言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第469話(アムリタ)

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至高主は、美しい女性の姿をとった優しく慈愛に満ちた眼差しで彼らを見つめながら、こう言いました。
「あなた方はカッシヤパ・プラジャーパティの息子だと言っています。しかし、私はただの娼婦に過ぎません。なぜ私の言葉に従おうとするのです?学識のある学者は、自分を誘惑する好色な女に決して信頼を寄せたりしません。

おお、神々を蔑む悪魔たちよ!ジャッカルが常に新しい肉体を求めるように、独りでさまよう女は常に新しい男を求めます。長老たちは、そのような女との友情は安定したものでも永続的なものでもないと言っています。」

こうして、この女性は、その魅惑的で幻想的な言葉で、すべての悪魔たちの心を奪いました。彼らは心から溢れ出る情欲を明かすことなく、ただ笑い声を抑えきれませんでした。彼らは保管していたアムリタ(甘露)の壺を彼女に託しました。

その後、モーヒニーとしてそこに現れた主は、アムリタの壺を手に持ち、愛情を込めて彼らに言いました。
「愛する悪魔たちよ、私の行いがいい悪いに関わらず、受け入れなければなりません。反対してはいけません。この条件に同意するならば、アムリタを分けます。」

彼女の言葉を聞いた悪魔の長たちは、彼女の本当の気持ちが分からず、彼女の条件を黙って受け入れました。

そして、この神聖な乙女は丸一日断食しました。翌朝早く、彼女は沐浴をし、それから供儀の火(ホーマ)に適切な供物を捧げました。牛や他の生き物に食物を供えました。彼女はヴェーダのバラモン学者たちに施しをしました。そして、ヴェーダの学者たちに、縁起の良いヴェーダのスワスティ・マントラを唱えるように頼みました。

その後、すべての神々と悪魔たちは新しい衣服をまとい、ふさわしい装飾品を身にまとい、アムリタを得る準備を整えました。彼らは皆、東向きの藁敷の上に座りました。辺りは花輪とランプで彩られ、お香の香りが辺り一面を包みました。

美しい乙女がアムリタの壺を手に、闘技場へと歩みを進めました。彼女の足首飾りは美しく響き、瞳は喜びに輝いていました。幅広の腰を持つこの女性は、美しいサリーを優雅にまとっていました。その歩き方は優しく繊細でした。あらゆる点で女神ラクシュミーに匹敵する彼女は、神聖な女神のように輝いていました。

彼女の顔は、美しい頬、耳、鼻、そして金のイヤリングによって輝いていました。歩くにつれて、胸元を覆っていたサリーが少しずれ落ち、神々と悪魔たちを魅了する魅力的な視線で見つめていました。途方に暮れた彼らは、ただ彼女を見つめていました。

Asurāṇāṁ sudhā-dānaṁ sarpāṇām iva durnayam
Matvā jāti-nṛśaṁsānāṁ na tāṁ vyabhajad acyutaḥ

悪魔は生まれながらに邪悪です。彼らにアムリタを降り注ぐことは、蛇に乳を与えるようなものです。聖典の教えに反すると考え、シュリハリは悪魔にはアムリタを与えませんでした。

至高主は神々と悪魔たちに二列に分かれて座るように命じました。聖女の姿をしたシュリハリは、悪魔たちのすぐ近くまで歩み寄り、甘い言葉と穏やかな足取りで彼らを魅了しながら、遠くに座る神々にアムリタを与えました。アムリタを飲んだ者は老いと死から解放されます。彼女への愛が胸にこみ上げ、悪魔たちは沈黙しました。

神々はアムリタだけを欲し、悪魔たちは官能的な愛を欲しました。彼女はそれぞれに望むものを与えました。愛らしい微笑みと優しい眼差しで悪魔たちのハートを潤し、同時に神々にアムリタを与えました。悪魔たちは彼女の美を飲み、神々がアムリタを飲みました。

自分の尊厳に劣る女性と戦うことを考えていた悪魔たちは、彼女が最初に提示した条件を思い出し、沈黙しました。さらに、彼女への情欲は大きく高まり、その愛を阻むものなど望まなかった。彼女もまた、愛情のこもった仕草で悪魔たちを甘やかし、愛という縄で縛りつけました。アムリタを与えること以外に、あらゆる面で悪魔たちに過分な重要性と敬意を与えていました。そのため、悪魔たちは言葉を失いました。

一方、悪魔ラーフは神に変装し、神々が座る列に入り、アムリタを飲みました。太陽神と月神はラーフに気づいて、主シュリハリに知らせました。

至高主シュリハリは直ちに円盤を振り回し、アムリタを飲んでいるラーフの首を切り落としました。

クリシュナーヤ・ナマハ

第470話へ続く

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