言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第13話

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すべての存在の中にある、主の普遍的な形態の中には、わずかなラジャス(劇質)とタモー(暗質)の性質さえもありません。いかなる形態も比較にならないほどの純粋な存在(シュッダ・サットヴァ)の形で存在しています。言い変えれば、完全なる純粋性の姿であるということです。

paśyanty ado rūpam adabhra-cakṣuṣā
sahasra-pādoru-bhujānanādbhutam
sahasra-mūrdha-śravaṇākṣi-nāsikaṁ
sahasra-mauly-ambara-kuṇḍalollasat

主の、この普遍的な姿は、イヤリング(クンダラ)の中で素晴らしく美しく輝いています。偉大な聖者/ヨーギーは、ジュニャーナ・ネートラ(聖なる眼)で主の普遍的なこの姿を見ます。これが最初の化身です。この普遍的な姿はアーディ・ナーラーヤナ(原初のナーラーヤナ)の化身です。彼らから天人、人間、動物、鳥、その他の生物は生まれました。

彼から多くの化身が現れ、それぞれの目的を終えると、これらの化身はこの宇宙の姿そのものへと再び融合します。この宇宙の姿は至高主の一部分です。ブラフマー神はこの至高主の一側面/一部として現れました。彼からマリーチをはじめとする高位のマハルシたちが生まれました。彼らから天界の者、人間、動物、鳥、そしてあらゆる生命体が生まれました。

宇宙の姿であるアディ・ナーラーヤナ神は、クマーラと呼ばれる創造物の中で、サナカ、サナンダナ、サナータナ、サナット・クマーラといった高位のマハルシたちの姿を受け入れ、何の妨げもなく、ブラフマチャリヤ(神を悟るための道を歩むこと)という最も困難で精力的な誓願を実践しました。

素晴らしく美しい四人の聖賢サナカ、サナンダナ、サナータナ、サナット・クマーラは至高の主の一番目の化身です。

今度は、二番目の化身です。ヤグネーシュワラ(すべての犠牲的儀式、ヤグニャの主)としての主は、この地球の幸せのためにイノシシ(ヤグニャ・ヴァラーハ)の形を引き受け、宇宙の地下部(パーターラ)から地球を引き上げました。

三番目の化身である主シュリーマン・ナーラーヤナは、聖者(リシ)たちが大勢いた創造の中で、神聖なる聖賢ナーラダとして化身しました。彼は信奉者たちにカルマについて話されているパンチャラートラーガマを教えました。通常の道では、行動(カルマ)はすべての束縛の背後にある原因です。しかし聖仙ナーラダによって教えられた善行(サット・カルマ)への固守によって、内なる心は浄化されます。これは解放へと導くものとなります。この取り組みを通して、ナーラダの姿としての至高の主は、自ら解放を説いたのでした。

四番目の化身では、至高の主は、王ダルマの息子として、ナラとナーラーヤナとして誕生しました。聖仙ナラとナーラーヤナは完全に心を統御して、他の人は達成することが不可能な厳格で奮闘を要する禁欲生活を行いました。

五番目の化身では、主はすべてのシッダの主である聖仙カピラとして生まれ変わりました。聖仙カピラはすべての本質(タットヴァ)の全容を明らかにし、サーンキャ・シャーストラを聖仙アースリに説きました。そのうち、この神聖な文献は消滅してしまいました。

六番目の化身として、主は聖仙アトリの息子であるダッタートレーヤとして化身しました。主は祈りの応えとして母であるアナスーヤの子として生まれました。主は真我の知識を、アラルカ、プラフラーダ、ヤドゥ、カルタヴィリヤなどの存在に教えました。ダッタは至高の主の六番目の化身でした。

さて、七番目の化身として、主はプラジャーパティ・ルチとその妻であるアークーティの息子として化身しました。彼の名前はヤグニャ(儀式)です。彼の息子たちであるヤーマと他の神聖な一団と一緒になって、スワーヤムブヴァ・マンヴァンタラと知られる期間を救済しました。ヤグニャは七番目の化身でした。

八番目の化身、全てに浸透し、巨大な歩みをもたらす主は、王ナービと妻メールデーヴィの息子であるルシャバとして生まれました。正しい判断力と批判的識別力を持つ人々に、彼は究極の知識(パラマハンサ・ジュニャーナ・マールガ)への道を示しました。それは人生のあらゆる階層(アーシュラム、段階)の人々から崇敬されています。

オーム・ナモー・ナーラ―ヤナ

続く

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