ラリタ・サハスラナーマの名の意味701~710
更新日 : 2025.9.29
カテゴリー : ラリタ・サハスラナーマ
701. Deśa-kālā-paricchinnā デーシャ・カーラー・パリッチンナー
意味 – 彼女は空間と時間の制限によって測られるものではありません。 空のように、パラブラフマは遍在しています。空間と時間さえも彼女の創造物です。
702. Sarvagā サルヴァガー
意味 – いつ、どこにいても、彼女はすべてのものとすべての人の中に存在します。彼女は遍在です。
703. Sarva-mohinī サルヴァ・モーヒニー
意味 – 彼女はすべての人を惹きつけ、幻想を引き起こします。 自然(プラクリティ)は常に幻想を引き起こし、人に自分自身を忘れさせます。
704. Saraswatī サラスワティー
意味 – 彼女はサラスワティであり、サラスワティはすべての知識の主宰神です。「サラス」は「池」を意味します。彼女は池に例えられる個人の心に宿り、そのためサラスワティとして知られています。彼女は舌に宿るとも言われています。彼女は言語の起源となる力です。
705. Śāstramayī シャーストラマイー
意味 – 聖典(シャーストラ)が彼女の体を形成しています。彼女はあらゆる知識の体現者です。シャーストラには、ヴェーダやウパニシャッドを含むあらゆる分野の知識が含まれています。
706. Guhāmbā グハームバー
意味 – 彼女はグハとして知られるスブラマニヤ神の母(アンバ)です。 グハとは洞窟を意味します。この神はハートと呼ばれる洞窟に住まわれるため、グハと呼ばれます。『グル・ギーター』は、「グ」は闇(存在の内なる無知)であり、「ル」はその闇を払う者、と述べています。スブラマニヤ神はグルとしての地位でこの闇を払うため、グハと呼ばれます。 スブラマニヤ神は火星(アンガーラカ、またはクジャ)です。したがって、クジャ・ドーシャ(火星の悪影響)によって苦しむ者は、この神に崇拝を捧げるべきです。
707. Guhya rūpiṇī グヒャ・ルーピニー
意味 –
a) 彼女の姿は非常に秘密めいています。
b) 彼女はグルの姿をとっているため、グヒャ・ルーピニーです。
Guru murti dharām guhyām guhya vijnāna dhārinim
Guhya bhakta jana preetām guhāyaam nihitām numah
c) 彼女は最も秘密の知識を内に秘めているため、グヒャ・ルーピニーです。
d) 彼女は、サーダナを誠実に、そして秘密に行う信奉者を愛しています。ここでの秘密とは、宣伝したり、注目を集めたりすることなくという意味です。
e) 彼女は、心であるグハ(洞窟)の中に住まいます。
708. Sarvopādhi-vinirmuktā サルヴォーパーディ・ヴィニルムクター
意味:彼女は、その存在のために物理的な乗り物(肉体)を必要としません。
ウパーディは乗り物(肉体)です。存在は乗り物を通して真我を表現します。至高意識はそのような支えを必要としません。彼女には無知の痕跡も存在しないため、乗り物の必要がありません。。
709. Sadāśiva-pativratā サダーシヴァ・パティヴラター
意味:彼女はサダーシヴァ神の貞潔な妻(パティヴラター)です。
彼女はパラマートマのエネルギーです。 ここでは「パティヴラター・ダルマ」(貞潔な女性の義)の偉大さが強調されています。
710. Saṃpradāyeśvarī サンプラダーイェーシュヴァリー
意味:彼女はすべての伝統(サンプラダヤ)の権威を担います。彼女はあらゆる慣習と伝統の女王です。 伝統とは、世代を超えて受け継がれてきたものです。
つづく
●ラリタ・サハスラナーマの紹介
●アンガニャーサとカラニャーサ(身体への神の勧請)
●瞑想のための詩句
●パンチョ―パチャラ・プージャ(五つの捧げものの儀式)
●ムーラグランタ(基調詩節)1-111
●サハスラナーマ112-1000