忠告を無視して、依然として本質を欠いた知識を教え続けている。善意の者を装い、友情の名の下に人を騙す詐欺師は後を絶たない。しかし、過去の罪が時宜を得て病となって現れるように、お前の忌まわしい邪悪な本性が今、露呈したのだ。これがお前が学校で私の息子に教えている無意味なことなのか?耳にすることさえ許されない敵に忠誠を誓い続けるように教えているのだ。」

これを聞いた教師は、丁重にこう答えました。

「おお、インドラの敵よ!息子がこれまで語ったことは、私からも他の誰からも教えられたものではありません。私たちが教えた知識は、あなたの前で語ったことは全く関係がありません。この知識がいつ、どのようにして彼の知性(ブッディ)に入ったのか、私たちには理解できません。この知識は彼の中に自然に芽生えたと言えるでしょう。王よ、どうか怒りをお鎮めください。あなたが私たちの主であり師であるのに、私たちが敵陣に加わるなど夢にも思いません。あなたは私たちにとってすべてです。どうか私たちを誤って非難なさらないでください。私たちはこの詩句をこれまで聞いたことがありません。九つのバクティの形について何も知りません。このような状況で、どのようにして彼にこの知識を教えることができるでしょうか?」

ヒランニャカシプは息子の方を向いて尋ねました。

「お前の教師が教えたことを否定するこの不吉な知識を、誰がお前に教えたのか?今すぐ答えるんどあ」

プラフラーダは答えました。
「父よ、物質に執着する人々は、感覚を制御できないため、暗闇に満ちた輪廻(サムサーラ)に繰り返し陥り、同じ果報行為を繰り返し、同じ結末を何度も繰り返し経験するのです。」

そのような人々は、この世の生を人生の最終目標と考えています。彼らは自分自身を肉体と見なして、家庭の享楽をヴァイクンタ(ヴィシュヌの住まい)と見なしています。通常、人々は自分が建てた家に過度に執着します。彼らの関心は家だけに向けられます。彼らはこの家が一時的なものであることを忘れています。永遠の家は別の場所にあります。聖者プランダラダーサはこう歌いました。「“alli ide namma mane. Illi yaka summane?”アッリ・イデー・ナムマ・マネー。イッリ・ヤカ・スムマネー?」―私たちの本当の家は別の場所にあります。なぜ私はただここに来たのでしょうか?

たくさんの扉と窓のあるこの家は、盗賊を引き寄せます。住むのは大変です。しかし、物質に執着する人々は、この土地と家をめぐって争い、最終的に命を落とします。これが解放なのでしょうか?これは無知に他なりません。

プラフラーダは言いました。
「マハー・ヴィシュヌこそ唯一の真の神です。父よ、これらの生類が輪廻と呼ばれるこの闇に繰り返し陥るのを見て、私の心は悲しみます。」

ナーラーヤナ

第397話へ続く

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