言葉と教え

【スワミジの教え】乞い求めること

小さいウパマンニュは森に住んでいました。両親は非常に貧しく、牛も飼っていませんでした。

そのためウパマンニュは牛乳の味を知りませんでした。

ある日、誰かがこの少年に少し牛乳をあげました。

少年は味が好きになり、母親にもっと牛乳をくれるようにせがみました。

お母さんはどこから牛乳を得られるのでしょうか?

それで母親は言いました。

「牛乳が欲しいなら、シヴァに祈らなければなりません。」

ウパマンニュはすぐに厳しい苦行を始めました。

非常に長い時が過ぎました。

インドラ神と神々は少年がそのような厳しい苦行をしているのを見て驚きました。

神々は少年の苦行を邪魔しようとしましたが、失敗に終わりました。

ついにシヴァ神はインドラ神の姿でやってきて、ウパマンニュに「何が望みか?」と聞きました。

ウパマンニュは言いました。

「牛乳が欲しいのです。でもあなたから何の恵みも欲しくありません。

シヴァ神からだけ牛乳をもらいたいのです。」

少年のバクティに喜んだシヴァ神は、本来の姿を現しました。

シヴァ神は少年を牛乳の主宰神にしました。

(スークティ金言)
マイヴァンム・カンチャナ・ヤーチャスヴァ・ヤディ・トヴァム・ヤーチャセー・プナハ
パレーシャメーヴァ・ヤーチャスヴァ・クルパーブディムパマーニュヴァット

このスークティの意味
「決して乞い求めてはいけない。だがもし乞わなければならないときは、ウパマンニュのように、神からのみ求めなさい」

乞い求めることは、立場を下げて、無力にします。

学者でさえ、乞い求めると、その人の価値を無くしてしまいます。

ですから決して乞い求めてはいけません。

でも、乞わなければならないならば、敬虔な人からのみ求めなさい。

彼らは繊細なハートを持っています。助ける最大限の努力をするでしょう。

助けることができなくても、感情を傷つけることなく、優しく話してくれるでしょう。


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