ラリタ・サハスラナーマの名の意味461~470
更新日 : 2025.4.27
カテゴリー : ラリタ・サハスラナーマ
461. Subhrūḥ スブルーフ
意味)彼女の眉は説明できないほど美しい。それは無限の至福への入り口です。
彼女の顔の美しさから、私たちは平静、喜び、平安を得ます。聖なる母の眉の美しさは、17番目の名前「Vadanasmara-māṅgalya-gṛhatoraṇa-cillikāヴァダナスマラ マーンガルヤ グルハトーラナ チッリカー」で説明されています。
462. Śobhanā ショーバナー
意味)尋常ではない輝き/光彩 (カンティ) が彼女を取り囲んでいます。
「Shushamā paramā shobhā shobhā kantir dyutischahihシュシャマー・パラマー・ショーバ・ショーバ・カンティル・デュティスチャヒヒ」という名前は、神聖な輝き (ショーバナー) を表しています。「パラマ(至高)」とはラクシュミー・デーヴィのことです。輝きと美しさにおいて、女神ラクシュミーを超える者はいません。人が色白であろうと黒色であろうと、他の人を惹きつけるのは輝き (光彩) です。それが真の美しさです。目と顔は、その人の内面の感情を反映します。
463. Suranāyikā スラナーイーカー
意味)彼女は神々(スーラ、神々)の統率者(ナーイカ)です。また、彼女はすべてのスワラ(音楽の音符、スル)の統率者であるという意味にも解釈できます。
464. Kālakaṇṭhī カーラカンティー
意味)彼女の首 (カンタ) は暗い黒色です。
このことから、次のことが分かります。
a) 彼女は首にカーラ (時間または死の神) を持ち続けています。
首に「時間」を保持していることは、彼女の子どもたちとすべての創造物に対する彼女の無限の慈悲を反映しています。彼女はすべての創造物を、彼女の子宮に保持しています。カーラ (時間) を首に保持することにより、彼女はこの創造物を破壊から守っています。
b) 彼女は喉にハラハラの毒を保持しています。
シヴァ神は、海の攪拌中に発生したハラハラの毒を飲み込みました。毒が胃に入るのを防ぐために、至高の母は彼の首に4本の指を置いてそれをブロックしました。このため毒は彼の首に残り、青みがかった黒色になりました。さらに、慈悲深く従順な妻である聖なる母は、シヴァ神の左半身(アルダ・ナリーシュワラのポーズ、右側がシヴァ、左側がデーヴィ)の姿を取り、シヴァ神の苦しみを分かち合いました。そのため、彼女の首も青黒くなりました。
人生における日々の活動であれ、ヨーガの修行であれ、障害の発生は避けられない現象です。良い出来事も悪い出来事も、すべて私たちの人生という海の撹拌の一部なのです。
465. Kāntimatī カーンティマティー
意味)ヴェーダの理解を通して彼女を理解することができます。彼女はヴェーダーンタです。
「カーンティ」という言葉は「カ+アンティ」に分けることができます。ヴェーダは「カ」とも呼ばれます。「アンタ」という言葉は「終わり」を意味します。したがって、カンティは「ヴェーダの終わり」、つまりヴェーダーンタを意味します。ヴェーダは私たちを彼女へと導きます。
466. Kṣobhiṇī クショービニー
意味)彼女は経験されるクショーバ(精神障害)です。
クショーバは精神的な動揺を指します。クショービニー・デーヴィとして、彼女はサルヴァサムクショービニー・チャクラに住んでいます。動揺は人を霊的な道に導く可能性があるため、時には心が動揺することが必要です。
ヴァイシュナヴィ・デーヴィはクショービニー・デーヴィとも呼ばれます。マンマタ神(欲望の神)が鎧に保持している5本の矢のうちの1本はサンクショービニーです。
467. Śūkṣmarūpiṇī シュークシュマルーピニー
意味)彼女は非常に微細な存在です。彼女は瞑想 (ディヤーナ) 中にのみ内的に視覚化できます。
バガヴァッド・ギーターの第3章には、次のように記されています。
