言葉と教え

バガヴァット・ギーター 第1章 42~47節

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saṅkarō narakāyaiva kulaghnānāṁ kulasya ca patanti pitarō hyēṣāṁ
lupta-piṇḍōdaka-kriyāḥ ǁ 42 ǁ

カーストの混交が起きれば、その責任者とその血統は地獄に落ちる。水の供物や毎年の儀式を捧げる者がいなくなると、天界や先祖の住処(ピトル・ローカ)に住む先祖は地獄に落ちる。

亡くなった先祖に供物を捧げることは義務です。この供物に喜んだ先祖は祝福を降り注ぎます。すべての人間が死んだら、誰が亡くなった魂に供物を捧げるのでしょうか?だから戦争をやめよう、とアルジュナは言います。

真実は、戦争の終わりにユディシュティラが両陣営の亡くなった戦士全員に個人的に供物を捧げ、全員が高次の世界に到達できるようにしたのです。しかしアルジュナは未来について何も知りません。

doṣair ētaiḥ kula-ghnānāṁ varṇa-saṅkara-kārakaiḥ
utsādyantē jāti-dharmāḥ kula-dharmāśca śāśvatāḥ ǁ 43ǁ

この混合の原因となった人々の過ちにより、古代の kula-dharma と jāti-dharma は破壊されるだろう。

アルジュナは、血統の破壊、その結果としての古来の家族の伝統の破壊、罪の増加、そしてこれによって女性に生じる可能性のある罪について繰り返し強調しています。彼は、戦争によって、クラ・ダルマ、ジャーティ・ダルマ、シャースヴァタ・ダルマが破壊されるだろうと言っています。

ジャーティとは人間のことです。すべての人間には、生まれながらに課せられた義務があります。クラ・ダルマとは家族の伝統を意味します。シャースヴァタ・ダルマとは、ヴェーダとシャーストラに記されている義務のことです。それは変わることはありません。

アルジュナは、これらのダルマが損なわれることを心配していました。もし、ダルマが優勢な時代にこの心配が彼を苦しめていたなら、それは称賛に値したでしょう。しかし、カウラヴァという形で、世界はすでにアダルマに支配されていました。そのため彼の発言はばかげています。カウラヴァは非常に邪悪だったので、パーンダヴァが戦争を中止したとしても、背後から刺したでしょう。

utsanna kuladharmāṇāṁ manuṣyāṇāṁ janārdana
narakē niyataṁ vāsaḥ bhavatītyanuśuśruma ǁ 44 ǁ

私はダルマ・シャーストラの解説者から、古い伝統が破壊された家庭に生まれた人間は、地獄で永遠の住まいから逃げられないと聞いています。

ここでアルジュナは悲しみをあらわにします。

ahō bata mahatpāpaṁ kartuṁ vyavasitā vayam
yadrājya sukhalōbhēna hantuṁ svajana mudyatāḥ ǁ 45 ǁ

ああ!これは何とひどい罪でしょう!私たちは賢明であるにもかかわらず、恐ろしい行為を行っています。王国を欲しがるあまり、私たちは親族を殺そうとしているのです!

彼は今、その意図を明らかにしました。

yadi māmapratīkāram aśastraṁ śastra-pāṇayaḥ
dhārtarāṣṭrā raṇē hanyuḥ tanmē kṣēmataraṁ bhavēt ǁ 46 ǁ

私は武器を捨てます。私を攻撃する者には報復しません。カウラヴァが多くの武器で私を殺しても感謝します。そこに私の本当の幸福があるからです。

アルジュナは戦いから逃げるとは言いません。「あなたたちは戦えばいい。私はただここに座っている。敵が私を殺してくれれば、私は高められる」と彼は言います。

そのような言葉はクシャトリヤにはふさわしくありません。勇敢に戦って死んだ戦士は徳のある世界に到達するとダルマ・シャーストラは述べています。しかしアルジュナは宦官ブリハンナラのように話していました。

Sanjaya uvāca:
ēvamuktvār’ juna ssaṅkhyē rathōpastha upāviśat

visṛjya sa-śaraṁ cāpaṁ śōkasaṁvigna-mānasaḥ ǁ 47 ǁ

こう言ってアルジュナは弓と矢を投げ捨てました。悲しみと苦悩に圧倒され、彼は戦車の床に倒れ込みました。

Iti śrimad bhagavad gītāsu upaniṣatsu brahmavidyāyām yōgaśāstrē
śrikrishnārjuna samvāde arjuna viṣāda yōgō nāma prathamō’ dhyāyaḥ ǁ


1章の偉大な点について、シュリー・スワミジの解説

パールヴァテ​​ィー女神はシヴァ神に尋ねました。「ああ、神よ!あなたの祝福により、私はヴィシュヌ神の栄光を聞きました。今、私はバガヴァッド・ギーターの偉大さを知りたいのです」

シヴァは「バガヴァッド・ギーター」という言葉を聞いて喜びました。彼は言いました。「ああ、女神よ!私は永遠にシュリハリを瞑想します。かつてシュリハリが蛇のベッドで休んでいたとき、マハーラクシュミーは尋ねました。「あなたはすべての宇宙の神です。もしそうなら、なぜ何もせずに休んでいるのですか?』

シュリハリは答えました。『デーヴィー、私は眠っていません。私は深い瞑想をしていて、マヘーシュワリ・シャクティを視覚化しています。ヨーギーやミマムサカは、そのエネルギーのビジョンを得ようと努め、そのために厳しい苦行を行います。

マヘーシュワリ・シャクティはアートマです。執着や悲しみはありません。私はそれに瞑想しています。私が眠っていると決めつけないでください。』

彼女はすっかり驚いて聞きました。『あなたは宇宙の創造者、守護者、そして破壊者です。あなたはすべての主の主です。どうして他の存在を瞑想できるのですか?これについては非常に驚きます。この至高の本質についてもっと詳しく説明してください。私はそれを知りたいのです』。

シュリハリは言いました。『その至高の本質は私のアートマの本質です。それは私の本来の永遠の姿です。始まりも終わりもありません。それはギーター・シャーストラで詳しく述べています」。

彼女は尋ねました。「至福の具現である、その知覚できない本質を、ギーターはどうやって説明するのでしょうか?」

631話へ続く



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