言葉と教え

シュリーマド・バーガヴァタム 第60話(呪われるパリクシット)

第59話

ある時、パリクシットは弓を片手に森の奥深くまで狩りに出かけました。あまりに長い間、野生動物を追い駆け回ったため、彼は非常に疲れて、ひどい空腹と喉の渇きに苦しみました。彼は飲み水を求めて森をさまよっている時に、アーシュラマ(聖者の庵)に遭遇しました。

パリクシットが見たものは、目を閉じて深い瞑想状態で静かに座り、感覚器のすべてを制御していた偉大な聖人の姿でした。その聖人は思考同様、呼吸も心も制御しており、世俗的世界(輪廻転生、サムサーラ)から身を引いていました。三つの状態(アヴァスタ:目覚め、夢見、熟睡の状態)を超越していた彼は、もはや至高のブラフマーに完全に専心していました。彼は鹿皮で身を包み、髪も乱れていました。

パリクシットは偉大な聖人に近寄って、飲み水を求めました。聖人は絶対的なブラフマー・ジュニャーナに没頭し、ヨーガの最高の状態にありました。彼は庵に入ってきた王には目もくれませんでした。絶対的な瞑想の状態にあったので、聖人は王でさえも歓待できませんでした。座る場所も飲み水も与えませんでした。

王であるパリクシットは、自分が敬意を持って歓迎され、好意的に席を用意してもらい、望み通り水も提供してもらえるものとばかり期待していました。常識的な敬意が示されず、あからさまに侮辱されていると感じました。そして憤慨しました。

パリクシットが瞬時に怒りを抑えたならば、おそらくバーガヴァタム全話は私たちにとって有意義な話にはならなかったでしょう。逆に言えば、彼が瞬時に怒りを抑えたならば、容易に至高の解放を達成できたことでしょう。

その瞬間に激怒したのは言うまでもありません。耐え難い飢えと渇きのために、この王はその聖人への前代未聞の嫌悪と怒りの感情を抱きました。アーシュラマを出ようとしたとき彼はヘビの死骸を見つけました。彼は弓の先を使ってその蛇を持ち上げ、ブラフマーリシに投げつけて去りました。

帰りの道中、彼は頭の中で自問し始めました。

「あの聖人は自分の感覚を制御して、本当に深い瞑想状態にあったのか?あるいは、価値のないクシャトリヤ(戦士階級)と話すのを避けるために、わざと目を瞑ったふりをしていたのか?」

パリクシットの時代の終わりが近づいていたのです。彼に破滅と困難の時が近づいていたので、彼の思考は変化しました。傲慢になった彼は、自分をぞんざいに扱ったあの聖人のことを心の中で揶揄しました。

この偉大な聖人には、とても明朗闊達な幼い息子がいました。この子が今回の出来事について知ったのは友達と遊んでいる最中でした。彼はとっさに言いました。

「この王は父に対して何とひどい仕打ちをしたんだ! 人が捨てた食べ残しを食い荒らすカラスのような王たちとは、何と不義なんだろうか。彼らはただ民のおかげで生きている。もし民が税金を払わなかったら、この王たちは生き延びられたのか? 農民が収穫物を分け与えなかったら、この王たちは生き延びられたのか? つまり、彼らは他人の食べ残しを食っているんだ。他人の食べ残しを食っておきながら、この王はよくもまあ、これほど傲慢な振る舞いができるものだ!

人々に対して非倫理的で欺瞞的な統治者は、大胆にも主人の家に入り、主人の食事を盗み食いする番犬に例えることができる!人々は絶対的な信頼を寄せて彼を王として選び、彼を即位させた。民を自分の子どものように大切にし、神と同じくらい敬うべきなのに、このような支配者たちは民衆をあたかも犬のように扱えるのか?

罪人を罰する主シュリー・クリシュナは、その化身としての生涯を終えた。しかし今日、僕は自ら、分をわきまえないこの悪人を罰する役目を担う。さあ、私の力を見よ!

充血した眼と怒りで、友人の前にいた少年は、コウシキ川の水でアーチャマナ(浄化の儀式)を行い、雷鳴のごとく強烈な呪いの言葉を唱えました!

「父を侮辱し、分をわきまえず、一族の没落を招いたあの王は、今から七日後、強大な蛇タクシャカの噛み傷によって滅びるだろう!」

この呪いを唱えると少年はアーシュラマに戻っていきました。彼の父親の首にぶらさがっているヘビの死骸を見て、息子は深い悲しみに暮れ、大声で泣き始めました。

聖仙アンギラサの血統に属する偉大な聖仙シャミカは、息子の泣き声を聞いて静かに目を開けました。首にぶら下がっていた死んだ蛇を払い除けて尋ねました。

「息子よ、どうしたんだ?なぜ泣いている?誰かに何かされたのか?」

子は事の詳細を語りました。

息子が、呪われるべき立場でないパリクシットを呪ったと聞いて、偉大な聖者は悲しみました。息子の行いを褒めることはできませんでした。息子の行いを褒めるどころか、こう言いました。

「息子よ、お前は何と愚かなことをしたのだ!罪深い行いをした。無知ゆえに、些細な過ちのために、王にはあまりにも重い罰を与えてしまった。お前の知性はまだ未熟だ。

あの王は誰だと思っている?あの方は他ならぬヴィシュヌである。これはすべての聖典に記されている。お前はこの真理を理解できていない。」

クリシュナ! シュリー・クリシュナ! ナーラーヤナ!

第61話へ続く

 

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