言葉と教え

ラリタ・サハスラナーマの名の意味401~410

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401.Vividhākārā ヴィヴィダーカーラー

意味)彼女は無数の形と姿で現れます。

彼女は、この宇宙で私たちが見るすべての形態をとります。このため、牛であれロバであれ、すべての生き物は礼拝に値します。この実践を取り入れる人々の心は大きく進化します。

402. Vidyāvidyā svarūpinīヴィディヤーヴィディヤー・スヴァルーピニー

意味)知識と無知の両方が彼女の姿です。

「ヴィディヤ」は真我実現の知識 (アートマ・タットヴァ) を教えるものです。「ヴィッド」という用語は、ジュニャーナ (叡智) を意味します。この知識は、世俗的な知識や学習とは関係がありません。幻想 (マーヤー) は無知 (アヴィディヤ) です。この世俗的な知識 (ロウキカ・ヴィディヤ) はすべてアヴィディヤ(無知)の一部です。

64の世俗的な芸術 (カラー Kalā) があり、同様に64の世俗的でない芸術があります。この128のカーラが彼女の姿です。

403. Mahā-kāmeśa-nayana-kumudahlāda-kaumudī マハー・カーメーシャ・ナヤナ・クムダフラーダ・カウムディー

意味)クムダ(夜にだけ開花する睡蓮)が月光に撫でられて喜びに花開くように、マハー・カーメーシャは彼女を伴うことによって花開きます。彼女はマハー・カーメーシャ(シヴァ)の目(ナヤナ)を喜ばせます。

表面的には、この名前は結婚におけるパートナーの一体性と愛の必要性の重要性を意味します。

より深いレベルでは、男性であれ女性であれ、すべての探求者はマハー・カーメーシャです。彼女の姿は敬虔な探求者の心をとても喜ばせ、冷静にしてくれます。

「ク」は大地を意味し、「クムダ」は「母なる大地に喜びをもたらすもの」を意味します。女神ラクシュミーは母なる大地の形で現れました。母なる大地は、他者に奉仕し、社会に役立つ人間が生まれると喜びます。霊的探求者(サーダカ)や正しい道を歩む人々の存在は、彼女に大きな幸福をもたらします。彼らは母なる大地に栄光をもたらす宝石です。睡蓮と月の光の喩えがこの喜びを説明しています。

ナヤナは「連れて行く」という意味もあります。彼女はそのようなサーダカを彼らの目標、つまり神へと連れて行きます。エネルギー(シャクティ)だけが人を神へと導くことができます。エネルギーがなければ、何もできません。

404. Bhakta-hārda-tamo-bheda-bhānumad-bhānu-santatiḥ バクタ・ハールダ・タモー・ベーダ・バーヌマド・バーヌ・サンタティヒ

意味)彼女は信奉者のハートの中の太陽(バーヌ)であり、その絶え間ない光線(バーヌマト)は無知(タマス)を消し去り破壊します。

タマスは完全な暗闇、完全な妄想と無知の状態です。無知が頭をもたげるたびに、彼女の光線の1つがそれを打ち、破壊します。体が寝たきりのときでさえ、ハートはタマス的な考えや特性を引きつけ続けます。

定期的な礼拝と神への信愛は相互に関連し、その結果、彼女は信奉者のハートに座ります。したがって、神の名を唱えることは、保護を与える強力な武器です。カリユガに生きる人は、神の名を際限なく唱える(ナーマ・ジャパ)だけで解放されると言われています。

これで「プラバー・ヴィディヤ」は完了です。

次の405から428までの24の名前は、「シヴァドゥーティー・ヴィディヤ」を説いています。

この24の名前は、人を「シヴァ」、つまり吉祥へと導きます。この礼拝の結果は、ガヤトリ・ウパーサナ(ガヤトリの念拝)を行うのと似ています。これを聞く人、これを視覚化する人、このシヴァドゥーティー・ヴィディヤの意味を理解/体験できる人は、聖なる母から報われます。その報いとは、聞く人の心を彼女の心を一つにし、心を純粋に神についての考えで満たすという形で与えられます。そのような人の知性は神性へと向かいます。

この24の名前は、人をシヴァ、つまり吉祥へと導きます。この礼拝の結果は、ガヤトリ・ウパーサナ(ガヤトリの念拝)を行うのと似ています。これを聞く人、これを視覚化する人、このシヴァドゥーティー・ヴィディヤの意味を理解/体験できる人は、聖なる母から報われます。その報いとは、聞く人の心を彼女の心を一つにし、心を純粋に神についての考えで満たすという形で与えられます。そのような人の知性は神性へと向かいます。

405. Śivadūtī シヴァドゥーティー

意味)シヴァ神自身がドゥータ(使者)である彼女は、シヴァドゥーティーです。

シヴァは吉祥と繁栄を意味します。彼の名前を繰り返すと、内なる存在(アートマ)に吉祥がもたらされます。悪魔のシュンバとニシュンバとの戦いの前に、彼女はシヴァを使者として送り、悪魔に悪行をやめるように求めました。シヴァを使者として送ったので、彼女はシヴァドゥーティーです。

「シヴァを送る」とは、「吉祥を送る」という意味です。それは、悪魔に良い特性を発達させる機会を与えることを意味します。神は、最悪の罪人でさえ、良い特性を発達させる機会を常に与えます。悪魔が良いアドバイスに従わなかった場合、彼女は攻撃して殺さなければなりませんでした。

406. Śivārādhyā シヴァーラーディヤー

意味)彼女はシヴァに礼拝されている、またはシヴァを礼拝しているという意味に理解できます。シヴァとシヴァーは、同じ全能者の男性形と女性形です。

407. Śivamūrtiḥ シヴァムールティヒ

意味)彼女は吉祥の姿(シヴァ)です。

ムールティは顕現であり、その力、強さ、吉祥などを増大し続けるものです。

408. Śivaṁkarī シヴァンカリー

意味)彼女は「シヴァドゥーティー」と「シヴァムールティ」の背後にある真髄(タットヴァ)を理解する人たちに吉祥を与えます。彼女はそのような信奉者が目的地、つまりシヴァとの融合に到達することを祝福します。

409. Śivapriyāシヴァプリヤー

意味)彼女はシヴァにとってとても大切な存在で、シヴァは彼女にとってとても大切な存在です。

410. Śivaparāシヴァパラー

意味)彼女は吉祥(シヴァ、マンガラ)に満ちています。

つづく

ラリタ・サハスラナーマの紹介
アンガニャーサとカラニャーサ(身体への神の勧請)
瞑想のための詩句
パンチョ―パチャラ・プージャ(五つの捧げものの儀式)
ムーラグランタ(基調詩節)1-111
サハスラナーマ112-1000

※シュリ・スワミジによる『ラリタ・サハスラナーマ』の詠唱アプリはこちらです。
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