シュリーマド・バーガヴァタム 第373話
更新日 : 2025.7.11
カテゴリー : シュリーマド・バーガヴァタム
パリクシット皇帝は、死の直前まで主を虐待していた悪魔ダンタヴァクトラとシシュパーラが、なぜ死後主と一つになったのかを知りたがっていた、と話しました。ゴーピカたちは主と一体になりたいという願望から、そしてカムサはクリシュナが襲って来ることを恐れて、昼夜を問わず主に集中していました。カムサの心にはそれ以外の考えはありませんでした。妻や召使いたちが、クリシュナが自分たちに変装してやって来るかもしれないと恐れて、石のように硬直していました。クリシュナが毒を盛っているかもしれないと恐れて、文字通り食事を断っていました。クリシュナの使者ではないかと疑う者を、自分の住居に招き入れることさえためらっていました。動かないすべての無生物をクリシュナの魔法の化身だと疑うほどでした。彼はベッド、玉座、指輪、スリッパにクリシュナが魔法のように入り込んでいるのではないかと恐れていました。時には裸で歩き回り、クリシュナが自分の服に魔法の薬を振りかけているのではないかと恐れていました。
私たちはそのような基準に達することができません。私たちは心を完全に神に向けることができていないのです。ナーラダはユディシュティラに言いました。
「シシュパーラや他の王たちも、主への深い憎しみゆえに主を得ました。ヤーダヴァ族は主との関係によって主と一つになりました。あなたは友情によって主を得ました。私たちはバクティ(信愛)によって主に到達しました。
それとは対照的に、ヴェーナ王は五つの献身のどれ一つも持っていませんでした。彼はただ欲望でいっぱいで、神に集中していませんでした。そのため、この恐ろしい罪人は地獄に落とされたのです。彼は自分を神と同等だと考えていました。おお、ユディシュティラよ!チェーディ王シシュパーラはあなたの従兄弟でした。彼と彼の兄弟ダンタヴァクトラは、サナカや他のマハルシたちの呪いによってヴァイクンタから堕ちたマハーヴィシュヌ神の主要な従者でした。」
そこでユディシュティラ(ダルマラージャ)は尋ねました。
「おお、マハルシ・ナーラダよ!主に完全に全託して仕えてきたシュリハリの熱心な信奉者たちを、その境地から堕としめたその呪いを、どうか私たちに説明してください。」
アッチュターヤ・ナマハ
第374話へ続く