心の制御
更新日 : 2024.7.29
カテゴリー : 7日間の神への賛歌
Yastvīmindriyāṇi manasā niyamyārabhatērjuna
Karmēndriyaiḥ karmayogaṃ asaktaḥ sa viśiṣyatē (Bhagavad Gita Chapter 3)
「おお、アルジュナよ! 叡智に満ちた心で、感覚を抑制しながらも、何の願望もなく行動を続ける者は、心を完全に浄化して、それによって真我の知識を得る」と主シュリークリシュナは言いました。
この詩節では、叡智 (識別力のある知性) に満ちた心というフレーズが重要とされています。しっかりと抑制された心だけが、そのような叡智を育みます。そのような人は、もはや性急な結論に急ぐことはありません。アイデアの長所と短所を徹底的に研究した後、決定的な結論が導き出されます。
心をコントロールすることを拒否する人はどうなるでしょうか? その人たちは困難に陥ります。勝利はその人には訪れません。困難の泥沼に沈み、将来も沈み続けるため、人生全体が悲しみで満たされます。自分の人生をあえて台無しにしています。
したがって、心を完全に制御し続けることは常に自分の利益になります。そうすれば人生は順調に進みます。濁った水を容器に溜めておくと、泥は徐々に底に沈み、澄んだ水が浮かび上がります。同じように、無駄な考えを捨てて心が安定すると、心は清らかになります。
安定した心を持つ人は、障害を簡単に乗り越えます。勇敢に、自分の前に現れる予期せぬ障害に立ち向かい克服します。心を制御する人には、行動の穏やかさ(ソウミャ)と精神的な平安がもたらされます。行うすべての行為は完全な成功を収めます。状況をあらゆる角度から分析し、勝利を収めて対処する成熟を獲得します。心の制御というのは、自身を高めて、他の人に援助の手を差し伸べるのに役立ちます。社会はそのような人物から利益だけを得ます!
正義の王クシカは心の完全な制御を習得していました。彼の妻も同様でした。彼らについて学びましょう。クシカ王の名声はあらゆる方向に伝わり、マハルシ・チャヴァナの耳にも入りました。「この王は私のテストに合格するだけの必要な堅実さを持っているのか?彼は本当に自分の心を抑制し、しっかりと制御しているのだろうか?」と聖者はこれらの詳細を個人的に収集することを決意しました。
何の予告もなく、マハルシ・チャヴァナは突然王の宮廷に到着し、「おお、王よ。お元気ですか?あなたの家族、従者、大臣、国民、そしてあなたに絶対的な信仰を置いている人々が、幸せで満足した生活を送っていることを願います」と尋ねました。王は大喜びで、思いがけず到着した客を崇拝しました。そして彼は答えました、「尊敬すべき聖者よ!ええ、王国の誰もが幸せで満足しています。私はあなたさまの訪問を非常に嬉しく思います。あなたさまは私に何を求めていらっしゃるのですか?どうか命令してください」。
聖者は答えました。「あなたの謙虚さは称賛に値します。あなたの言葉もそうです。あなたが捧げた崇拝と態度は高く評価できます。この国の住民は皆、本質的に聖人であると聞いています。あなたの偉大さを知りたくて、ここにやって来ました。」
王よ!最近、私は絶えず揺れ動く心を抑えることができない。気まぐれに動き、無益な考えに没頭している。それを制御するなんて私には全く無理なことである。あなたの存在によって心が安定することを願って、私はここに来ました。したがって、私はしばらくここに滞在するつもりです。滞在中、あなたと妻には、私のすべての必要を見てもらいたい。あなたは一瞬たりとも遅れることなく私の呼びかけに応じなければなりません。私に完璧に仕えなければならない。私のこの要求を満たすことが実現可能かどうか教えてください。そうでなければ、直ちに出発します。」
クシカ王と妻は謙虚に賢者の前でひれ伏し、「尊敬すべき賢者よ! どうか、あなたさまが望む限りここに留まってください。あなたさまに仕えることが私たちの運命です」と言いました。賢者は同意し、留まりました。王夫妻は自ら聖者に仕えることに専念しました。
マハルシ・チャヴァナは豪華な食事をした後、大きなあくびをしながら、「ベッドに横になる。ハエや蚊が眠りを妨げないようにするのはあなた方の義務だ。だから眠っている間に扇ぐのだ」と言いました。そう言うと、彼は深い眠りに落ちました。王室の夫婦はヴィンジャマラ扇子(ヤクの尾の扇子)を手にして、21日間連続で扇いで、マハルシの足を優しくマッサージしました!
