ラリタ・サハスラナーマの名の意味601~610
更新日 : 2025.5.16
カテゴリー : ラリタ・サハスラナーマ
601. Darāndolita-dīrghākṣi ダラーンドーリタ・ディールガークシー
彼女の目は切れ長で、ほとんど耳に届くほどです。
602. Darahāsojjvalan-mukhī ダラハーソーッジュヴァラン・ムキー
意味 – グルの位置に座る至高の母は永遠に喜びに満ちています。
603. Gurumūrtiḥ グルムールティヒ
意味 – 彼女はグルの姿をとります。
グルは永遠の平安と喜びに満ちています。彼はこの永遠の至福を信奉者に分け与えます。信奉者はいかなる状況においても、この信念と信条を持つべきです。そのような信念を持って行うサーダナ(霊性修行)は、速やかに成果をもたらします。そのようなサーダカ(霊性探求者)は、グル・パードゥカ・シッディ(グルの履物の成就)を速やかに達成するでしょう。
604. Guṇanidhiḥ グナニディヒ
意味 – 彼女はあらゆる良い特性(グナ)の宝庫です。
605. Gomātā ゴーマーター
聖なる母は、母なる牝牛(ゴーマーター)です。
この聖牛は、ヒンドゥー教の文化と精神性において計り知れない意義を持っています。母牛(ゴーマーター)には3300万もの神々が宿っています。牛は私たちの母です。牛がいる家の空気は非常に清らかです(編集者による注 インターネットより)
606. Guhajanma-bhūḥ グハジャンマ・ブーフ
意味 –
a) スブラマニヤ神(グハという名も持つ)の母として、彼女はグハジャンマ・ブーフです。
b) グハは洞窟を意味します。彼女は私たちのハートとして知られる洞窟(フルダヤ・グハ)に座しているので、彼女はグハジャンマ・ブーフです。 神聖な光(パラブラフマの光)は人のハートから生じます。
607. Deveśī デーヴェーシー
意味:彼女はすべてのデーヴァタ(神々)の支配者(イーシュワリー)であるため、デーヴェーシーです。 デーヴァタとは、生類に恩恵を与え、祝福を降り注ぐ存在です。また、生類が自らの行為(カルマ)の真の報いを受けることを保証します。このように、彼らは他者を統治し、幸福を守護しています。彼女はそのようなデーヴァタたちの支配者です。
608. Daṇḍa-nītisthā ダンダ・ニーティシュター
意味 –
a) ヨーギーが行うサーダナ(霊性修行)はダンダ(杖)とも呼ばれます。ヨーギーはダンダと呼ばれる杖を手に持ちます。聖なる母はそのサーダナ(ダンダ)における倫理(ニーティ)として宿ります。
b) 至高の母は、必要に応じて罰(ダンダ・ニーティ)を課すことに訴えます。これがダンダ・ニーティシュターです。
「アルタ・シャーストラ(古代インドの政治、経済政策、軍事戦略に関する論文)」には、多くの倫理(ニーティ)が含まれています。そこには、目の前の課題を達成するための様々なレベルの外交戦術が含まれています。クシャトリヤ(支配者)は、課題を達成するために、主に「サーマ」(穏やかな説得)、「ダーナ」(富、金銭の提供)、「ベーダ」(脅迫の使用)、そして「ダンダ」(罰または暴力)を含む様々な政治的手法を用いることができました。
4つの要素の中で、ダンダはそれらの力と偉大さを際立たせるため、重要な役割を果たします。
『シャットパディ・ストートラム』におけるヴィシュヌ神への祈りは、以下の通りです。
Avinaya mapanaya vishno damaya manas samaya vishaya mrga trshnām
Bhūta dayām vistāraya tārāya samsāra sāgaratah.