indriyani parany ahur indriyebhyah param manah
manasas tu para buddhir yo buddheh paratas tu sah
インドリヤーニ パラーンヤーフル インドリヤービャー パラム マナハ
マナサス トゥ パラー ブッディール ヨ ブッデーヘ パラタス トゥ サハ
意味)感覚 (インドリヤ) は非常に微細です。感覚よりも微細なのは心です。この心よりも微妙なのは知性 (ブッディ) であり、この知性とそれを制御するものよりもはるかに微細なのがパラマートマです。
霊的なセンター (チャクラ) は物理的に顕現していないため、肉眼では見えません。チャクラを見わける唯一の手段は内なる視覚 (アンタル・ドリシュティ)です。
『ラリタ・サハスラナーマ』はこれから志向者を6つの霊的センター(シャット・チャクラ)、内なる瞑想、ヨーガの道へと完全に導きます。これらの6つのチャクラを身体内のさまざまな選択されたポイントで視覚化することは、非常に優れたヨーガの形態です。それらを生命エネルギー(プラーナ・シャクティ)で満たし、スシュムナー・ナーディーの道を旅してサハスラーラに到達することは、ヨーガの道として知られています。6つのチャクラの瞑想(シャット・チャクラ・ディヤーナ)は、クンダリニー・エネルギー(霊的エネルギー)を覚醒させ、スシュムナーの道を旅するために行われます。
次のヴァジュレーシュヴァリーからシッダ・マーターまでの6つのの名前は、6つのチャクラに宿るために聖なる母がとった6つの名前/姿です。7番目の名前ヤシャスヴィニーは、サハスラーラ・チャクラにおける彼女の究極の場所/位置を表しています。彼女は霊的な母親の姿で私たちの中に座り、妊娠の7か月間、胎児を守り、胎児の形成を助けます。
468. Vajreśvarī ヴァジュレーシュヴァリー
意味)彼女はダイヤモンドのように硬く、堅固で、輝いています。ヴァジュレーシュワリーは、ヴィシュッダー・チャクラ (喉にある) の主宰神です。
ヴァジュレーシュワリー・デーヴィの寺院は、ハリヤナ州のジュワラ・マーリニ寺院の近くにあります。
修行を始める前に、志願者の心はダイヤモンドのように堅固でなければなりません。確固とした信と成功への信念は、不可欠な前提条件です。グルの言葉に完全に献身して、信仰することで、人はこの道に第一歩を踏み出すべきです。宣伝を欲してはいけません。志願者は、それに飛び込む前に、これらの修行の必要性と利点について完全に明確に理解している必要があります。そのような明確さは、サーダナの過程で心が混乱するのを防ぎます。
469. Vāmadevī ヴァーマデーヴィー
意味)彼女は5つのルドラの 1 つであるヴァーマデーヴァのエネルギー (シャクティ) です。ヴァーマデーヴィーはアナーハタ・チャクラ (心臓の近く) の主宰神です。彼女は私たちをシヴァ神へと導き、縁起の良い祝福を与えてくれるエネルギーです。
「ヴァーマン」は「排出する、吐き出す」という意味です。この神は腹部に保持していたすべての創造物を吐き出すので、ヴァーマデーヴァです。したがって、彼は創造の原因です。
470. Vayo’vasthā-vivarjitā ヴァヨーヴァスター・ヴィヴァルジター
意味)彼女は成長と老齢の状態を超えています。彼女はマニプーラ・チャクラ (へそにある) の主宰神です。
至高の母は、幼少期、子ども時代、青年期、老年期などの人生のさまざまな段階を経験しません。彼女は永遠に同じ状態にあります。彼女はニティヤ(永遠)です。
●ラリタ・サハスラナーマの紹介
●アンガニャーサとカラニャーサ(身体への神の勧請)
●瞑想のための詩句
●パンチョ―パチャラ・プージャ(五つの捧げものの儀式)
●ムーラグランタ(基調詩節)1-111
●サハスラナーマ112-1000
※シュリ・スワミジによる『ラリタ・サハスラナーマ』の詠唱アプリはこちらです。
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