21日経つと賢者は突然目を覚まし、「おお! 森の中では周囲の荒々しさと動物の叫び声で眠りにつくのが困難だった。私はぐっすり眠っていた」と言いました。「もっと長く眠りたい」そう言うとまた深い眠りに落ちました。王夫妻は他に何も考えずに、一瞬たりとも休むことなく扇子を扇いで足をマッサージし続けました。また21日が経ち、賢者はベッドから起き上がって言いました。「おお王よ、眠気が治まらない。リフレッシュするために街を散策したい。手配してください」。
賢者は用意されていた馬車に乗りました。王夫婦が賢者が乗っている馬車に乗ろうとした時、賢者は彼らを嘲笑しました。「あなた方は真のもてなしというものを何か知っていますか?学んだことがありますか? これがあなたの王国の人の振る舞い方ですか?」王夫婦はびっくりして賢者を見つめ、自分たちの間違いを理解しようとしました。
賢者はその後、無礼に命じました。「私があなた方を拷問しているかのように私をじっと見るのはやめなさい。あなたの国民は私のことをどう思うでしょう? 私はここで提供されている奉仕に満足していない。私はあなた方二人に馬車を引いてもらいたいのです。私が満足するために必要なことをしなさい。それがあなた方に求める敬意、尊敬だ。そうして初めて私の眠気は治まるだろう。」
この命令を聞いて、王様の夫婦は落胆も屈辱も感じませんでした。とても幸せで、彼らは馬を放し、国民に見られていることを気にせずに馬車を引いたのです。時々、賢者は馬車を止めて、その都市の名産品について尋ねました。王は毎回謙虚に賢者に答えました。
何が起こったのか誰もわかりませんでしたが、賢者は突然激怒しました。鞭を手に取って、人前で王夫婦を容赦なく鞭打ち、彼らの体から血が流れ出ました。その間ずっと賢者は叫んでいました。「お前たちのこのよろめくような歩き方では、いつになったら目的地に着くんだ? 礼拝を終えてガンジス川で沐浴をしなければならない。そこで苦行をしなければならない。お前たちの怠惰のせいで、私は多くの貴重な時間を失っている」。
体から血が流れ出ていることなど気にも留めず、王夫婦は馬車をガンジス川に向かって素早く引きずっていきました。賢者は馬車から降りると、彼らの顔をじっくりと観察しました。快活さと幸福がはっきりと見て取れました。賢者は超越的な能力を使って、彼らの心の中の考えを読み取りました。彼らの心が純粋で、いかなる考えや感情からも解放されているのを観察しました。それから彼らの心を観察しました。それは信仰心であふれていました。彼らを徹底的に観察した賢者は、非常に喜びました。
そして彼らを称賛し、「あなた方は勝利しました。私はあなた方の働きに深く満足しています。あなた方二人は自分の心を完全にコントロールしています。私があなた方に課した試練は、実際には将来の霊的求道者への教訓でした」と言いました。そして大きな愛情をもって夫妻に触れました。彼が触れただけで、彼らの傷はすべて消えて、体は健康になりました。彼らは神々しく輝き始めました。賢者の命令に従い、翌朝、王夫婦はガンジス川の岸に到着して、賢者の前で頭を下げました。
賢者は言いました、「あなた方の穏やかな性質は私を完全な喜びで満たします。あなた方の態度は賞賛に値します。感覚の制御は比類がありません。平静さの程度は私を畏敬の念で満たします。あなた方の家系だけでなく、宇宙全体を高める孫に恵まれるでしょう。彼は有名なブラフマリシ(最高位の賢者)になるでしょう。
至高主がラーマとして転生すると、あなた方の孫がラーマのグルになります。彼はヴィシュヴァーミトラとして世界中で称賛されるでしょう。賢者はこのようにして存分に彼らをに祝福しました。
心を制御することを学びましょう。優しさがあなたの生き方になります。優しい性格の人は、すべての成果を獲得して、すべての欲求を満たします。優しい性格の人の能力を超えるものは何もありません。その人はすべてをうまく達成します。彼は今生と来世の両方で、最も最高の利益を得ます。
グル・ダッタの恩寵が、あなたに完全な心の制御とその結果生じる最高の利益を授けますように!
続く