意味:ヴィシュヌ神よ、私の内なる不遜さと傲慢さをすべて追い払ってください。常に謙虚であることを教えてください。特に私のグルとすべての年長者に対して。私の心を鎮め、制御し(ダマナ)、あらゆる方向に暴走させないでください。私の心は感覚に支配され、幻に過ぎないあらゆる官能的な欲望を追い求めています。私の感覚を制御できるように助けてください。すべての生き物への慈悲(ブータダヤ、普遍的な慈悲)が私を包み込みますように。どうか、この輪廻(サムサーラ)の海を渡るのを助けてください。
「ダマナ」とは、調教し、服従させること(罰)です。心はこの調教を必要としており、前述のシュローカ(詩句)には、この趣旨のヴィシュヌ神への祈りが記されています。 『バガヴァッド・ギーター』第10章で、クリシュナ神はこう述べています。 「ダンド・ダマーヤタム・アスミ・ニティル・アスミ・ジギシャタムDando damayatam asmi nitir asmi jigishatam」 ここでクリシュナ神は「私は服従の必要が生じたときに罰を与えるダンダ(杖)である」と述べています。勝利を望む者にとって、彼はニーティ(知恵、正しい倫理、正しい行い)です。彼はダンダであり、ニーティでもあるのです。 このように、至高の母はダンダニーティであり、またダンダとニーティのそれぞれです。すべての倫理(ニーティ)は彼女から生じます。しかし同時に、彼女は罰を課す棒(ダンダ)であり、ダンダニーティでもあります。
609. Daharākāśa-rūpiṇī ダハラーカーシャ・ルーピニー
意味 – 彼女は私たちのハートの中にある空間「ダハラーカーシャ」に宿ります。
私たちの目に見える、遍在する外部空間は「チダーカーシャ」です。私たちの内なる空間は「ダハラーカーシャ」です。
Dahram vipāpam parameshma bhootam yat punḍareekaM puramadhya samstham
tatrāpi dahram gaganam vishookam tasmin yadantas-tad-upāsitavyam
意味 – 身体と呼ばれる街の中心には、ハート(ダハラカーシャ)として知られる微細な蓮華があります。この純粋で罪のない(汚れのない)蓮華は、絶対者(聖なる母)の住処です。この内なる空間に宿り、純粋で罪のないこの至高の存在は、絶えず瞑想されるべきです。
610. Pratipan-mukhya-rākānta-tithi-maṇḍala-pujitā プラティパン・ムキャ・ラーカーンタ・ティティ・マンダラ・プージター
(これは一つの名であり、途切れることなく読み進めてください。)
意味 – アシュワユジャの月には、プラティパット(初日)から満月(プールニマー)までの太陰暦の2週間を通して、彼女は礼拝されます。
「ムッキャ・ラーカンタ」は「最も重要な満月」を意味します。1年に12回の満月があります。その中でどれが最も重要と言えるのでしょうか?その満月はどのように特定するのでしょうか? インド暦の月は、その月の満月の位置に基づいて命名されています。満月がジェーシュタ星に位置する月はジェーシュタと名付けられています。ヴァイシャーカ月には、満月はヴィシャーカ星に位置します。同様に、アシュワユジャ・プールニマーには、月はアシュウィニー星に位置します。 「アシュウィニー」は27の星の中で最初の星であるため、「最も重要な星」と言われています。それに応じて、この月の満月は大きな意味を持ち、ムッキャ・ラーカンタ(最も重要な満月)と呼ばれます。アシュワユジャ月は9月から10月頃です。この月に、「デーヴィ・ナヴァラートリ(聖なる母の9夜)」の礼拝が行われます。言い換えれば、ナヴァラートリの直後に訪れる満月が、一年で最も重要な満月です。 天文学によると、この満月の月はより大きく明るく、収穫の月として知られています。いくつかの伝統では、この満月を新年の始まりとして祝います。至高の母を9夜(ナヴァラートリ)で礼拝することはよく知られた伝統ですが、あまり知られていないのは、いくつかの伝統ではこの礼拝を15夜(満月)まで続けるという事実です。 彼女は、この期間中に彼女を礼拝する人々に特別な祝福を与えます。
●ラリタ・サハスラナーマの紹介
●アンガニャーサとカラニャーサ(身体への神の勧請)
●瞑想のための詩句
●パンチョ―パチャラ・プージャ(五つの捧げものの儀式)
●ムーラグランタ(基調詩節)1-111
●サハスラナーマ112-1000